防災意識で無洗米も人気上昇 ふるさと納税の「米」カテゴリーで山形県が1位に
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、同サイトに掲載しているふるさと納税お礼品情報をもとに、お礼品のトレンド情報を発表しました。
注目すべきは、「米」カテゴリーにおける人気産地ランキングで、山形県が収穫量日本一の新潟県を抜いて1位となったことです。
「米」カテゴリーの人気お礼品ランキングでは、熊本県甲佐町の「甲佐の輝き」が1位を獲得。
このお礼品は、割れや欠けのあるお米を訳ありお礼品として提供することで、通常15kgのところを20kgに増量しています。
「さとふる」における「米」カテゴリーの寄付件数は、2019年から2023年にかけて約2.3倍に増加しました。
さらに、サイト内の検索キーワードランキングでは、「米」が直近3か月連続で1位を獲得。「お米」や「無洗米」といった関連ワードも順位を上げており、不作による市場価格の値上がりから、ふるさと納税を活用する動きが高まったと考えられます。
特に注目されるのが「無洗米」の人気上昇です。
検索キーワードランキングにおいて2024年1月以降に順位を上げており、「無洗米」カテゴリーの寄付件数も前年同期比約2.9倍に伸長しています。この背景には、能登半島地震の発生を受けて、万が一の断水に備える人が増えたことが推察されます。
今回の発表は、ふるさと納税における「米」の人気上昇と、地域ごとの特色ある取り組みを浮き彫りにしています。経済的な要因や災害への備えなど、社会情勢を反映した消費者の選択傾向が見て取れ、ふるさと納税制度が単なる寄付の枠を超えて、地域経済や防災意識にも影響を与えていることがうかがえます。
今後も、ふるさと納税を通じた地域活性化の動向や、消費者ニーズの変化に注目が集まりそうです。
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