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「支出が多い」と感じてもそのまま放置してしまう方も多いでしょう。
しかし、支出が多い時は必ずムダが生じています。
その状態を放置すると、知らないうちにわが家の資産がどんどん減っていき、やがて家計の破綻を招く可能性が高くなります。
そのような事態を招かぬためにも、早急に原因を見つけて支出を抑える必要があります。
そこでこの記事では、私の体験をもとによくある「ムダな支出が生じる原因」とその対処法をご紹介します。
まずは、「確認をつい忘れちゃって…」で生じるムダな支出を挙げます。
店頭で受け取るレシートの明細確認を怠ると、ムダな支出が生じやすくなります。
わが家でも家計を大きく悪化させたことがありますが、その原因はレシートの明細確認を怠っていたことでした。
そこで1か月間レシート明細の確認をしっかり行った結果、確認を怠っていた時には気づかなかった問題にすぐ気づきました。
<一番の問題>
無意識にムダなものを買っている
<その他の問題>
割引商品が割引前の金額でレジ打ちされている
値札の金額より多い金額でレジ打ちされている
レジで手打ちされた商品の金額が正しい金額より大きい
そのことがわかってからは、あらかじめ買うと決めたもの以外は買わないように努め、レシートに印字された金額を見て払いすぎの有無を確認しました。
その結果、ムダな支出を大幅に減らすことに成功し、悪化していた家計が改善されました。
レシートと同じく怠りやすいのが、クレジットカードの利用状況や銀行口座の確認です。
それらの確認を怠ると深刻な事態を招く恐れがあるので、注意が必要です。その理由については私自身の体験談を交えながらお話しします。
クレジットカードの利用明細やカード会社からのお知らせの確認を怠ると、不正利用に気づくのが遅れて大金を失うリスクが高くなります。
逆に言えば、それらの明細のチェックをこまめに行うと、不正利用による被害を最小限に抑えやすいということです。
私はクレジットカードで10万円以上不正利用される被害に遭いました。
しかしカード会社から届いたメールをすぐ確認したおかげですぐ不正利用に気づいたので、被害額をゼロにできました。
その際にカード会社から「不正利用の補償期間内(利用明細の通知日から60日以内の会社が多い)にお客様から連絡が来ないと、補償ができなくなるので注意してください」と言われました。
クレジットカードの不正利用に気づかない時間が長くなるほど、大金を失う可能性が高くなります。
だからこそ、クレジットカードの利用明細やカード会社からのお知らせはすぐ確認すべきです。
その行動で大金を失うリスクを最小限に抑えられます。
クレジット利用代金支払い期日や支払い金額の確認を怠ると、別の困った事態が生じる場合もあります。
例えば、銀行口座の残高不足でクレジット利用代金が引き落とせないと「滞納」とみなされ、遅延損害金やカード一時利用停止などのペナルティが課せられます。
私は過去に3度それをやってしまい、そのつどカードの利用を止められて、高額な遅延損害金を払う羽目になりました。
そのような事態を未然に防ぐためにも、毎月のクレジット利用代金・支払い期日・銀行口座残高の確認を最低でも毎月一度は行いましょう。
「その時は欲しいと思った…」で生じるムダな支出もあります。
セールではついムダなものを買いがち。
それに掛けた費用がムダな支出と化してしまいます。
無類のセール好きの私は、過去に何度もその失敗を犯しました。
しかし、子どもが県外の大学に進学して家計がひっ迫したのを機に、セールでの買い方を大きく見直し、ムダな支出を大きく削減して家計への悪影響を大きく抑えることに成功しました。
その際に行った具体的なセール対策は以下の3つです。
「安い」が理由なら買わない
事前にセールで買うものと予算の上限額を決めておく
事前に買うと決めたもの以外は買わない
以上の3つを実行しただけで、セールで生じた支出が実行前の半額になり、その分を他に必要な費用や貯蓄に回せるようになりました。
「あったら便利なんだけど…」でムダな支出が生じることもあります。
継続的に発生するムダな支出の1つに、「あまり使わないサブスク料金」があります。
私もあまり使わないサブスク料金を何年も払い続けた末に解約しましたが、これまでに払った金額を考えると、費用を払い続けた自分に腹が立ちます。
その経験から、あまり使わないサブスクはすぐやめる勇気が必要だと痛感しています。
一方、よく利用するサブスクも、料金の支払いが月単位だと損するケースが多いです。
わが家では長年NHK受信料を2か月払いにしていましたが、思い切って年払いに切り替えたら年間の支払額がだいぶ安くなりました。
もっと早く年払いにすればよかったと思います。
現在だと衛星契約の2か月払いが3,900円、12か月前払いが2万1,765円ですから、年間で1,635円受信料を安くできます。
利用するキャッシュレス決済の種類が多すぎると支出の管理が難しくなり、ムダな支出が発生しやすくなります。
利用するキャッシュレス決済は、支出の管理が容易な数に絞るべきです。
私も以前は多数のキャッシュレス決済を使っていましたが、それが原因で支出の管理がずさんになって支出超過になることがよくありました。
そこで利用するキャッシュレス決済を2~3つに絞ったところ、ムダな支出がすぐ見つかって家計の改善に役立ちました。
デパート友の会などの店舗限定商品券の購入も、ムダな支出が生じる原因となりがちです。
デパートなど限られた店舗でしか使えない商品券だからです。
私がコロナ前にデパートによく行っていた頃は、デパート友の会商品券の使い道が多くて便利だと感じていました。
しかし、感染症の流行でデパートに行く機会が激減し、今は友の会商品券の使い道に困っています。
感染症の流行を機に買い物の傾向が大きく変わったことが今困っている1番の原因ですが、感染症の流行でよく商品を買っていたデパート内の店舗が撤退したのも1つの要因となっています。
その経験を通して、今後店舗限定商品券を購入するのは極力避けるべきだと思っています。
支出が多いと感じるときは、必ずどこかでムダな支出が発生していますので、すぐ原因の究明を行いたいところです。
この記事では、私の実体験をもとにムダな支出が発生しやすいケースをご紹介しましたが、ムダな支出が発生する原因はそれだけではありません。
そのため、まずは「何が原因で支出が多くなっているのか?」を念頭におきながら自分の行動を振り返り、支出が多くなっている原因を究明しましょう。
それが早ければ早いほど支出が多い状態を早く抑えられます。
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