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「オーバーツーリズム(観光公害)」が社会問題となっています。
観光地を擁する自治体では、特にその対策に苦慮しているとのことです。
今回は、観光地でのオーバーツーリズム対策を、マネーの面から見ていきましょう。
≪画像元:富士登山オフィシャルサイト≫
7月1日より、山梨県側(吉田ルート)から富士山に行く際には、有料化されました。
従来より実施している富士山保全協力金1,000円(任意の寄附金)に加えて、登下山道の使用料として1人1回につき2,000円が必要となります。
1日1,000以上の当日枠もありますが、枠がなくなり次第終了ですので、それより枠の多い事前予約を「富士登山オフィシャルサイト」より行うのがおすすめです。
≪画像元:JR西日本宮島フェリー≫
宮島を擁する広島県廿日市市では、2023年10月より「宮島訪問税」を導入しました。
徴収された税金は、訪問者の受け入れ体制の整備、文化・歴史への理解促進、自然環境に負担の少ない観光などに活用されます。
金額は1回100円、1年分1人500円の税率も選択可能です。
ただし、以下に該当する人は税を徴収されません。
・ 宮島町区域の住民
・ 宮島町区域の事務所・事業所への通勤者、学校への通学者
・ 未就学児
・ 修学旅行などの参加者・引率者・付添人
・ 障がい者
1回100円を納付する際、フェリーでの来訪は運賃に上乗せされます。
1年500円を納付する際は、前月10日までに市役所、宮島支所または大野支所で納付してください。
≪画像元:京都市≫
特にオーバーツーリズムが深刻な京都市では、市民の足となる路線バスが大混雑です。
そんな状況を改善すべく、6月より「観光特急バス」が運行を開始しました。
土日祝日のみの運行で、「京都駅~祇園~銀閣寺~清水寺」を結ぶ路線と、「京都駅~清水寺」を結ぶ路線です。
運賃は500円(子どもは半額)ですが、「地下鉄・バス1日券」で乗り放題になります。
≪画像元:京都市≫
また、観光系統「楽洛ライン」も運行しています。
こちらも平日は運行せず、金閣寺や龍安寺、嵐山や北野天満宮を訪問する際に便利です。
≪画像元:東京都≫
現在、東京都や大阪市、京都市など12自治体では、宿泊税を導入しています。
東京都の場合、宿泊料金(1人1泊)が1万円以上1万5,000円未満は100円、1万5,000円以上は200円です。
消費税等の額に相当する金額、宿泊以外のサービスに相当する料金は含まれません。
利用者は宿泊施設に宿泊税相当の料金を支払い、宿泊施設が東京都に納めます。
≪画像元:ニセコ町≫
冬のニセコは、スキーを楽しむべく多くの外国人観光客でにぎわいます。
冬季は慢性的なタクシー不足になるため、2024年3月19日まで実証実験を実施していました。
営業区域外である札幌・東京のタクシー事業者8社から車両11台、タクシー乗務員25人の応援派遣を受け入れました。
これらのタクシーは、タクシー配車アプリ「GO」からの即時注文のみの配車です。
冬季割増を含む通常運賃と、アプリ手配料900円の合計で利用できます。
地元タクシー会社は、地元住民からの配車要請を電話でのみ受け付け、観光客とのすみ分けを図っています。
≪画像元:白川村≫
合掌造りで有名な岐阜県の白川郷では、ライトアップイベントを実施しています。
2025年は1月13日、1月19日、1月26日、2月2日に実施予定です。
2025年の詳細は発表されていませんので、2024年の概要を紹介しましょう。
日中の観光については制限がありませんが、17時に完全退出となり入れ替え、ライトアップイベントは完全予約制・入場チケット制となります。
9月、11月、12月の3回に分けて予約を受け付け、1回あたり4,000人程度を受け入れます。
チケットの価格は5,000円~6,000円で、以下の方法でチケットを入手できます。
・ 当日村内に宿泊
・ マイカーの指定駐車場を予約
・ タクシー利用で指定駐車場を予約
・ 路線バスの企画するバスツアーで参加
・ 各旅行会社が企画するバスツアーに参加
≪画像元:箱根町観光協会≫
外国人も多く訪れる箱根では「箱根観光デジタルマップ」を提供しており、以下の情報をPC・スマホなどで閲覧可能です。
・ 渋滞予測情報をデジタルマップ上に表示
・ 交通機関の状況(時刻表、タクシー待ち人数など)を可視化
・ 飲食店混雑状況の可視化
・ デジタルクーポンの配布
・ 周遊ルートの案内
≪画像元:ピアトゥー≫
特に注目すべきは、デジタルクーポンでしょう。
リアルタイムの状況を踏まえたうえで、最適な場所のクーポンを表示してくれます。
二重価格を導入する動きもあります。
姫路城(18歳以上の入場料1,000円)では、外国人観光客に限って料金を4倍程度にすることを検討中です。
北海道では、道民限定で宿泊料金などをおよそ10%引きにするよう、呼びかけを行っているとのことです。
日本には魅力的なところがたくさんありますので、このような施策で「平準化」になってほしいですね。
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