- 週間ランキング
国内でカード直接決済をするにあたっては、どの国際ブランドを選んでもさほど差はありません。
国内ではアメックスブランドもほぼ通用します。
カード自体のブランドの重要性に比べれば、国際ブランドの選択はさほどのものでもありません。
ただ国際ブランドも、キャッシュレスの使い道(特に他の決済との組み合わせ)において、次の通り微妙に差が出てきます。
・ Androidスマホで使えるタッチ決済は、大部分VISA
・ QRコード決済のau PAYに、VISAとJCBはチャージ不可のものが多い
・ ファミリーマートその他で使うFamiPayにチャージできるのはJCBのみ
・ QRコード決済のLINE Payにセットできるカードは、三井住友カードのVISAブランドのみ
・ JCBは、ブランド全体のキャンペーンが他のカードより多め
・ コストコで使えるのはMastercardのみ
・ セゾンカードは、アメックスのサービスが他と比べて多い
こうした本当にちょっとした要素が重なっていくと、同じカードの違うブランドに、使うべきシーンの差が出ます。
次は具体例です。
三井住友カード、かつての住友VISAカードは日本におけるVISAブランドの草分けです。
早いうちからMastercardブランドも存在しましたが、それでも長いこと「三井住友VISAカード」の名称だったように、今でもVISA中心です。
プラチナカードや銀行一体型のOliveなど、VISAしか存在しないカードも多くあります。
それでもMastercardにも使いみちがあります。
同一カードブランドで両方持つこともできるので、必要な際に追加でMastercardも申し込む方法もあります。
Mastercardも選べる三井住友カードですが、どちらか1枚という場合、AndroidユーザーにはVISAをおすすめします。
Mastercardの場合、スマホによるタッチ決済ができません。
活用するなら2枚目にしましょう。
三井住友カードは、スマホタッチによる7.0%以上の特約店が多いため、この活用ができないと損します。
三井住友カードの、VISAとMastercardの活用シーンの違いです。
・ VISA … LINE Payにセット(チャージ&ペイ)可
・ Mastercard … au PAYにチャージしてポイントがたまる
LINE Payは、三井住友カードが唯一組み合わせ(チャージ&ペイ)可能なオフィシャルカードです。
LINE Payとの組み合わせで実に5.0%還元となるVisa LINE Payクレジットカード(p+)も三井住友カード発行です。
これに対し三井住友カードのMastercardは、au PAYにチャージしてポイントがたまります。
三井住友カードは電子マネーにチャージしてもほぼポイントがたまらないカード(Google PayでのSuicaチャージを除く)のため、電子マネーに位置づけの似ているau PAYへのチャージで、いつまでもポイントがたまり続けるかは未知数のところがあります。
ただ、世間の多くの人が利用するルートともいえず、当面は大丈夫ではないかと思われます。
VISA(LINE Pay)も、Mastercard(au PAY)も、次の共通したメリットがあります。
・ 税金支払いでポイントが付く
・ 年間100万円利用が望ましいゴールド(NL)の利用金額カウントに含まれる
・ 年間100万円利用を前提としたゴールド(NL)の場合、それぞれ還元率1.5%と考えられる
・ (LINE Payのみ)ユーザースキャン式のPayPay加盟店で使える
三井住友ゴールド(NL)は年間100万円利用すると年会費永年無料になります。
無料にした後も、100万円を使うとボーナスポイント1万があるため、毎年達成したほうが得になります。
最近では、スタンダードのカードで年間100万円達成してゴールドに切り替える方法も登場しましたので、「100万円」の区切りが大変重要になってきています。
この年間100万円に、LINE Pay(VISA)もau PAYチャージ(Mastercard)も含めてもらえるので、積極的に活用しましょう。
年間100万円利用を前提にすると、LINE Payの決済、au PAYへのチャージそれぞれ1.5%となります(au PAYの場合、さらに決済時に0.5%が付与)。
LINE Payでもau PAYでも、三井住友カードとの組み合わせで、税金支払い(その他請求書払い)でもポイントがたまります。
LINE Payの場合は、通常の決済と同様、0.5%です。
au PAYでの税金支払いは、決済ではポイント付与がないものの、チャージ金額がポイント対象となります。
税金はクレジットカードのオンライン決済では手数料をとられます。
QRコード決済で、なおかつポイントがたまるものはおすすめです。
LINE Payは現在地味な決済方法ですが、PayPay加盟店(ユーザースキャン式)で使えるため、意外と活用し甲斐があります。
au PAYには、決済側にチャージ金額の制限があり、チャージは「月5万円まで」となっています。
これはカード側の制限ではないので、カードを複数使っても、可能な枠は増えません。
どちらのQRコード決済も便利ですが、活用方法しだいで国際ブランドを選択するといいでしょう。
続いてPayPayカードのブランドの違いです。
なお、VISAを選ぶ人は多いでしょうが、PayPay以外のキャッシュレスで得られるものは特にありません。
MastercardとJCBの選択を取り上げます。
PayPayカードも、直接決済や、PayPayクレジット(QRコードのPayPayにセットして使う)で使う分には、国際ブランドの差はありません。
ただ、ブランドにより他のキャッシュレスとの組み合わせが変わってきます。
PayPayカードは、券面を持たずに申し込む(カードレス)ことができます。
この場合、国際ブランドは自動でJCBになります。
「PayPayの原資にする」あるいは「公共料金引落し」や「モバイルSuicaチャージ」が主なカードの使い道だという場合、カードを持つ負担の少ないカードレスで十分でしょう。
実際にカード券面を希望する場合は、VISA、Mastercard、JCBの3ブランドから選べます。
Famipayはファミリーマートで使えるQRコード決済ですが、ファミリーマート以外でも、QUICPayやSmart Codeで利用できます。還元率は0.5%です。
FamipayにチャージできるのはJCBブランドのみですが、そのすべてでポイントがたまるわけではありません。
たとえばJCBオリジナルシリーズはポイント対象外です。
FamipayチャージでポイントのたまるカードとしてはファミマTカードが知られていますが、これはチャージ時還元率0.5%です。
PayPayカードなら還元率1.0%(合計1.5%)なので、おすすめです。
PayPayカードのMastercardは、au PAYへのチャージでポイントがたまります。
au PAY側で、「月5万円」のチャージ制限があるのでご注意ください。
au PAYはPayPayのライバルですが、au PAY決済の0.5%が上乗せされる分、PayPayで使うより実は有利になっています。
JCB → Famipayのルートもそうですが、PayPayカードは他社利用ルートを、意図的にふさぐ(ポイント対象外にする)ことはあまりないようです。
もちろん、今後どうなるかは未知数で、そのつもりで活用しましょう。
PayPayでも税金を支払えます。
PayPayクレジット(つまりPayPayカード払い)で直接支払えるようになりました。
ですが、ポイントは付きません。
ところが、FamiPay(JCB)、au PAY(Mastercard)にチャージすれば、税金(その他請求書払い)も支払え、チャージについてポイントもたまります。
Famipay払いの場合、さらに決済時のファミペイボーナス10円相当も付きます。
オンライン完結できない請求書払いも、ファミリーマート店頭でなら支払えます。
国際ブランドの選択により、使えるキャッシュレスがかなり変わるという例を2種類のカードで見てきました。
熟慮して国際ブランドを選ぶ必要があるということではないものの、キャッシュレスを活用している方にとっては、選択のヒントになるでしょう。
キャッシュレスのポイント改悪まとめ 「Kyash」は有力ルートが軒並み封鎖、「ダイナース」は税金・公金の還元率が半減へ
三井住友Olive新規作成特典が増額 4/30まで銀行に5万円入金しただけで6000ポイントもらえる!
TVやSNSで話題ドンキのかける紅生姜って美味しい?検証&アレンジレシピ2選と他おすすめ変わり調味料4つ