まだ見えない日経平均株価の下げ止まりシグナル【今週の日経平均を考える】

先週は、日銀政策決定会合やFOMCなど重要なイベントがあり、株価はイベント通過によって大きく動く展開となりました。

2日の日経平均株価の下げ幅は2216円と、37年前のブラックマンデー以来の下げ幅となりました。

今週はこの下げが一服となるタイミングかどうか、底固めの動きがみられるか確認していきましょう。

8月は始まったばかりですが、月足チャートを見てみると、

  • パラボリック…陰転

  • MACD…クロス

  • スローストキャスト…買われすぎゾーンから下へ

多くのオシレーター系指標が上昇トレンドの終わりを示唆しています。

まだ4週間ありますので、ここから月足チャートがどうなるのか、1か月後も確認したいと思います。

まだ見えない日経平均株価の下げ止まりシグナル

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、横向きに推移し、株価も5日線に絡むように推移していましたが、2日金曜日に下向きへと向きを変え週末入りしています。

25日線は、上向きから横向きへと変化し、そして週末には下向きで推移しています。

75日線は、1週間を通して下向きとなっています。

並び順は、25日75日5日の並び順で下降トレンドのはじまりとなっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万6858円処を推移しています。

トレンドライン

3万8000円処が下値支持となって堪えていた1週間でしたが、金曜日に一気に下抜けし、意識されていた4月19日のネックラインや3万7000円処の節目を大陰線で割って週末入りしています。

下には1月11日と12日の窓が意識され、その下には心理的節目の3万5000円、そして、1月10日11日の窓があります。

この窓埋めは3万4539円となっており、その下には、2023年に上値抵抗として長らく意識されていた3万4000円処となっています。

上は、7月24日25日の窓を7月31日に埋めたので、その上の7月17日18日が意識されるところです。

相場では、窓はいつか埋められるといいますが、直近高値7月11日12日も窓がある為、この窓がいつ埋まるのか、気になるところです。

一目均衡表

一気に三役逆転となり週末入りしています。

三役逆転とは、転換線が基準線を下抜け、遅行線が日々線を下抜け、株価が雲を下抜けという条件3つが三役で、下抜けが逆転、上抜けが好転となります。

そしてこの順番通りで、三役逆転となっています。

次回、8月30日に雲のねじれがあり、転換のサインとなっています。

前回の7月22日の雲のねじれは、下降トレンド転換として機能しているように見受けられます。

ボリンジャーバンド

-1σ付近で推移しながらバンドは歪な形を見せていた1週間でしたが、金曜日の大きな下落で、-3σ到達となっています。

バンドは開き、TPラインは下向きですので、売り圧力の強さが見えます。

ここからはいつバンドが収縮していくのかを確認していきましょう。

スローストキャスト

売られすぎゾーンを抜けられそうな位置でしたが、週末にはまた下向きになり、引き続き売られすぎゾーンの中を推移しています。

MACD

0ラインの下に株価は位置しているため、下降トレンドとなっています。下降トレンド中に少し押し目となるのかと思わせるヒストグラムの強弱でしたが、8月1日2日と、大きく下への強さを見せて週末入りしています。

転換として機能できるか、気になる月の満ち欠けは、8月4日が新月です。8月20日が満月です。

総合判断

7月17日からパラボリックは引き続き陰転しており、下降継続中となっています。

ADXは8月1日2日に上向きとなり、下降トレンドの流れとなっています。

週明けの月曜日は、米雇用統計の結果を受け、3万5000円割れの可能性もある相場となっています。

今回の下落は、米国の経済後退懸念という投資家の心理や、日銀の利上げ、AI関連銘柄の決算発表からの影響など様々な要因が挙げられていて、売りが売りを呼んだ格好となっています。

「そろそろ下げ止まって上昇していくのではないか?」と感覚だけで判断するのではなく、チャートと向き合い、常に「こうなったらこうしよう」というプランを立てていきましょう。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 まだ見えない日経平均株価の下げ止まりシグナル【今週の日経平均を考える】