生活レベルの見直し術 レベルを下げるメリット・具体的な方法

「やってみよう」の感覚で取り組めばストレスを軽減できます

生活レベルを見直すことで、節約ポイントが見つかって貯金がはかどるかもしれません。

しかし、一度上げてしまった生活レベルは下げるのが難しいという話をよく耳にします。

今回は、一度上げた生活レベルを下げるのが難しい理由と無理せず生活レベルを下げる方法について解説します。出費がかさみやすい年末年始を迎える前に、お金の使い方を見直してみましょう。

一度上げた生活レベルを下げるのが難しいのはなぜ?

生活にかかる費用を抑えれば金銭的に余裕が生まれると分かっていても、一度味わってしまった「楽」「便利」「快適」なものをやめるのはなかなかむずかしいものです。

例えば、マイカーがなくても平気だった人でも、一度車がある生活に慣れてしまうとマイカーを手放した後の生活が一気に不便に感じます。形や状態はもとに戻っただけなのに、不安や不満を感じることもあるでしょう。

また、人間関係に合わせて生活レベルを上げてしまうと、プライドや見栄が邪魔をして住環境・持ち物・ランチのレベルを下げるのが難しくなることがあります。

生活レベルを下げるメリット・デメリット

生活レベルを見直して今より下げることで、以下のメリットが得られます。

・ 金銭的な余裕が生まれる

・ 本当に大切なものがはっきりする

・ 小さな幸せに気付ける

「やめる」「減らす」で生活レベルを下げることで、出費が減るだけでなく本当に自分にとって必要なものがはっきりして小さな幸せにも気付きやすくなります。

一方で、生活レベルを下げることには以下のデメリットもあります。

ストレスを感じることがある

好奇心が薄れる

生活レベルを一度に大きく下げてしまうと、ストレスを感じやすくなります。

「我慢」「苦しい」「つらい」などネガティブな気持ちになる人もいます。また、物事に興味を持ったときに慎重になりすぎて好奇心が薄れることもデメリットの1つです。

無理せず生活レベルを下げる方法は?

生活レベルを見直してメリットを高めるには、無理をしないことが大事です。

闇雲に「やめる」「減らす」を実行するのではなく、ストレスを感じない程度にゆるく取り組みましょう

(1) 家計簿をつけてお金の流れをつかむ

まずは家計簿をつけてお金の流れを把握しましょう。

家計簿をつけるだけで満足せずに、何にどれくらいの費用がかかっているのか分析することも大切です。支出の増減を比較して出費が増えた原因を考えるだけでも、生活レベルが上がるのを防げます。

家計簿を分析する場合は、昨今の物価上昇のよる負担増も考慮しましょう。住友生命のアンケートによれば、2024年の生活費は前年と比較して約9,000円アップしています。

参照:住友生命保険相互会社(pdf)

(2) 効果が大きくて負担が少ない部分を見直す

住居費・水道光熱費・保険料など固定費は、見直しによる効果が大きい部分です。

一度見直すだけで無理なく出費を抑えられます。ライフスタイルの変化に合わせて保険料を見直したり車をコンパクトなものに変えたりするのも効果的です。

こだわりがない部分をコスパ重視の商品に替えるのも1つの方法です。プライベート商品やリサイクル商品をうまく活用しましょう。

(3) 買い物の前に今の自分に必要かを考える

「まとめ買いでお得になる」「いつか使うかもしれない」などの理由で買うのではなく、今の自分に必要かどうかを考える習慣を付けましょう。

「みんなが持っているから」が購入の理由になっている場合も注意が必要です。

(4) メリハリをつける

好きなことや楽しいこと、健康維持や学びに役立つことなど、必要な出費を削りすぎるのはNGです。

ストイックになりすぎるとすべての出費を削りがちですが、「お金を使う=悪」と思い込まないように気を付けましょう。使うところと抑えるところのメリハリが大事です。

(5) 実験・ゲーム感覚で楽しむ

「やらなければ」ではなく「やってみよう」の感覚で取り組めばストレスを軽減できます

「毎日買っているペットボトル飲料を水筒持参にかえてみよう」「ノーマネーデーを作ろう」など、ポジティブな気持ちでチャレンジしてみましょう。

満足度とコストのバランスが取れているか考えてみよう

値上がりが続いた2024年も残りわずか、年末年始には大きな出費もあって不安に感じている人も多いことでしょう。

出費を抑えるには、家計を見直して生活レベルを下げるのも1つの方法です。満足度とコストのバランスをチェックして、支出の削減ポイントを探してみましょう。

情報提供元: マネーの達人
記事名:「 生活レベルの見直し術 レベルを下げるメリット・具体的な方法