日本経済新聞によると、認知症の患者さんは65歳以上で15%にも上り、今後も増えていくことが懸念されています。
認知症が原因による徘徊が原因で、線路上で死亡された事故では、家族に損害賠償請求されていて、判決で賠償するように判決が出ています。
そんな中、生命保険会社が認知症になった場合に給付金が出る保険を作ったのです。
認知症保険とは?
器質性の認知症になった場合に、給付金がもらえるという保険です。
器質性の認知症とは、脳の組織の変化による病気で、認知症により、「時間」、「場所」、「人物」のいずれかの認識ができなくなったときに保障されます。
・ アルツハイマー型認知症
・ 脳血管性認知症
・ パーキンソン病の認知症
・ クロイツフェルト・ヤコブ病の認知症など
保険期間10年の場合
月額保険料は50歳男性で、2,518円、女性で2,940円。
終身の場合
50歳男性で4,897円、女性で7,276円となっています。
保障は認知症になり、180日継続したときに300万円を受け取ることができます。
これは太陽生命保険のひまわり認知症治療保険です。
出典元:ひまわり認知症治療保険
サポート体制のある保険
朝日生命保険のあんしん介護保険では、介護保険の要介護認定が出た時点で、受け取ることもできたり、年金型や認知症になった時に一時金が受け取れるタイプのものもあります。
保険料は少し高額となりますが、サポート体制ができており、介護の相談や施設の紹介など手厚いサポート体制があります。
詳細:朝日生命あんしん介護保険
本人より家族のための保険
家族が認知症になった場合、認知症の症状により介護の内容も違ってくるとは思いますが、常時介護が必要となると介護保険のサービスだけでは自宅で介護することが困難な状況になってくる場合があります。
まして、身体が健康な状態であれば、一人で外出して家に戻れないなど、家族が仕事をやめて介護につかないといけない状況になるかもしれません。
施設へと考えても、入居金や1か月の利用料についてもかなりの負担になるでしょう。
このような保険に入っておけば、在宅で介護する場合でも、施設入所を考えるにしても、ゆとりを持って考えられる時間を得られるのではないでしょうか?
なかなか気づかない「認知症」ゆえの落とし穴
認知症は、一緒に生活をしていても、なかなか気が付かないことがあり「もしかして」と思っても、また変わりなく生活ができていたりすると、「気のせいか」と思いその間にどんどん病状が進んでいるということもあります。
大変だと思った時には、身動きができない状況になっていることもあるのです。
体制を整えるには時間がかかる
介護保険の申請やサービス利用の手続きなど、すぐに対応をしてもらっても、今日から明日からというわけにはいかず、時間が必要になります。
病院に行き、診断を受け、治療を受ける、施設に見学に行くなど、仕事を持っておられる方は仕事を休むことも必要になります。
少子化で子供が1人しかいないとなると、夫婦で4人の親の老後をささえなければならないのですから、検討されるのも良いのではないでしょうか?(執筆者:天海 文香)
情報提供元: マネーの達人