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新NISAは、若いうちからはじめると、長い期間の投資ができ、さらに利息も運用できるので、将来の資産形成がしやすくなります。
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一方、新NISAを知っている18才の割合は4割と認知度が低い状況です。
20代の若手社員と会話しても
「NISAって何?」
「しくみが分からない」
といった声が聞こえてきます。
そこで、大学生や新社会人になって始められる新NISAについて、どんなメリットがあり、どんなことに注意したらよいかお伝えします。
参照:日本財団18歳意識調査結果(新NISA制度開始についての認知)
2024年1月からスタートした新NISAは、18才以上が対象です。
NISAとは少額投資非課税制度の略で、株式や投資信託から得られる利益が、課税されずにそのまま手元に残ります。
新NISAは2種類あり、
「つみたて投資枠」120万円
「成長投資枠」240万円
あわせて360万円を1年間非課税となる投資枠があります。
生涯の非課税保有限度額は1,800万円あり、非課税の保有期間の期限もありません。
≪画像元:金融庁「NISAを知る」≫
投資がはじめての方には、投資対象が幅広い投資信託がおすすめです。
投資信託を選ぶポイントが3つあります。
コストの中でも、「信託報酬」という投資信託を保有している間にかかる手数料が低いかチェックしましょう。
たとえば、投資額を1,000万円として、信託報酬が2%の場合、投資によって得られた利益から20万円差し引かれます。
信託報酬が0.1%の場合、利益から引かれるお金は、1万円で済みます。
「純資産総額」とは、これまで投資信託を運用して増えたお金の合計です。
たとえば、10人の投資家が10万円ずつ投資したとします(1万口あたり1万円のファンドを10口購入)。
そのときの合計100万円が、純資産総額です。
その株が120万円に値上がりしたとき、純資産総額は120万円になります。
投資対象を幅広くすることを、分散投資といいます。
・どの国に投資しているか
・銘柄数はいくらか
・どの銘柄にどのぐらい配分しているか
投資対象を分散することで、ある国の経済成長によってリターンが増えたり、ある国の経済の悪化によってリターンが減ったりするときに、平均を保つことができます。
新NISAの「つみたて投資枠」には、指数に連動する投資成果を目指した「インデックスファンド」と指数を上回る投資成果を目指した「アクティブファンド」の2種類があります。
投資初心者の方には、コストが低い「インデックスファンド」がおすすめです。
さらに、純資産総額が高く、投資対象が幅広い2つの銘柄を紹介します。
通称「オルカン」と呼ばれている投資信託で、この投資信託1本で全世界の企業が発行する株式に投資できることが特徴です。
コストである信託報酬は約0.05%で、純資産総額は3兆円近くまで伸びています。
投資対象はMSCIという指標のもと、約3,000銘柄に分散投資しています。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の投資対象は、アメリカを代表する企業の約500銘柄に分散投資しています。また、コストである信託報酬は約0.09%で、純資産総額は4兆円を超えています。
※3つのポイント(2024年3月29日現在)
参照:三菱UFJアセットマネジメント株式会社 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
投資初心者の方にこれだけは知ってほしいメリット、デメリットを1つずつ説明します。
新NISAでは複利効果が期待できます。
複利効果とは運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。
これにより利益が利益を生む効果が生まれ、特に長期で運用を行うことでその効果をさらに高めることができます。
≪画像元:三菱UFJ銀行「複利とは?複利の効果や計算式、有効な活用法をわかりやすく解説」≫
新NISAに限りませんが、投資信託は預金と違って、いままで支払ったお金(元本)が保証されていません。
運用の結果によっては元本割れを起こす可能性があります。
もし元本割れしている状態で売却すると、今まで投資した金額から減ってしまった分は損失となってしまいます。
過去の運用結果がプラスだったか、マイナスだったか確認することが大切です。
過去の運用結果は、交付目論見書の年間収益率を見ると分かります。
年間収益率とは、投資商品から得られる1年当たりの利益率を指します。
おすすめした2つの投資信託とも、2018年と2022年にはマイナスになっています。
運用結果がマイナスになることを踏まえ、余裕資金で投資することが重要です。
≪画像元:SBI証券「100円からはじめられる つみたて投資」≫
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新NISAは、18才からはじめられ、投資で得られる利益に税金がかからない将来の資産形成に役立つ制度です。
新NISAで買える投資信託選びの3つのポイントは、
コストが低い
純資産総額が大きい
多くの国や銘柄に幅広く分散投資されている
ことの3点です。
メリット…長い期間投資をすることによって、複利効果による利息を加えた運用ができるので、お金を増やすことができます。
デメリット…元本割れリスクがあるので、余裕資金で運用することが大切です。
まずはハードルの低い100円投資で、投資を学ぶことをおススメします。
※本記事は筆者の知識と経験に基づいた情報提供であり、事例として取り上げた個別銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。
本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については一切責任を負いません。
投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
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