- 週間ランキング
百貨店業界が好調です。
【新NISA】楽天証券でクレカ積立をする場合の最強お得カードは?
円安でインバウンドの購買力が業績を押し上げています。
※本記事は筆者の知識と経験に基づいた情報提供であり、事例として取り上げた個別銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。
本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については一切責任を負いません。
投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
第3四半期決算を発表した三越伊勢丹ホールディングスと株式会社丸井グループの成長戦略から、今後も有望か解説します。
今期の営業利益は、両社とも500億円を見込んでいます。
どの事業が利益を稼いでいるかに違いがあります。
三越伊勢丹グループは、
「百貨店業」
「クレジット・金融・友の会業」
「不動産業」
「その他」
と4つの事業に分かれています。
営業利益の8割超が「百貨店業」で、410億円を見込んでいます。
参照:2024年度3月期 第3四半期決算説明会
丸井グループの事業は、「小売」と「フィンテック」の2つあります。
営業利益の9割近くが「フィンテック」で、430億円を見込んでいます。
全社・消去の数値は除いています。
好業績のもと、両社とも前年の2倍近く増配予定です。
右肩上がりの増配は、株主にとってうれしいニュースです。
第3四半期の決算発表で、配当予想を32円に上方修正しました。
18円の増配となり、前期の2倍を超えています。
2024年3月期の配当利回り(予想)は1.51%と前期から3割(前期の配当利回り1.16%)ほど高くなっています。
参照:三越伊勢丹ホールディングス「配当予想の修正に関するお知らせ」
第3四半期の決算発表では、配当予想を101円と据え置いています。
42円の増配と、前期の約2倍です。
2024年3月期の配当利回り(予想)は4.15%と前期の6割を超えています。(前期の配当利回り2.57%)
2社とも100億円を超える自社株買いで、株価は急激に上がりました。
自社株買いは1株あたりの価値が高くなるので、株価が上がりやすいです。
250億円の自社株買いを2024年2月2日に公表しました。
翌営業日の終値は120.5円上昇しました。
参照:三越伊勢丹ホールディングス「自己株式取得に係る事項の決定及び自己株 式の消却に関するお知らせ」
丸井グループは、400億円の自社株買いを2023年5月9日に公表しました。
翌日の終値は330円上昇しました。
自社株買いで上昇した株価は、さらに伸びるのでしょうか。
それは、今後の計画性と実現性に期待がもてるのかです。
計画性は中期経営計画から、実現性は経営トップのメッセージから両社の成長性を確かめていきます。
三越伊勢丹グループの2022年~2024年の中期経営計画では、「再生」「展開」「結実」の3つのフェーズに分け、「結実」のフェーズでは「まちづくり」を掲げています。
「まちづくり」の注目は、新宿三丁目の再開発。 新宿三丁目を「賑わいの拠点」と掲げているので、今後の投資戦略に期待が高まります。
CEO細谷氏のメッセージには、実績にもとづく手がたい印象があります。
今期の営業利益には、構造改革による百貨店の再生と、収益拡大を図る連邦戦略による実績が反映されています。
「まちづくり」の実現へのストーリーがロジカルで、細谷氏の経営は、まさに「テッパン」といえます。
参照:
三越伊勢丹ホールディングス 「中期経営計画2022-2024」
三越伊勢丹ホールディングス「トップメッセージ」
丸井グループは三位一体ビジネスモデルとして、「小売」「フィンテック」に加え「未来投資」を掲げています。
「未来投資」とは、新規事業と共創事業(スタートアップ)への人材投資のこと。
2026年3月期までに人材投資を120億円に増やす計画です。
CEO青井氏には、オリジナリティあふれる表現に魅力を感じます。
まず、ステークホルダーが求めることを「インパクト」と表現しています。
「インパクト」とは、下図の4つの輪の中心となる「ikigai(生きがい)」という考え方がベースとなっていて、エモーショナルな印象を受けます。
顧客の感情に訴えていくことで、「バズり」を予感させます。
参照:
株式会社丸井グループ「2022年3月期~2026年3月期の中期経営計画」
株式会社丸井グループ「ビジネスモデル」
株式会社丸井グループ「マネジメントメッセージ」
三越伊勢丹、丸井グループとも、お互いの強みを活かすことで利益を増やし、増配や自社株買いなど株主還元にも積極的です。
今後の成長戦略は、三越伊勢丹は新宿三丁目の再開発、丸井グループは人的資本といった投資の方向性に違いがあります。
経営トップのメッセージもそれぞれ魅力的です。
といったキーワードが浮かびます。
新NISAの成長投資枠では、個別株を買えます。
個別株の選び方として、経営トップのメッセージに共感できるかで考えるのもアリではないでしょうか。
【3月権利確定】株主優待銘柄6選+おまけ 10万円予算で買えるものを厳選!
楽天グループの株主優待が「楽天モバイル音声+データ30GB」に変更 対象の株主全員に1年間無料で提供
【dカード】マネックス証券との連携でクレカ積立可能に!dポイント購入やポイント付与等など新NISA最新施策を発表