2023年12月~電力会社8社で「値下げ」でも、補助額縮小で結局電気代はどうなる?
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今年6月、大手電力7社の電気料金が引き上げられたのも記憶に新しいですが、ここにきて値下げの動きがありました。

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さらに、年末で期限を迎える「激変緩和措置」についても、2024年4月末までの延長することを検討しています。

しかし、喜んでばかりはいられません。

この記事では、大手電力会社の値下げ・今後の激変緩和措置の詳細と合わせて、今後もやるべき節電術を紹介します。



冬の電気代が気になる

今年の夏の電気代見て、安心してはいけません。「値下げ」に惑わされては危険。油断禁物!!


2023年12月~大手電力8社が電気料金「値下げ」へ

大手電力10社が、本格的な冬が目前に迫った12月請求分より、料金の引き下げを実施することを発表しました。

対象の電力会社は、次の8社です。

  • 北海道電力

  • 東北電力

  • 東京電力

  • 中部電力

  • 北陸電力

  • 中国電力

  • 四国電力

  • 沖縄電力

今回の引き下げは、石炭の価格の下落によるもの。

火力発電に使用する石炭が安価になったことから、電気料金の含まれる「燃料費調整単価」が値下げとなりました。

11月と比べてどれくらい安くなる?

今回の値下げによって、12月からの電気料金はどれくらい下がるのでしょうか。

参考までに、2023年11月の電気料金と比較してみました。

電力会社

11月の電気代

12月の電気代(先月との差

北海道電力

8,297円

8,249円(-48円

東京電力

7,511円

7,459円(-52円

東北電力

7,550円

7,480円(-70円

中部電力

7,122円

7,085円(-37円

北陸電力

6,675円

6,595円(-81円

中国電力

7,306円

7,200円(-106円

四国電力

7,337円

7,264円(-73円

沖縄電力

8,053円

7,934円(-119円

※一般家庭の平均的な使用量を想定

※政府の「激変緩和措置」適用後の料金

参照:北海道電力東京電力東北電力中部電力北陸電力中国電力四国電力沖縄電力

どの電力会社も、11月と比べると電気料金は値下がりすることがわかります。

エアコンやヒーターなどの暖房を使うこれからの時期、少しでも電気代が安くなるのは家計にとってプラスになるでしょう。

電気料金値下げを手放しで喜べない。そのワケは…

今のところ、電気料金が引き下げられ、9月末で終了予定だった「激変緩和措置」も12月末まで延期することが確定しています。

これだけ条件が揃っていれば、「冬の電気代は安心」のように思えますが、手放しで喜ぶことができません。

10月~「激変緩和措置」の補助額は半分に

値引き期間処置延長

≪画像元:資源エネルギー庁

「激変緩和措置」は延長されましたが、10~12月分の補助額は縮小されています。

・2023年2~9月分:7.0円/kwh

・2023年10~1月:3.5円/kwh

※低圧契約の場合

値引きはこれまでの半額です。

補助額があるとはいえ、これまで通りの恩恵は受けられませんし、暖房費によって電気代はどんどんかさみます。

わが家の9月・10月分の電気代を比較してみた

「激変緩和措置」の補助額が半分になると、どれくらい電気代に差がでるのでしょうか。

参考までに、筆者の電気料金を比較してみました。

緩和措置

使用量

電気料金

燃料調整費

2023年10月

あり(7.0円/kwh)

436kwh

12,577円

-1,113円

2023年9月

あり(3.5円/kwh)

411kwh

10,564円

213円

2022年10月

なし

360kwh

12,786円

1,846円

使用量に違いはありますが、注目すべきは「燃料費調整額」の部分。

政府の支援は燃料調整費から値引きされるため、「7.0円/kwh」の9月はマイナスになっています。

一方、「3.5円/kwh」へ値引き額が半分になった10月は、213円とプラスです。

激変緩和措置がなかった1年前(2022年10月)と比べると負担は減っていると感じますが、この支援も永久的ではありません。

「2024年4月末まで支援を継続する」という案もでていますが、まだ未確定です。

延長を繰り返したとしても、結局は期限付き

仮に来春まで継続が決定すれば「5ヵ月後」に、年内で終了するとなれば「1ヵ月後」に電気代の値上げはやってきます。

節電も気を抜かない「冬の対策」

12月から大手電力会社の電気料金が引き下げとなりましたが、再び値上げとなる可能性もゼロではありません。

一番怖いのは、政府の支援が終わった時。

激変緩和措置の継続がなくなれば、高くなった電気代がそのまま家計にのしかかってきます。

いつかくるダメージを軽減するためにも、「節電」に気を抜いてはいけません。

そこで筆者は、今からできる冬の節電対策を考えてみました。

暖房

冬にかさむ暖房費は、削るに削れない出費です。

無理に寒さを我慢すると、体調不良を引き起こしかねません。

大切なのは、できるだけ暖房に頼らない工夫をすること。

靴下をはいて足元を温めたり、使用電力が少ない「こたつ」を併用したりするのもおすすめです。

肌寒い日でも、上着を1枚はおれば暖房なしで過ごせることもあります。

エアコンで暖をとる場合は、こまめな「フィルター掃除」を。

ほこりを取り除くことで、暖房効率がアップするだけでなく、エアコンを長く大切に使えます。

設定温度

家電の設定温度は、季節ごとに見直しましょう。

気温が下がる冬は、つい高めの温度してしまいがちですが、必要以上に温度を上げるのはNG。消費電力がかさむ原因になります。

給湯器やトイレの温水便座、電気ポットなどの設定を見直して、適切な温度に調整することが大切です。

トイレの便座は、使った後にふたを閉めることで保温力が高まりますよ。

ちなみに冷蔵庫の場合は、設定温度を上げると消費電力を削減できます。

強→中」へひとつ下げるほか、ものを詰め込みすぎない、ドアはすぐに閉めるなどを意識すると、節電につながります。

食事

暖房機器に頼らずとも、温かいものを口にすることで暖はとれます。

冷える朝は温かいスープはドリンクを飲む、夜は鍋やおでんを食べればエアコンをつけなくてもポカポカです。

筆者は、冬になると毎週末は鍋を、スープやカレーは熱々になるまで温めてから食べています。

温かいものを食べるほか、生姜などの身体を温める働きのある食材をとるのも良いですね。

冬の電気代、ダメージ軽減

エアコンがいらない快適な気温になったのもつかの間、間もなく本格的な冬が到来します。

12月までは政府の補助が続く上に、電気代の値下げも行われますが、永久的ではありません。

仮に値下げの恩恵を受けたとしても、フル稼働する暖房によって電気代がかさむ可能性大です。

1年間で一番怖い「冬の電気代」のダメージを軽減するためにも、節電対策は気を抜かずに続けていきましょう。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 2023年12月~電力会社8社で「値下げ」でも、補助額縮小で結局電気代はどうなる?