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企業がこっそりと優待を出す「隠れ優待」は、来年も継続されるかわからない不安さもあり、雑誌やメディアには取り上げられにくいのですが、中には1度利用すれば「元とれ」になるものもあるため、見逃せません。
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3月は、この「隠れ優待」銘柄もたくさんあり、筆者も保有しています。
2023年3月に「隠れ優待」を実施した銘柄、合計8銘柄+おまけ1銘柄を紹介します。
※必要投資金額は、3月7日の終値を参考にしました。
※特定の金融商品の売買の推奨を目的としたものではありません。
≪執筆者撮影≫
「隠れ優待」とは、株主優待でも制度としては公式ではないものをいい、雑誌などでも紹介されていないものです。
「隠れ優待」は「全株主優待」とは違うため、2023年3月権利でもらえたものが2024年3月も必ずもらえると断言できません。
ただ、継続的に隠れ優待を出している企業もあり、1株保有さえしていれば美術館や博物館のチケット、カレンダーなどがもらえたりします。
この場合は1度で「元とれ」できる場合もあります。
ここでは2023年3月に実施された「隠れ優待」を紹介します。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:298円
配当利回り:0%
≪執筆者撮影≫
FX大手のマネーパートナーズグループの隠れ優待は、カレンダー(右下の長方形のカレンダー)です。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:774円
配当利回り:2.84%
≪執筆者撮影≫
地銀、横浜銀行や東日本銀行を有するコンコルディア・フィナンシャルグループ <7186>にも隠れ優待がありました。
ECサイト「カナコレ」で使えるクーポン券です。
税込2,001円以上の購入で使える2,000円クーポンでした。
≪執筆者撮影≫
筆者は、カナヘイのコーヒーや海軍カレーを2,372円分注文し、クーポン値引きで372円。
送料がかかってしまい1,072円になりましたが、楽天ポイントで支払い。
届いたタイミングが2023年の12月ということから2024年はもらえるのか不確かですが、もらえたらラッキーと考えて投資してみるのもよいかもしれません。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:2,433円
配当利回り:4.11%
≪執筆者撮影≫
化学メーカーの企業、デンカにも隠れ優待があります。
自社グループの化粧品を優待価格で購入できます。
商品例としては、スキンローション(4,200円)が優待価格2,800円に、エモリエントクリーム(6,200円)が優待価格3,800円になるので、1度で「元とれ」になる可能性もあります。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:2,537円
配当利回り:3.27%
≪執筆者撮影≫
隠れ優待は、丸紅ギャラリー無料招待券です。入館料は大学生以上500円。
これまで有効期限があったのですが撤廃され、もらった無料招待券を利用するのに急ぐ必要がなくなりました。※写真は2名義
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:3,263円
配当利回り:2.15%
≪執筆者撮影≫
有名総合商社の三菱商事の隠れ優待は、静嘉堂文庫美術館の招待券です。
静嘉堂文庫美術館の入館料は一般1,000円です。※写真は2名義
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:4,638円
配当利回り:3.02%
総合通信大手のKDDIにも隠れ優待があります。
KDDIミュージアムとアートギャラリーの特別招待券です。KDDIミュージアムの入館料は300円。
1枚につき3人まで入場できるもので、2回分の受付印が押せるようになっていたため、最大1,800円分として使えることがわかります。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:9,500円
配当利回り:1.58%
≪執筆者撮影≫
日本初の毛織会社、ダイトウボウ。隠れ優待は議決行使権によるQUOカードです。
議決権行使のために100株保有しましょう。
ダイトウボウでは株主優待制度も取り入れていて、100株以上、6か月以上でECサイト優待割引券1回分がもらえ、1年以上だと2回分もらえます。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:1万2,470円
配当利回り:1.28%
発電用タービンや造船などを手がける三菱重工業 <7011>にも隠れ優待があります。
三菱みなとみらい技術館招待券をもらえます。
入館料は、大人500円、中・高校生300円、小学生200円です。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
必要投資金額:3,345円
配当利回り:1.67%
スナック菓子大手のカルビー <2229>からも届いたものがあります。
≪執筆者撮影≫
カルビーマルシェで6,000円以上利用時に使える1,000円オフクーポンがもらえました。
クーポンは、株主関係資料と一緒に同封されていたため、隠れ優待のようではあるのですが「本クーポンは株主優待品ではありません。」とはっきりと書かれているため、今回、「隠れ優待」として紹介するかは迷いました。
そのため「おまけ」1銘柄として紹介しました。
3月末日が権利確定日の銘柄の場合は「3月29日までに買付・保有」していなくてはいけません。
株は「安く買って高く売る」のが鉄則で、3月権利銘柄を3月中に買うのはリスクもありますが、1株投資や1万円程度なら挑戦してみようと考えて実践するのもひとつです。
株はリスク商品なので、株価が上がるか下がるかはわかりません。
しかし、今回紹介した隠れ優待は、1株でできるものや予算1万円程度でできる内容です。
「隠れ優待」は正式な優待制度とは違うため、2023年3月で実施された内容のまま、必ず2024年3月権利で同じ内容がもらえるとは限りませんが、筆者はも挑戦しています。
もらえたらお得な「隠れ優待」に注目してみましょう。
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