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2024年4月にVポイントがTポイントと統合され、新生Vポイントとなりました。
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各方面から注目を浴びており、露出も目立ちます。
いまだにTポイント衰退期のイメージで捉えてしまう残念な人もいるようですが、認識は日々更新していきたいものです。
さて、Vポイントの多数ある解説記事のひとつを読んで、筆者は軽い違和感を覚えました。
VポイントのWポイント(提示でため、カード利用でためる)についての記事です。
なにも間違っているわけではありません。
ただWポイントと言われると「そこじゃない」感が拭えません。
どの共通ポイントでも同じことが言えるのですが、特にVポイントについて「提示」でためる価値は相対的な価値が相当に低いものです。
筆者が実際に獲得しているVポイントの履歴を追いながら、Vポイントが本当にたまる方法を考えます。
共通ポイントはもともとさまざまなお店で導入していたポイントカード、スタンプカードの一本化から始まっています。
そのため「提示」が出発地点なのは間違いないのですが、現代社会で提示の価値は案外低いものです。
共通ポイント全般に同じことが言えます。
一般的な、提示して得られるポイントの価値はこうです。
・ 会計200円(税別)ごとに1ポイント(還元率0.5%)
・ 会計ごとなので、税込429円の買い物をしても(税別390円のため)付与は1ポイントのみ
提示を忘れてしまったとして、残念がるほどの数字ではありません。
それでも「ポイント〇倍」のキャンペーンも多々ありますし、ポイント提示がキャンペーン参加条件になる機会(2023年のTポイントでは、吉野家やロッテリア等)など、得をする機会は多いものです。
ポイントを提示する作業が無意味ということではありません。
ただ日々提示する行為に期待しすぎていると、ポイントの全体像が見えていないという気はします。
提示によるポイント付与に頼らず、Vポイントを効率的にためる道具を案内します。
・ 三井住友カード(銀行一体型のOliveだとなおいい)
・ 「Tカード」の名称の付くクレジットカードで還元率の高いもの
・ WAON POINT(終了する可能性もあるが、現在等価交換可能)
・ イオンカード(前述のWAON POINTがたまる)
・ マルエツカードとScan&Go
・ 各種ポイントサイトや電力・ガス系、銀行のポイント
三井住友カードは最重要です。後述します。
最後の各種ポイントは、どの共通ポイントでも変わらないため省略します。
「Tカード」が名称についたままのクレジットカードが多くありますが、いずれもVポイントがたまるカードになりました(ポイント移行により1本に統合できる)。
中でも還元率優秀なのは、ジャックス発行のTカードPrimeです。
日曜日ポイント1.5%還元(1.5倍)がウリです。
ニッセンのカード、マジカルクラブTカードJCBは、月3万円以上利用の場合に1.0%還元となります。
ファミマTカードは還元率0.5%ですが、案外キャンペーンが多いので、1枚持っておくと楽しみが増えるかもしれません。
これらは通常時のポイントが0.5%に過ぎない三井住友カードの補完として働くでしょう。
WAON POINTは現在、イオンのiAEONアプリでVポイントに等価交換できます。
もともとイオングループのドラッグストア、ウエルシアのWAON POINT化をスムーズにするための交換ルート発足と思われ、いつまで続くかはわかりません。
ルートがあるうちは、イオンカードもVポイント獲得に活用できます。
イオン以外ではメリットの薄いイオンカードですが、毎月10日はポイント倍の1.0%還元です。
この日を狙って、JAL Pay(VISA不可)やファミペイ(JCBのみ)にチャージすると有効活用できます。
今後WAON POINTからVポイントへの交換ルートが消滅した場合でも、以前からdポイントへのルートはあるため、たちまち困るということはないでしょう。
≪画像元:マルエツ≫
マルエツカードもイオンカードのラインナップです。
スーパーのマルエツ自体がVポイント(旧Tポイント)加盟店のため、このカードの周辺ではいろいろと面白い事象が生じています。
マルエツカードは日曜日にマルエツで5%オフとなり、これが最大の魅力です。
さらにウォークスルー決済のScan&Goをマルエツで日曜日に使うと、5%オフ処理ができない替わりに、WAON POINTとVポイントが大きくたまります。
前述のとおり、WAON POINTも現在Vポイントになります。
日曜日のマルエツScan&Go(マルエツカードをセット)でたまるポイント(税別での数字)です。
・ Vポイント … 1.0%(通常の倍 ※平日でも同様)
・ WAON POINT … 5.0%(ポイント10倍)
Vポイントは、ウォークスルー決済で提示ができない代わりにつけてもらえますが、レジで提示する場合の倍です。
日曜日にScan&Goを使うと6.0%還元となります。
マルエツでは、オレンジ色のカゴを持ってこの決済を使っている人はあまり見ません。
著しくVポイントがたまるのに、もったいない限りです。
提示によるポイント付与がごく小さいことを証明するため、筆者のVポイントの履歴を確認してみました。
現在、三井住友カード側(Vpass)、旧Tポイント側(Vポイントアプリ)両方から履歴が確認できます。
毎月次の手段でVポイントがたまっています。多い順です。
旧Vポイント系列のもの(V)と、旧Tポイント系列のもの(T)と分けてみました。
さらに2024年5月の獲得ポイント数も合わせて載せてみます。
(V)スマホタッチ決済6.5%還元分(871)
(V)ポイントアッププログラム特典(304)
(T)マルエツ(Scan&Go)(257)
(V)家族ポイント(152)
(V)三井住友カード利用分(82)
(T)ポイント提示(41)
(T)ガチャ(抽選)(9)
(V)三井住友銀行ログイン(5)
三井住友カードはコンビニや飲食店の多くで、スマホタッチ決済7.0%以上となります。
筆者の場合、選べる特典と家族ポイントにより合計で10.0%となっています。
マクドナルドやドトールコーヒー、ガスト等で仕事をしていますが、これが馬鹿にならないポイントを稼いでいます。
上記の「ポイントアッププログラム特典」は10.0%から6.5%および基本の0.5%を引いた差額と考えられます。
6.5%が871で、3.0%が304では数字が合わないようですが、同じ5月に付与されたものとはいえ、対象月がひと月ズレているためです。
いずれにしても、三井住友カードのポイントアップ分が最も多いことがわかります。
そしてマルエツScan&Goの数字が目立ちます。この利用分のうち、大部分が日曜日です。
さらにここに登場しないWAON POINT(潜在的にはVポイント)が、Vポイントの数字の5倍ほどあるわけです。
いっぽう提示によるポイントは、実に少ないものです。
筆者の場合提示で得られるポイントの大部分はドトールコーヒーで、毎回1ポイントです。
筆者のVポイントは、Tポイントと一緒になった後も旧Vポイント主流です。
三井住友カードを、ポイントアップ店舗で使うと本当によくたまります。
毎月ポイントアップ店舗で1万円使い、1,000ポイントもらうイメージを持っています。
さらに三井住友Oliveゴールドなので、年間100万円使うとポイントボーナスが1万もらえます。
これも大きそうに思えるものの、毎月ポイントアップ店舗で得られる1,000ポイントよりはるかに低パフォーマンスです。
年会費永年無料になった2年目からはもう、100万円を狙わないことにしています。
Vポイントは1ポイント=1円で使えます。
VポイントPayアプリで買い物に使ったり、三井住友カードのキャッシュバック(利用代金充当)に使ったりなど、用途はさまざまです。
筆者はVポイントの実質有効期限なし(使っている限り、ポイントが消滅しない)を利用し、大きくためてANAのマイルに替えることを狙っています。
ANAマイルへの交換率は「1ポイント=0.5マイル」と悪くはない数字です。
当初の計画では2025年までに8万マイルためて、夫婦で海外旅行と考えていました。
ですが現在、Vポイントが6万ポイント近くなり(3万マイル相当)、さらに「1ポイント=0.6マイル」で交換できるエポスポイントが9万ポイントを超えていて(5万4千マイル相当)、2024年6月時点でとうに目標を超えてしまいました。
今後もしばらくはため続け、さらに上を目指そうと思います。
金銭的価値の最も高いポイント利用法はマイルだと考えています。
提示とカード決済で確かにWポイントにはなるのですが、特にVポイントの場合は「W」で論じるのが無意味なほど大きな差があります。
ポイント提示は無意味ではないものの、過大評価しないようにしましょう。
これとは比べ物にならないポイント獲得ルートが多数あることも知っておきたいものです。
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