【資産運用の疑問解決】一括投資と積立投資、あなたはどちらを選ぶ?

本記事は、ウェルスナビチャンネルの動画「一括投資か積立(分割)投資か?迷ったら○○がオススメ」の内容をもとに作成しています。

手元にまとまったお金がある時、「全額を一度に投資すべきか」「少しずつ分けて投資すべきか」と悩んだことはありませんか?今回は、資産運用の専門家が一括投資と積立投資のメリット・デメリットを分かりやすく解説し、どちらが自分に合っているのかを判断するポイントを紹介します。


積立投資が力を発揮するのはどんな時?

積立投資や分割投資は、相場が大きく下がった時に特に効果を発揮します。例えば、リーマンショック直前の2008年1月から3年間のアメリカの代表的な株価指数S&P500の推移を見てみましょう。

リーマンショックの直前に積立投資を開始した場合、相場が元の水準に戻った時点でプラスのリターンになっていることが分かります。これは、金融危機などで相場が下がり、その後回復していく時、一括投資だと資産が減った後で元に戻るだけですが、積立投資の場合は株価が下がったタイミングで安く買い増しができるため、相場が元の水準に戻っただけでもプラスのリターンが出るのです。 

一括投資が有利になるケースとは?

一方で、相場が右肩上がりを続けるケースでは、一括投資の方が高いリターンを得られます。

2012年1月からの3年間のS&P500指数の推移を見ると、この期間に積立投資を続けた場合は約26%のリターンでしたが、同じ期間に一括投資をしていた場合には約62%のリターンとなっています。つまり、株価が上昇し続ける局面では、一括投資の方がリターンが高くなるのです。

一括で投資すれば株価上昇の恩恵を全面的に受けられますが、積立投資の場合は購入価格がだんだんと上がっていくため、結果的にリターンが低くなります。

本当に大切なのは「続けられること」

「本質的な問いはどちらが長く続けられるのかだと考えています」

これまでの例を見ると、一括と積立はどちらが資産を増やせるのか、最終的には結果を見ないと分かりません。そこで重要になるのは「どちらの方法なら長く投資を続けられるか」という視点です。

資産運用を始めた後、相場の上下に関わらず気にせずに続けられる自信があれば、一括投資が向いているでしょう。しかし、相場の状況が気になって運用成績を毎日チェックしてしまったり、「始めたタイミングが悪かったのでは」と後悔したりしがちな場合は、積立投資の方が向いています。

この問いに対する「正解」は人それぞれです。

まとめ:あなたに合った投資スタイルを見つけよう

資産運用には「これが絶対正解」という方法はありません。大切なのは自分に合った方法で長く続けられるかどうかです。一括投資と積立投資、それぞれにメリット・デメリットがあり、相場状況によって有利・不利が変わります。

迷った場合は、両方を組み合わせることで、それぞれのメリットを活かしつつ、心理的な負担を軽減できるでしょう。最初は少額から始めて、徐々に投資に慣れていくことも一つの方法です。

長期的な視点で資産形成を考え、自分に合った投資スタイルを見つけることが、成功への第一歩となります。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【資産運用の疑問解決】一括投資と積立投資、あなたはどちらを選ぶ?