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iPhoneとAndroidを対決させてみることにしました。
といっても、カメラや動画、音楽などの性能については一切触れません。
あくまでも、キャッシュレスを活用するのに便利なのはどちらかです。
すなわち、Apple Pay 対 Google Payということになります。
本記事が最も役に立ちそうなのは、2台目としてAndroidを持ちたい人ではないかと思います。
日本は世界的には珍しいiPhone優勢地域です。
iPhoneとAndroidの比率は、5:5だというデータから、7:3でiPhone優勢というものまでさまざまですが、記事の反応などから得られる筆者の体感としてはiPhoneがいまだ7割程度に思えます。
筆者はAndroid派です。
こだわりではなく、リユース品が格安のため選んでいるに過ぎません。
キャッシュレスについて執筆している立場からすると、iPhoneも1台欲しいのですが、リユース品すら高いので手が届きません。
自分のものはないのですが、家内の端末をいじらせてもらってキャッシュレスの設定を確かめています。
スマートフォンでキャッシュレス決済ができるなら、クレジットカードを出す回数が減ります。
QRコード決済については、iPhoneもAndroidも違いはあまりありません。
AndroidのiAEONアプリで電子マネーWAONが使えたり、楽天ペイアプリで楽天Edyが使えたりする程度でしょうか。
また、後述しますがQRコード決済付属のモバイルSuicaはAndroidが有利です。
使い方がまったく違うのが、タッチ決済です。
比較します。
iPhoneは、多くのクレジットカードで、国際ブランドに関わらず(ダイナースを除く)タッチ決済が使えます。
ただしクレジットカード多数持ちにとっては若干デメリットもあります。
1つのデバイスに12枚のカードを登録できること自体は大きなメリットですが、メイン以外のカードを使う際にやや面倒です。
タッチしてカード画面が立ち上がった状態で、メインのカードを指でスワイプして取り除き、使いたいカードを選択します。さらに生体認証等が必要です。
タッチ決済でなく、iDやQUICPay、さらに電子マネー等もすべて並列で並んでいるので、間違えたカードで決済してしまうケースも多いようです。
多数セットは可能でも、本当に多数を同時に使うには向かないといえます。
変わり種もあります。d払いユーザーに向いたd払いタッチです。
Androidでも使えますが、iPhoneの場合タッチ決済で使えます。
詳細は別記事で。
Androidの場合、MastercardやJCBブランドの大多数はスマホではタッチ決済できません。
Mastercardでスマホタッチ決済できる貴重なカードブランドに、楽天カードがあります。楽天ペイアプリで設定するためです。
VISAについては、カード会社が対応していればOKです。
中でも三井住友カードでしょう。Apple Payも同じですが、多くの飲食店やコンビニで7.0%以上となります。
タッチ決済の使えるカードを複数設定しているときの使い分けは、AndroidはiPhoneよりも楽です。
Googleウォレットにカードが並んでいるので、事前に使いたいカードを開いてからタッチすれば、メインカードがどれかに関わらず決済できます。
タッチ決済が主流になってきて、タッチ決済類似の電子マネー(実質的にはカード直接決済と一緒)であるiD、QUICPayはやや価値が落ちてきたかもしれません。
これも、iPhoneとAndroidで違いがあります。
Apple Payの場合、タッチ決済もiD、QUICPayも区別されません。
QUICPayで決済したくても、カード一覧から探さなければなりません。この点やや面倒です。
ただこの欠点は、タッチ決済で使えるカードが多い利点と相殺してもいいでしょう。
Apple PayではあまりiD、QUICPayは使わなくてもいいかもしれません。
Androidの場合、iD、QUICPayはタッチ決済と異なる登録となります。
1枚のカードを、タッチ決済とiD、両方に設定できる場合は、別個に設定して別カードの扱いとなります。
使い分けは結構便利です。
iD、QUICPayは同時に1枚ずつしか使えません。
タッチ決済については複数設定できますが、1枚がメインカードになります。
ただGoogleウォレットの画面を開き、使いたいカードを開いてからタッチすれば、サブカードでもOKです。
タッチ決済に登録できるカードを1枚以上持っているなら(例:三井住友VISAカードと、Visa LINE Payプリペイドカード)、iD、QUICPayを含めた複数使い分けはAndroidのほうが便利です。
タッチ決済については、ほぼVISAしか対応していないというハンディを解消すれば、Androidもまったく悪くありません。
多数持ちにはAndroidをおすすめします。
筆者も多数持ちなのでAndroidは向いています。
続いて、iPhone、Androidどちらかでしか使えないキャッシュレス決済があるので、見ていきます。
Androidのほうが多いですが、iPhoneにもApple Payを使った裏技ルートがあります。
Androidのみで使える主なモバイル決済です。
・ 楽天Edy
・ 楽天ペイのSuica
・ au PAYのSuica
・ d払いのSuica
電子マネー楽天EdyはApple Payに対応しなかったために、モバイルでのシェアが伸びなくなったかもしれません。
楽天カード以外でチャージしてポイントのたまるカードは少ないため、積極的な活用手段は多くはありません。
ただし現在でも、エポスゴールドカード(年間100万円利用)から1.5%でチャージできます。
さらにチャージした楽天Edyを楽天キャッシュに等価で移行できます。
楽天キャッシュの還元方法が変わった(楽天カードからのチャージ時還元が消滅)ため、このルートが続くかどうかはわかりません。
Apple Payにはなく、PayPay以外の主要3QRコード決済で使えるサービスがSuicaです。
中でもau PAYのSuicaはおすすめです。
au PAY自体さまざまなカードでチャージできて、そしてこの残高をSuicaにチャージする際、0.5%付きます。
ちなみにau PAYの残高は、Apple Payでも活躍します。これは次に見てみます。
Apple Payの場合、登録できるカードが多いため、裏技的なルートも多数あります。
いかにも裏技といったものは消えてしまうことが多いものの、理由があって残りそうなルートを見てみます。
電子マネーWAONは、原則としてイオンカードからチャージしてもポイントが付きません(銀行一体型イオンカードセレクトのオートチャージを除く)。
この点、Apple PayのWAONならチャージでポイントをつけることが可能です。
日曜日ポイント1.5倍のTカードPrimeなどがこの対象です。
ただこのカードは大部分のチャージ先がポイント対象外のため、いつまでもあるかどうかわかりません。
ひとつ、なくならないと思われるルートがあります。
au PAYプリペイドカード(Apple PAYに登録して使う)からのモバイルWAONチャージです。
すでにこのチャージはポイント対象外のため、なくなることは考えられません。
au PAYプリペイドカードは、au PAYアプリですぐバーチャル発行できます。
au PAYの残高を共通して使うため、au PAY残高をためる際にポイントが付いているなら、還元率ゼロでもWAONチャージがお得になるわけです。
エポスゴールドカード、PayPayカード(Mastercard)、毎月10日でポイント倍のイオンカード(Mastercard)、JAL Payバーチャルカード等がおすすめです。
1.0%以上の数字になります。
先ほどの方法で得たWAONでさらに得する方法です。
Apple Payかどうかとは関係ないものの、実質的にチャージで大きなポイントを得られているApple Payユーザーだけの方法になります。
ミニストップは楽天ギフトカード等のPOSAカードがWAONで購入できます。
楽天ギフトカードから楽天キャッシュに替えられるので、最終的には楽天ペイで使えます。
このルートも、ふさがれる可能性は少ないものです。
結論として、iPhoneとAndroid、どちらかが一方的に有利だということはなさそうです。
仮にキャッシュレス対応で選ぶ人がいたとしても、大きく後悔ということもないでしょう。
ただAndroidは、安価な割に頑張っているともいえます。
iPhoneユーザーの2台目としては、Androidもぜひおすすめします。
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