昨年は世界でまさかの事が数多く起こりました。
イギリスのEU離脱
アメリカ大統領選挙(トランプ氏勝利)
そして、もしトランプ氏勝利の場合、円高株安予想がおおかたの経済アナリストの予想でした。結果、トランプ氏勝利の当日は大幅に円高株安になりました。
しかし、一転、翌日から大幅に株高になり年初来高値を更新。円安も大幅に進み117円に突入。一気に世界をとりまく経済状況が変化しトランプラリーがスタートしました。
住宅ローン契約者にまさかの事態がおこったら、どうなるの?
長い人生も同じです。数多くのまさかの事が数多く起こります。
住宅ローンは払えなくなった時のことを考えながら30年、35年と長くお付き合いしないといけません。最大限のリスクを考えて住宅ローンの借入をしないといけません。
住宅ローン契約者が死亡した場合
団体信用生命保険に加入していれば、契約者本人の死亡時に住宅ローンの残債金額が保険会社から借入している金融機関に支払われるので残債金額は免除されます。
残された家族は住宅ローンの残債を支払う必要がなくなります。
民間の金融機関の場合は強制加入で、上記の保険に加入するのが融資条件になります。保険料は金利に含まれているケースがほとんどですが、別途支払う金融機関もあります。フラット35は任意加入になります。
あくまで考え方ですが、契約者が死亡した時の住宅ローンの残債金額は生命保険の保証金額になる。
家族に対する死亡保証金が5000万円必要な場合
住宅ローンの残債金額が3000万円あれば、もしもの時3000万分は免除されます。
支払う必要がなくなるので、結果として3000万円分の価値(自宅)の生命保険が残された家族に支払われたことになります。
5000万円 - 3000万円 = 2000万円
上記のように、住宅ローンを借入していれば、3000万円分の生命保険料が節約できます。残りの2000万円分の保険料の支払いで済みます。
3000万円分の生命保険料はどのぐらいでしょうか
年齢が高くなれば価格がアップするのが一般的ですが、残債金額は年々減るため、単純に年間保険料かける借入期間の合計金額ではありませんが、仮に3000万円分の生命保険料が年間30万円とすると、借入期間中の生命保険料が何百万単位で節約できます。
住宅ローンの契約者が病気入院した時どうなるか
金融機関の住宅ローンの獲得競争は金利競争の時代から保険の付帯条件の差別化の時代に突入しました。
8疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)で就業不能になった時に毎月の返済金額を保証する制度を保険料負担なしにしている住宅ローンも登場しています。
上記制度は医療保険を補うものになります。上記のメリットは賃貸生活では味わえないメリットです。
賃貸か購入で迷っている時の判断基準のひとつに付け加えて良い内容ではないでしょうか。(執筆者:中井 泰男)
情報提供元: マネーの達人