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生活に必要なさまざまなものが値上げになる中、郵便料金の値上げも検討されています。
郵便物を出す機会が多い方は、郵便料金の大幅値上げを覚悟しておく必要がありそうです。
今回は、これまでの郵便料金の推移と現在検討されている新料金について詳しく解説します。
これまでの約40年間で郵便料金がどのように変遷してきたのか、値上げのタイミングを下記の表にまとめています。
参照:総務省「郵便法施行規則の一部を改正する省令案(pdf)
※1:定型25gまで
※2:年賀はがき据え置き
1994年・2017年の値上げ以外は、消費税増税に伴う料金改定です。
第一種郵便物の料金は、消費税増税を除けば約30年間据え置かれてきたことが分かります。
2019年以降は郵便料金に変化はなく、現在も第一種郵便物84円、第二種郵便物63円となっています。
郵便物数の減少や賃上げ、燃料費の高騰などさまざまな背景がある中で、なるべく安い料金で公平なサービス提供を実現するために、郵便料金改定が検討されています。
現在検討されている主な郵便料金の改定後の金額は、下記の通りです。
現在(2024.1月時点) | 料金改定の想定 | |
定型郵便物 | ・25g以内:84円 ・50g以内:94円 | 110円 |
通常はがき | 63円 | 85円 |
定型外郵便物 | ・規格内:120~580円 ・規格外:200~1,350円 | 約30%の値上げ |
レターパック | 370~520円 | 30%より低い値上げ |
速達 | 基本料金+260~600円 |
参照:総務省「郵便法施行規則の一部を改正する省令案(pdf)
25g以内の定形郵便物で約31%、通常はがきは約35%の値上げが想定されています。
料金改定に伴い、定形郵便の重量区分はなくなる予定です。
郵便料金の値上げは、審議会や消費者庁などとの議論や協議が行われ次第、諸手続きが進められます。
早ければ2024年6月に省令が公布され、滞りなく手続きが行われれば秋ごろには新料金に切り替わる見通しです。
日用品や食品などであれば値上げ前にまとめ買いするなどの対策ができます。
しかし、はがきや切手の場合は、まとめ買いしたところで料金改定になれば不足分を支払わなければなりません。
郵便料金は値上げ前の対策が難しいため、手紙やはがきなどを使う頻度が多い方は、値上げによる影響を覚悟しておく必要があります。
できるだけ安く切手やはがきを買いたい場合は、金券ショップをチェックしてみましょう。
数円~数十円ほど安く買える場合があります。
また、通常はがきより低価格で販売されるエコーはがきを利用するのも1つの方法です。
ただし、発行部数や地域が限られます。
郵便窓口で在庫や入荷予定を確認してみましょう。
順調にいけば今年の秋ごろには郵便料金が値上げされます。
特に定形郵便やはがきは事前の値上げ対策が難しいため、負担が増えることは覚悟しておきましょう。
これを機会に、「懸賞はネット応募」「年賀状はデジタル年賀状にする・年賀状じまいをする」など身近なアレコレを見直してみるのもいいかもしれません。