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株式市場に、「東京メトロ」という久しぶりの大型上場が実現します。
今回は特に、株主優待にスポットを当てて紹介しましょう。
10月23日、東京メトロが東証プライムに上場します。
現在の東京メトロ株は、国が53.4%、東京都が残りの46.6%を保有しています。
政府保有株式の新規上場は、2015年の日本郵政以来です。
上場に伴い、国が26.7%、都が23.3%の合計50%(約2億9,000万株)を売り出します。
上場前のIPO株は、証券会社で購入することができます。
公開規模の大きい東京メトロ株は、ほとんどの証券会社で購入可能です。
上場前のIPO株は割安で人気ですが、それだけに誰でも買えるわけではありません。
10月8日~11日に、ブックビルディング(抽選参加)に参加する必要があるのです。
人気銘柄になりそうですから、1,000株以上を希望しても、その株数を買える可能性は低いでしょう。
10月8日~11日という日を忘れないでください。
売出想定価格は1,100円ですが、10月15日に決定されます。
これに合わせて、東京メトロでは株主優待制度を導入します。
さまざまな優待がありますので、1つずつ紹介しましょう。
3月31日及び9月30日の最終の株主名簿に記載または記録され、2単元(200株)以上を所有している株主に対して、所有株式数に応じて株主優待乗車証を年2回発行します。
株主優待乗車証は東京メトロ全線で有効ですが、1枚につき片道1回しか利用できません。
所有株数と発行される株主優待乗車証は、以下の通りです。
200株~399株:3枚
400株~599株:6枚
600株~799株:9枚
800株~999株:12枚
1,000株~2,999株:15枚
3,000株~4,999株:45枚
5,000株~9,999株:75枚
東京メトロの運賃は最高でも330円ですので、あまり得する感じではありません。
それなら、24時間乗車券を600円で購入したほうがお得というものです。
1万株以上所有している株主に対しては、全線定期乗車証が1枚発行されます。
関連施設の各種優待券もいくつかもらえます。
3月31日の最終の株主名簿に記載又は記録され、2単元(200株)以上を所有している株主に対して、所有株式数に応じて年1回発行します。
有効期限はいずれも、12月31日までです。
「メトロの缶詰」は、東京メトロオリジナルグッズを取り扱う通販サイトです。
3,000円以上の購入で利用できる、300円引きクーポン券1枚が発行されます。
1年間の期間内であれば、何度でも利用可能です。
価格帯としては1,000円~2,000円程度が中心ですので、2~3点購入すれば条件を満たせるでしょう。
東葛西にある「地下鉄博物館」の無料招待券5枚も発行されます。
入館料は大人220円、子ども100円とリーズナブルです。
シミュレーターや実車展示もあり、メトロ好きにはたまりません。
7駅にある東京メトロの駅そば「そば処めとろ庵」で350円以上注文すると、1枚利用できるかき揚げトッピング無料券も3枚付いてきます。
ちなみに、かき揚げのトッピングは通常140円です。
どのうどんやそばを注文しても350円以上はしますので、確実にトッピングは利用できますね。
めとろ庵はかなりエッジの効いたメニューを出しているので、挑戦が好きな方はぜひ来店してください。
江東区にあるゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」の入場無料券5枚も付いています。
平日限定の利用で、平日の入場料金は200円、ナイターも同額です。
ボールやロッカー、バンカーやグリーンなどの練習施設には使えません。
開放感たっぷりの3階建て構造で90打席、打席はゆとりの2.6メートルでのびのび練習できます。
東京メトロは営業利益や輸送人員数などにおいて、「最強の私鉄」です。
しかし、他の私鉄が不動産事業などに力を入れる一方で、地下が中心の東京メトロには広大な土地がなく、不動産事業をなかなか展開できません。
上場による売却益は東京メトロに入ってこない一方、2025年3月期の年間配当を8円多い40円に増やすなど株主対策も必要です。
上場してからの東京メトロ、結構大変かもしれません。
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