お盆休み明けの日本株は急上昇一服となるのか【今週の日経平均を考える】
先週は、連休明けスタートとなりましたが、円高ドル安進行が一服し、警戒が薄まった米国株の影響を受けて日本株も大きく上昇した1週間でした。
良い材料が出尽くされたという見方もあるため、ここからの上値は難しくなってくる位置にあり、今週のお盆明けの日本のマーケットもボラティリティには注意していきたいです。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで、株価も5日線の上を推移して強さを見せて週末入りしています。
25日線は、下向きで推移し、75日線とデッドクロスしました。
株価は25日線の下を推移していましたが、16日には25日線に株価が届きました。
75日線は、下向きで推移していましたが、週末には横ばいとなっています。
並び順は、75日25日5日の安定下降となっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万7020円処を推移しています。
株価は200日線を割っていましたが16日に200日線の上に戻しています。
トレンドライン
三角持ち合い上放れとなった連休明けの13日から株価は上昇して、そのままの角度で上昇を続けて週末入りしています。
16日の終値は、7月25日から8月1日までの下降中の中で意識された節目です。
その価格は心理的節目でもある3万8000円処なので、
この節目を明確に越えられるか
この価格帯でもみ合うのか
意識される節目のラインです。
8月1日と8月2日窓は16日に埋めましたが、直近の15日16日に窓があいたので、この窓埋めにも注視です。
一目均衡表
基準線と転換線が乖離していますが、転換線が上向きに変化してきました。
株価は雲の下にあり、弱さが目立ちますが、遅行線が急上昇し、日々線に近づいてきています。
1営業日後に天天となる可能性もある為、注意が必要です。
次の雲のねじれは8月30日です。
ボリンジャーバンド
-3σから大きく戻し、この戻しの到達点であるTPラインまで16日に戻してきました。
ここからは横ばいや一旦調整など、今までの上昇とは違うトレンドに突入するので、バンドの収縮を確認していきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから買われすぎゾーンへと、中段のもみあいなく一気に上昇してきました。
ちょうど買われすぎゾーン付近で、下へも意識が向かう価格帯ですので、強さを見せてしっかり上へ向かうのかを確認していきましょう。
MACD
ヒストグラムが好転して強さを見せて週末入りしています。
MACDとシグナルがクロスし、上昇への強さが見えていました。
間もなく0ラインに到達するときですので、横ばいの動きを視野に、0ラインを越えて上昇トレンドとするのか、しっかり確認していきましょう。
8月20日が満月、9月3日が新月です。
20日の満月が転換となるのか、気になるところです。
総合判断
13日からパラボリックは好転し、数々のテクニカル指標も上昇を示してきました。
株価は7月11日から8月5日までの下降に対して0.618%戻しとなり、ここから調整に入る可能性が意識されます。
調整が3万5000円処までで底打ちとなれば、更なる上昇が見込める位置となっています。
月足チャートは現在首吊り線が出現しています。
このままの推移で8月を終えると、下降トレンド入りとなりますので、月末に向けてしっかりチャートを確認していきましょう。