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年末年始に実家に帰り、ひとり暮らしの親の状態を見て、このままひとり暮らしを継続して大丈夫なのか、何かあったらどうしようと不安になられた方もいるのではないでしょうか。
今回は、離れて暮らすひとり暮らしの親御さんなどの高齢者の状態が気になってきた時に、無料でできる見守り方法や支援方法を紹介します。
ひとり暮らしの高齢者の場合、民生委員が月に1回程度、自宅訪問をしている可能性が高いです。
高齢者にとって身近で頼れる存在として、体調や生活の相談、見守りのほか、防犯に関する対応を行っているのが民生委員です。
相談に応じて、地域支援センターや社会福祉協議会などの支援につなげています。定期的な訪問を行い様子を見ていることで、高齢者本人も気づかない困りごとを民生委員が把握していることもあります。
普段の様子伺いが電話だけという方にとって、実際に様子を見てもらっている民生委員の方の情報は貴重です。
電話だけでは、気づかなかったことを知ることができます。
民生委員の方とつながることで、日常生活の変化を早期に把握できます。
定期的な訪問や高齢者の相談にのってもらうことは、民間の有料サービスでもありますが、民生委員は、同じような内容を無料で行っています。
さらに、民間の見守りサービスと違い、民生委員から行政への支援につなげることも可能です。
民生委員の定期的な訪問などは、ひとり暮らしの高齢者の見守りにはかかせず、積極的に利用したい制度と言えます。
≪画像元:全国民生委員児童委員連合会≫
高齢者の生活を支える行政の仕組みのひとつとしてあげられるのが、地域包括支援センターです。
地域包括支援センターは、地域で高齢者の介護予防や各種相談支援などを行っている施設です。介護予防や相談支援などは、無料で、受けることができます。
地域ごとに担当の地域包括支援センターが分かれています。
まずは、実家の地域を担当している地域包括支援センターを調べてみましょう。
地域包括支援センターで、ひとり暮らしの高齢者の不安な点や注意した方が良いポイント等を相談することができます。
地域包括支援センターは、地域の介護予防教室やボランティアなど介護保険サービスではない、無料の地域資源を把握しています。
元気なまま、高齢者のひとり暮らしを続ける為にも、お得に利用できる介護予防教室やボランティアなどを地域包括支援センターから教えてもらいましょう。
≪画像元:厚生労働省(pdf)≫
高齢者の方で、定期的に病院受診をされている場合は、数か月に1回は、一緒に受診することをおすすめします。
急に何かあった時には、病気や飲んでいる薬などが分からないと困ります。
本人から病気の状態を聞くだけでは本人が状態を誤解している可能性もあり、本当かどうか分かりません。
一緒に病院受診し、本人の心身がどのような状態かを正しく把握するようにしましょう。
本人の心身の状態を把握していると、急に心身が弱ったりして本人だけではどうにもならなくなってしまう大変な事態を防ぐ、予防策をとることができます。
正しい予防策をとっていれば、ひとり暮らしをできるだけ長く続けることができます。
また、かかりつけ医が最初に、身体の異変や認知面の低下など気づくことがあります。そういった時に、かかりつけ医と面識があり連絡先を伝えていると、病院から連絡をもらえる場合があります。
本人に家族と一緒に病院に来るように伝えても、本人が家族に伝えないことで家族と一緒に受診せず、病院も困っていると聞くこともあります。
医学的な観点で心身の状態を1番把握しているかかりつけ医と一緒に、本人を支えていけるように、良い関係を築くようにしましょう。
ひとり暮らしの高齢者の生活では、家族が不安に思えることがだんだんと増えていきます。
不安をそのままにするのではなく、まずは、無料でできることを行いましょう。
高齢者がひとり暮らしを続ける為には、高齢者を見守る人を増やしていくことが重要です。
家族が電話などで状況を聞くだけでは、本人の実際の状態が分かりにくいものですが、多くの人が本人を実際に見守ることで、小さな異変を早期に見つけることができます。
問題が大きくなる前に対応ができれば、かける手間や時間を少なくすることができます。
かかるお金も節約することができます。
高齢者のひとり暮らしを支えていく為に、地域で高齢者を見守る・支える人のネットワークを増やしていくようにしましょう。
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