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小規模マンションは、高級住宅地や駅前に立っている場合があります。
高級住宅街は、建築基準法の規制で大規模マンション建設が難しいためです。
交通の便が良いところは大規模な敷地は供給されにくく、小規模敷地になり、小規模マンションが多くなるからです。
新築や築浅物件の供給も多くなります。
このようなマンションは、築年数が経過してもある程度の価格で売却できます。
基本的に敷地は狭く、低層の建物が想定されます。
エントランスや駐車場、集合ポストまですぐに行けます。
部屋から、敷地からすぐに出入りできます。
エレベーターが必要ない、あるいは待たずに乗れます。
角部屋も多くなります。
居住者が顔見知りであり、部外者の侵入はしづらくなります。
顔見知りであるがゆえ、近隣と良い関係を築いていることが多いです。
管理員等のフロント業務は、まずありません。
集会室、娯楽室、来客駐車場等の設備も、ほぼないと考えてください。
メリットで述べたような立地でなく、ブランドや利便性が高くない土地に建てられた小規模マンションは、ブランド力や知名度の低さから、大規模マンションに比べて価値が低くなります。
設備等の維持費は、小規模マンションが割高の傾向です。
大規模マンションにくらべ、1設備当たりの戸数が少ないため、1戸当たりの費用が割高になります。
小規模マンションは戸数の少なさから、大規模マンションに比べて1戸当りの外壁面積が多くなります。
修繕の際には、足場代、塗装費などが割高になります。
ただし、タワーマンションについては通常のマンションと構造等がちがうので、規模修繕費が割高にならざるを得ません。
修繕積立金については、下記を参考にしてください。
参照:国土交通省 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」の概要
大規模マンションに比べ小規模マンションは歩掛※が悪いので、特に大手管理会社は委託契約を避ける傾向にあります。
※歩掛とは、作業ごとにかかる手間を数値化したものです。
長期修繕計画について確認できます。(管理費、修繕積立金が適切か、値上げの有無について)
昨今、修繕工事費が高騰しています。
修繕積立金の適切な値上げがない物件は、要注意です。
敷地が小さい分、近隣の環境が変われば、状況が変わります。
近隣で大型物件の開発や、取り壊しなどの情報に気を付けましょう。
基本的に、毎年2~3名程度の役員が必要です。
管理組合役員就任は必須となります。心づもりをしてください。
ただし、大型物件のように、毎月理事会や会議を行う組合は少ないです。
小規模マンションは費用が割高になりがちですが、居住者同士が仲良く、良い雰囲気が形成されている物件が多数あります。
購入を希望されている方は、参考にしてください。(執筆者:CFP、1級FP技能士 金 弘碩)
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