【令和6年産米の価格が高騰】その理由と今消費者ができる米の値上げ対策
2024(令和6)年産の新米が市場に出回り始め、夏から続いた米不足が解消されつつあります。
しかし、新米の価格に目を向けると例年より大きく高騰しています。
どのニュースでも「新米の価格が例年より2~4割高い」と報じており、消費者にとっては由々しき事態となっています。
この記事ではその理由や今後予想されることに加え、今消費者ができる米の値上げ対策についてお伝えします。
2024年新米価格が例年の2~4割上がった理由と今後予想されること
2024年産米の価格が2~4割上がった理由として、「米概算金」の上昇が挙げられます。
「米概算金」とは?
「米概算金」とは、米農家がJAに出荷した際にJAから支払われる仮払金(前払い金)で、農家の資金繰りを支える役割を担っています。
「米概算金」の金額は県や各地のJAによって異なるため、2024年新米価格も地域によってばらつきが出ています。
「米概算金」が上昇した理由
日本人の主食である米は長年低価格で推移してきましたが、近年は米の生産コストの上昇を受けて上昇傾向にありました。
それに加えて、2024年6月に公布・施行された「改正食料・農業・農村基本法」も米価格の上昇を後押しする形となり、2024年の新米価格が一気に上昇したと考えられます。
そのことを裏付けるように、私の居住地でも小売店における地元産コシヒカリ新米の店頭価格は軒並み25%程度上昇。
価格で言うと5kgが約500円、10kgが約1,000円値上げしています。
参照:農業協同組合新聞
「新潟県の24年産米仮渡金(概算金)「コシヒカリ1万7000円」 現場に歓迎の声」
「香川県の24年産米概算金 コシヒカリとおいでまい、42%上がる」
2024年産新米の値上げで今後予想されること
2024年産新米の値上げで今後予想されるのは以下のことでしょう。
・価格が安い米がまた品薄になる
・米の価格が安いお店で米が品薄になる
・安価なブレンド米に人気が集まって価格が上昇する恐れがある
・買いだめしたお米が虫食いなどで廃棄せざるを得なくなる
このような事態が考えられる以上、今すぐ米の値上げ対策を講じる必要が出てくるでしょう。
消費者が今すぐできる米の値上げ対策
消費者が今すぐできる米の値上げ対策には次のものがあります。
親族などから無償または安価で米を譲り受ける
親族が農家などで米を無償または安価で譲り受けることができる場合はこの方法がベストです。
米が安く買える販売者を複数チェックしておく
米が安く買える販売者を複数チェックしておきたいところです。
公益財団法人米穀安定供給確保支援機構「米の消費動向調査(令和6年7月分)」によれば、お米を比較的安く買えるのは以下の販売者です。
・ディスカウントストア
・ドラッグストア
・JA
・生協
・生産者(直接購入)
画像引用元:公益財団法人米穀安定供給確保支援機構「米の消費動向調査(令和6年7月分)pdf」
米の価格は7月時点より大きく上がるでしょう。
各販売者が設定する価格の傾向はあまり変わらないと思われますので、米を安く買う際の参考にはなります。
米が安く買える複数の販売者を常時チェックしておけば、一つの販売者が品切れでも他の販売者から米を安く買える可能性が高くなります。
ブレンド米を買う
ブレンド米(品種・産地・生産年が違う米を配合したもの)はブランド米や新米より安い金額で流通しています。
古米も入っているブレンド米は、お米の味にあまりこだわりがない方や、とにかく量が必要な方に「コスパのよいお米」としておすすめできます。
これらの対策は、人によっては合わないものかもしれません。しかし、やってみて損はない方法なので試す価値はあります。
ふるさと納税の返礼品にお米を選ぶのも米値上げ対策として有効
ふるさと納税の返礼品に米を選ぶのも、米の値上げ対策として有効な方法です。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、自分で選んだ自治体の物産品などを購入する形でその自治体に寄付(納税)を行うものです。
自治体への寄付額2,000円を越えた部分は全額所得税と住民税の控除対象となり、払った税金の一部が還付金として返戻される点で節税効果があります。
ふるさと納税の寄付金額が年間上限額を超えた分が自己負担になる点には注意が必要ですが、ワンストップ特例制度や確定申告の利用で寄付金控除を受けられます。
寄付金が上限額を超えそうな場合はぜひそちらも利用しましょう。
ふるさと納税の「返戻率(還元率)」で実質安く入手できる米がわかる
米を含めたふるさと納税返戻品のお得度を測る指標として、寄付金額の一部が手元に戻る割合を示す「返戻率(還元率)」と呼ばれるものがあります。
「返戻率(還元率)」と呼ばれるものは2つあり、それぞれ異なる意味を持っています。
国が定めたもの(寄付額に対して仕入れ値の30%)
「返戻品の寄付金額」と「返礼品と同じ品物の市場価格」をもとに計算したもの
一般的にふるさと納税の「返戻率(還元率)」と呼ばれるのは2ですが、その数字が大きいほど返礼品を実質的に安く入手できてお得だとされています。
2の「返戻率(還元率)」は以下の計算式で簡単に算出できます。
返戻率(還元率)=返礼品と同じ品物の市場価格÷寄付金額×100
ただ、返礼品と同じ品物の市場価格がわからない場合もあるので、「返礼率(還元率)」が高い返礼品を紹介しているページをチェックするのも一つの方法です。
「ふるさと納税 2024年産米 返戻率(または還元率)」で検索するとそのようなページが複数出てきて、実質的に安く入手できる米の最新情報がわかります。
米を返礼品に選ぶ際の一つの目安としてチェックしてみてください。
2024年以降も米価格は高い水準で推移すると思われる
2024年産の新米が流通し始めたことで米不足は解消される兆しが見えてきました。
この記事の冒頭で説明したような事情から、2024年以降も米価格は今後も高い水準で推移すると思われます。
米の価格上昇は消費者にとって非常に頭が痛い問題ですが、価格が下がる見込みがない以上淡々と対応するしかありません。
ここでご紹介した米の値上げ対策に即効性はありませんが、長く続けていれば一定の効果が出る可能性が高くなるので試して損はありません。
とりあえず今はそのような小さな対策で家計への影響を最小限にとどめたいところです。
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