大注目!FOMCと日銀政策決定会合【今週の日経平均を考える】
先週は、世界的なシステム障害からの売りから、バイデン大統領の次期総裁選辞退を受け、株式市場が大きく動く結果となりました。
トランプ氏優位かと思われた米大統領選挙はハリス氏が推薦されると、人気はうなぎのぼり。
大統領選挙の行方がわからなくなってきて、投資家としてもトランプ氏優勢を織り込んできただけに、先行き不透明感が残る状況となっています。
決算発表も意識され、今まで上昇傾向にあった人気のAI関連のハイテク株などが陰りを見せました。
日経平均株価のローソク足では並び黒に近い状態を示し、その前の宵の明星、陰々のハラミ、並び黒と、下げを示唆するローソク足の組み合わせが出現。
さらに売り圧力が増し、心理的節目と思われた3万8000円を割ってきました。
ここからは、FOMCや日銀政策決定会合といったイベントが意識され、サマーラリーは終焉を迎え、夏の閑散相場が間もなくやってきます。
一方通行の相場になりがちなので注意していきたいです。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きに推移し、1週間を通して株価は5日線の下を推移しています。
25日線は、上向きに推移していましたが、週末には下向きに変化し週末入りとなっています。
75日線は、長らく上昇を続けてきましたが、ここへきて下降へと変化しています。
並び順は、25日5日75日の並び順で上昇トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万8557円処を推移しています。
トレンドライン
3万9000円の節目を割らずに堪えた22日23日でしたが、これが並び黒となって下降示唆し、あっという間に3万9000円を割り込む事態となりました。
ここからは4月19日の安値を割りこむかどうかとなりますが、ここを割り込むとあっという間に下落トレンドとなっていくので注意が必要です。
一目均衡表
22日に雲のねじれがあり、ここが転換と考えられます。
上昇してからの下降
下降してからの上昇
上昇してから更に上昇
下降してから更に下降
というのも転換とされています。
今回は下降してからのさらなる下降としてカウントされる状況です。
ここからいつ横ばいとなるのか変化を確かめていきましょう。
転換線と基準線の位置関係も下を示唆しており、株価も雲の下へ潜っています。
8月30日に雲のねじれが発生しているので、ここでの好転換が期待できるかどうか、夏のサマーバケーションの終焉の心理がカギとなりそうです。
ボリンジャーバンド
6月末からパッションボリンジャーとなり、その後は引き続きボリンジャーウォークとなっていましたが、7月11日天井からあっという間に7月25日-2σ到達となりました。
波打のようないびつな形をしているので、今後の収縮には注意していきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンへと向かい、ここから上向きに変化するところですが、スローストキャストが下へ張り付いて、機能していない可能性がでてきました。
ここから上に向かわずに下へ張り付いて、株価は下へ向かうようですと、かなり売り圧力が強いということになります。
MACD
0ラインに差し掛かってきました。MACDは0ラインを割り、シグナルが間もなく0ラインとなり、このような場合、株価は横ばいする傾向があります。
ここから横ばいの動きを見せるのか、注目です。
ヒストグラムは大きく陰転しており、好転への変化をとらえていきましょう。
次回8月4日が新月です。
8月20日が満月です。
総合判断
7月17日からパラボリックは陰転しており、下降継続中となっています。
トレンドの終わりを知るために機能していたADXは6月25日からの上昇を示し、その後は
7月11日までの上昇トレンド
7月12日にトレンド転換を示唆
7月25日に下降トレンド示唆
この先にはFOMCや日銀政策決定会合があり、イベントによっては株価が大きく動く可能性もあります。
米大統領選挙では、今後の思惑によって、買われる銘柄、売られる銘柄がありますので、しっかり確認していきましょう。