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2024年の夏頃から、楽天ポイントと楽天Edyのアプリが、楽天ペイに統合されるとのことです。
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ニュースとしてはこちらが目立っていますが、筆者は別のルール改定が気になりました。
楽天キャッシュのポイント付与ルール変更です。
マイナーですが優秀なルート「エポスカード → 楽天Edy → 楽天キャッシュ」もこれで消滅するのではないかと思われます。
他社利用で残るのは、ファミリーマートでの楽天ギフトカード購入ぐらいになるのではないでしょうか。
楽天ペイアプリにサービスすべてを集約する楽天の目論見と裏腹に、筆者はわずかにつながっていた楽天ルートと完全に縁が切れそうです。
≪画像元:楽天ペイメント≫
2024年12月頃に、楽天ペイアプリに楽天ポイント機能を統合するとのことです。
そしてその後、電子マネーの楽天Edyも統合する予定です。
とはいえ、現在でも楽天ペイアプリでなんでもできています。
「楽天ポイントアプリ、楽天Edyアプリがなくなる」ということと理解しました。
統合前も統合後も、利用者がやることは特に変わらないでしょう。
楽天としては、ポイントユーザーを楽天ペイユーザーに取り込みたいようですが、筆者は原則、引き続きポイントのみ使います。
すでに以前より、楽天ペイでのポイント機能をユーザーに推奨するためのキャンペーンは多数ありました。
2024年4月からは次の内容で毎月実施されます。買い物時のポイントアップです。
・ はじめて利用 … 全員ポイント10倍
・ 既存ユーザー … 抽選で1万名ポイント10倍
アプリの統合よりインパクト大なのが、このニュースです。
楽天キャッシュに関するポイント付与が変わります。
改悪が続いてきた楽天グループなので警戒する向きもありそうですが、この変更に関しては改悪とはいえないでしょう。
ただ、マイナールートがこれで影響を受けます。見ていきます。
≪画像元:楽天ペイメント≫
楽天キャッシュは現在、楽天経済圏でのポイントアップに貢献する存在です。
QRコード決済の楽天ペイを、楽天カード払いでなく楽天キャッシュ払いにすることで、0.5%のポイントアップが得られます。
楽天ペイはクレジットカード払い(ポストペイ)で使えるのですが、キャッシュレスでの価値を上げるために、楽天カードチャージ払い(プリペイド)で利用する存在になっています。
ごく普通には、楽天キャッシュは楽天カードからのチャージで作ります。
この際に現在、通常のポイント還元率の半分である0.5%が付与されます。
楽天キャッシュのチャージルートには、他に次の方法があります。
・ 楽天カード
・ 銀行チャージ
・ セブン銀行、ローソン銀行ATMでチャージ
・ 楽天ラクマ売上金
・ 暗号資産(楽天ウォレット)
・ 楽天ギフトカード
楽天カード以外のチャージ方法では、チャージ時の還元はありません。
キャッシュレスでの利益を追求する人にとっては、それほど高い価値はありません(後述する楽天ギフトカードを除く)。
さてチャージ方法の一覧にはないのですが、他にひとつ「楽天Edyから等価交換」があります。
このルートが今回ふさがりそうなのです。
楽天キャッシュ利用におけるポイント付与のタイミングが、2024年夏頃変更されます。
・ (現在)楽天カードからチャージで0.5%、楽天キャッシュを楽天ペイの支払い元にして1.0%
・ (改定後)楽天カードからチャージでポイントなし、楽天キャッシュを楽天ペイの支払い元にして1.5%
楽天カードからチャージの人にとっては実質影響なし。
楽天カード以外、現金や銀行チャージの人にとっては、0.5%のアップとなります。
反対に楽天カードでない、チャージ時にポイントのつかないカードの価値が、楽天カードと同じ価値になるということもいえます。
ただ、不利益を受けるユーザーもいます。
楽天カードよりも高い還元率でチャージできているルートは、未公表ですがふさがれるでしょう。
電子マネー楽天Edyはもともと楽天グループではなかったため、多くの提携先が残っています。
しかし楽天グループ内で完結させようとするなら、提携はなくなっていくものです。
次のルートが、途中でふさがれると予想します。
・ エポスカード → 楽天Edy(予想:ポイント付与消滅)
・ 楽天Edy → 楽天キャッシュ(予想:そのまま残るはず) ※現在Android限定
・ 楽天キャッシュを楽天ペイで支払う(予定:ポイント1.5%)
スタンダードのエポスカードは、通常還元率も0.5%に過ぎません。
ここの部分のポイント付与がふさがっても、大きな影響はなさそうです。
ですがエポスゴールドカードだと、カード年間100万円利用のボーナスにより、1.5%となります。
100万円利用の算定にも、楽天Edyチャージは含めてもらえています。このルートが残ると、「チャージ1.5% + 楽天キャッシュ利用1.5%」で驚異の3.0%となる(現在2.5%)となるのですが、どう考えても期待薄です。
エポスから楽天Edyのチャージをする際の、ポイント付与が廃止されると考えるのが自然でしょう。
そうなると、エポスゴールドカードの年間100万円利用の算定からも外れそうです。
なお、エポスゴールドカード以外では、リクルートカード(VISA、Mastercard)で、月3万円を限度に通常と同様の1.2%でチャージができています。
これも廃止、つまりポイント付与対象外になると予想します。
≪画像元:ファミリーマート≫
コンビニではPOSAカードを販売しています。
ファミリーマートでは、QRコード決済のファミペイでこれを買うことで、ポイント(ファミペイボーナス)をつけてもらえます。
≪画像元:ファミペイ≫
次のとおりです。
・ ファミペイ残高払い … 0.5%
・ ファミペイ翌月払い … バーチャルカードセットで1.2%(月上限500円相当)
・ ファミペイ翌月払い … ファミペイローン契約で5.0%(月上限500円相当)
ファミペイ翌月払いはクレジットの審査が必要です。
ファミペイ残高払いの場合、PayPayカード(JCB)からチャージすればチャージ時1.0%、利用で0.5%で合計1.5%となります。
どの方法でもファイペイで楽天ギフトカードも購入でき、これを楽天キャッシュとして使えます。
ファミペイを使ったルートは、楽天とはだいぶ距離があるので、残りそうに思います。
ファミペイ翌月払い(ファミペイローン申込みの上)では5.0%という還元率になり、これで楽天ギフトカードが買えてしまいます。
金券購入にはやや過大な数字に思えますが、還元の上限が設けられているため廃止にもならないでしょう。
なお、ファミペイでは「1と5と0が末尾につく日にPOSAカード購入でポイント1.5%追加還元」を実施しています(月間還元上限3,000円相当)が、楽天ギフトカードは対象外です。
今後の見込みを見てきましたが、筆者はすでに楽天ペイを通常利用することはなくなっています。
楽天キャッシュで支払ってもポイントがつかない地雷店舗が、特に関東エリアで増えているためです(例:ユニクロ、オーケー、アトレ等JR東日本商業施設)。
ポイントを増やそうとしてつかないようでは、怖くて使えません。
ただ、地域還元(10%~30%)の機会があれば、QRコード決済の中で最劣位ではありますが使っています。
今後は、臨時に使う際にはファミペイルートを利用するかもしれません。
キャッシュレスアイテムも、使う習慣を持ったらもっぱらそれだけという人も多いものです。
ただ、今回のように改悪でなくてもルールは頻繁に変わります。
そして系列外と組み合わせた、裏ルートはしばしばふさがれます。
損をしないよう、たまには見直し、情報の更新をしていきたいものですね。
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