親の口座と保険、どこにある。相続時の一括照会で見つかるのは「付番した口座」だけ
親の口座と保険、どこにある。相続時の一括照会で見つかるのは「付番した口座」だけ

敬老の日に実家へ顔を出し、親の通帳が何冊あるか知らないと気づいた人もいるでしょう。亡くなった後に口座や保険を探す手間は、公的な照会の仕組みで軽くできます。ただし預貯金で見つかるのは、親が付番した口座だけです。元気なうちの備えも含め、親と一緒に確かめておきましょう。

実家で通帳の話を切り出せずにいる50代会社員の迷い

「母の通帳が何冊あるのか、実は知らないんです。」50代の会社員は、実家に顔を出すたびに気になりながら、お金の話を切り出せずにいました。父のときは、通帳と保険証券を探すだけで何日もかかったといいます。財産を探るようで言い出しにくい人は少なくありません。

亡くなった親の預貯金口座は、相続人が窓口で一括照会できる

まず預貯金です。口座管理法に基づく相続時照会は、金融機関の窓口で申し込みます。亡くなった人が生前に預貯金口座へのマイナンバー付番を行っていれば、一部手続きの対象外となる金融機関を除き、すべての金融機関を対象に、付番済み口座の所在を確認できます。結果通知書は預金保険機構から郵送されます。

見落としやすいのが探せる範囲です。対象は、亡くなった人が生前にマイナンバーを付番した口座に限られ、通知されるのは金融機関名、支店名、預貯金の種類、口座番号等で、残高は通知されません。照会できるのは死後10年までで、手数料がかかり、該当口座がなかった場合も返金されません。相続人が複数いても、そのうちの1名で申し込めます。

生命保険は、生命保険協会の照会制度で契約の有無を確かめる

次に生命保険です。生命保険協会の生命保険契約照会制度を使うと、親が亡くなったとき、または認知判断能力が低下したときに、協会の会員会社に契約の有無をまとめて照会できます。死亡時に照会できるのは法定相続人や遺言執行者などで、認知判断能力の低下時は緊急の資金の必要性がある場合に、法定代理人や3親等以内の親族などが、医師の診断書等を添えて申し込みます。

利用料は照会対象者1名につき、WEB申請6,000円、書面申請7,000円です。申し込む前に保険証券や通帳の引き落とし履歴を家族で探すよう、協会は案内しています。

親の口座と保険、どこにある。相続時の一括照会で見つかるのは「付番した口座」だけ

元気なうちにできる備えは、付番の申出と一覧づくり

見つかるのは付番済みの口座だけなので、親が元気なうちに付番の申出をしておくことが分かれ目です。申出は金融機関またはマイナポータルからでき、対象外の一部の金融機関を除き、預金保険機構を経由して複数の金融機関へ一度に届け出ることもできます。休眠口座など一部の口座は付番されない場合があります。

そのうえで口座、保険、年金、通院先、親族の連絡先を親と一緒に一覧に書き出し、置き場所を家族で共有します。気持ちや希望はエンディングノートに、財産の分け方は遺言に、それぞれ役割があります。

探す仕組みはあるが、見つかる口座は親が今つくる

亡くなった後は、預貯金は窓口の相続時照会、生命保険は協会の照会制度で所在をたどれます。ただし預貯金で見つかるのは付番した口座だけです。通帳の話を切り出すなら、付番の申出と一覧づくりをきっかけに、親と一緒に金融機関やマイナポータルで手続きを確認してみましょう。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 親の口座と保険、どこにある。相続時の一括照会で見つかるのは「付番した口座」だけ 」