- 週間ランキング
パシフィコ横浜で開催された「ふるさとチョイス大感謝祭」。11月9日と10日の2日間で、延べ1万5000人が来場する全国最大級のふるさと納税イベントです。
今回で10回目を迎える人気イベントで、全国から160もの自治体が大集結。
ふるさと納税は11月と12月の2か月で年間寄付額の半分以上が集まるため、各自治体が熱い返礼品アピールを繰り広げていました。
イベント参加は“無料”で、人気の返礼品の試食は何件回ってもOKです。参加してみつけた人気返礼品の最新レポートをお届けします。
返礼品の中でも味わってみないとわからないがゆえに、選ぶのが難しいのが「お酒」です。
今回のイベントでは、たくさんの地元の銘酒が紹介されていました。
筆者が試飲したなかで特に印象に残ったのが、鹿児島県薩摩川内市の香り系の本格焼酎 「BEYOND GODAI」です。
マスカットやパイナップルのような華やかな香りの芋焼酎で、味わったことのないフルーティーな香りに驚きました。
シャンパンを飲んでいるようなさわやかさと、芋焼酎のふくよかさが同時に味わえる、新しいタイプのお酒です。
返礼品は本数別に3種類用意されています。
鹿児島県からは他にも芋焼酎の返礼品が紹介されていて、ハイボールにすると最も美味しいという、南さつま市のこだわりの芋焼酎も紹介されていました。
名産のおつまみに、銘酒3種類を飲み比べさせてくれるブースもあり、最高に楽しめました。
宇美町の蔵元「萬代」自慢の日本酒セットB / お酒 大吟醸 純米酒 辛口 福岡県 特産 RZ004
ホタテは返礼品の中でも大人気です。しかし、いまいちわからないのが「サイズ感」ではないでしょうか。
実はホタテのサイズには全国統一の規格があるそうです。
今回、会場にはホタテのサイズ規格が実物大で展示されており、とてもわかりやすかったです。
ふるさとチョイスの中でも大人気の、北海道別海町の返礼品「野付のホタテ」は2Lサイズで、実物で見ると本当に大きく驚きました。
攻めの返戻率で一躍有名になった大阪府泉佐野市、今イベントでは「肉推し」です。
肉を全面に推したブースでは焼肉の試食が提供されており大人気、人々が長蛇の列をなしていました。
脂の甘みと柔らかさ、厚切りでボリューム感もそろった焼肉は、その人気に納得のお味でした。
ふるさとチョイスで申し込むと、美味しい牛ハラミ肉がデカ盛り1.3kgで届きます。おなかいっぱいおうち焼肉を楽しめますね。
会場には各自治体が地元出身の芸能人にフィーチャーしたブースづくりをしていたり、ご当地キャラクターがブースで出迎えてくれたりと、その地域の有名人を知るきっかけにもなりました。
筆者は見られませんでしたが、会場のステージではご当地キャラクターによるショーも開催され、盛り上がったようです。
返礼品の紹介だけでなく、ふるさと納税による寄附金の使い道に関する講演や展示もありました。
ふるさと納税といえば返礼品のイメージが強く、寄附金の使い道や地方振興という本来の意味を忘れがちですが、こういった機会に知ることができると良いですね。
総務省は2025年10月以降、自治体のふるさと納税募集におけるポイント付与のサイト利用を禁止する方針です。
特典分の資金は手数料に含まれており、自治体が負担しているとみられるため、ポイント付与のサイト利用を禁止することで、自治体の収入を増やす狙いがあると言われています。
政府は、ふるさと納税の募集にポータルサイトを使うこと自体は禁止していません。
しかし利用者にとってはポイント分の特典がなくなってしまう可能性が高く、今後はお得度だけでなく、自治体新興という本来の意味合いに立ち戻った寄付先選びが必要となるかもしれません。
参加自治体の担当者にこの件について話を聞いてみたところ、
「今のところ“ポイント還元ができなくなる分手数料を下げる”というような話は、どのサイトからも出ていない。自治体の出費は変わらないのに納税者へのポイント還元だけができなくなり、その分はサイト運営者の取り分になってしまうのではないか」
と不安を漏らしていました。
国は加熱するふるさと納税の返礼品合戦にお灸をすえるだけでなく、納税者と自治体、ビジネスとしてのポータルサイトの3つがバランスよく成り立つよう、よく考えて制度設計をしてほしいものです。
いずれにせよ今後は、お得度だけでなく、寄付先の自治体を訪れてみたり、まちの歴史や文化にも触れていくと、より満足度の高いふるさと納税ができるでしょう。
寄付先が遠方の場合、このような大規模なふるさと納税イベントに行けば自治体を知ることができるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
パートや副業をしている主婦(主夫)も「確定申告」しなければいけない?