税金のクレジットカード払いが一般的になりましたが、ポイント付与率は通常と異なることが少なくありません。

これは、カード会社が支払う手数料と通常のポイント付与率を天秤にかけると、カード会社が「逆ざや」となるからです。

今年4月からは、TS CUBIC CARDのポイント付与率が半減しましたが、他のカードにも波及しています。

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1.【アメックス】(来年1月より)国税納付時のポイント付与に上限が設定

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

一律の利用枠を設けないアメリカン・エキスプレス(アメックス)、税金納付に活用している人も多いのではないでしょうか。

そんなアメックスですが、来年1月1日より提携カードを中心に国税納付時のポイント付与に上限が設定されます。

ヒルトンオナーズ・アメックス、ANAアメックス、デルタスカイマイルアメックス(ゴールド・プラチナ含む)は、毎年1年間の税金カード納付額が300万円を超えると、ポイントが付与されません

Marriott Bonvoyアメックスは、以前より500万円の上限がありましたが、来年1月以降はこれが300万円に引き下げられます。

家族カードでの納付分も、基本カードに合算されます。

対象となる税金は、公式サイトより確認してください。

国税のみが対象で、ふるさと納税、自動車税など地方税は含まれません

2.【アプラス】(11/6より)税金納付がポイント付与対象外に

≪画像元:アプラス

11月6日利用分より、アプラス発行のクレジットカードで税金を納付しても、ポイントが付与されません

自動車税、固定資産税、法人税、ふるさと納税などを含む全ての税金だけでなく、国民年金保険料、国民健康保険料など自治体に納める公金も、アプラスで「税金」として確認できた利用分はポイント付与対象外です。

同日より、モバイルSuicaチャージ、Apple PayでのSuicaチャージ、モバイルPASMOチャージ、Apple PayでのPASMOチャージも、ポイント付与の対象外となります。

現在のポイント付与対象外取引は、Tマネーチャージ、楽天Edyチャージ、nanacoチャージ、BANKITチャージですが、一気に増えました。

「FIVE UP CLUBカード/小浦石油」と「エメラルドスタシアMasterCard」は、今回の改悪の対象外です。

3.【ラグジュアリーカード】(11/6より)税金納付時のポイント付与方法を変更

≪画像元:アプラス

「ラグジュアリーカード」も同じくアプラスが発行するクレカですが、こちらは税金納付時にもポイントが付与されます。

しかし、税金納付時のポイント付与方法が11月6日より変更されるとのことです。

2024年4月5日までは、

  • 納付で付与されるポイントの半分をカード利用月の翌月までに、
  • 残りの半分は2024年6月に付与されます。

付与ポイントの半分は「おあずけ」を食らいますが、半分のポイントに獲得条件はありません。

(来年4/6より)税金納付の3倍以上のショッピング利用がないと付与率半減

≪画像元:アプラス

ところが2024年4月6日以降は、「おあずけ」を食らう半分のポイントに獲得条件が発生します。

毎年4月6日~翌年4月5日の税金以外のカードショッピング利用金額が、税金の利用金額の3倍以上ある場合に限り、集計期間終了後の毎年6月に残りの半分が付与されるのです。

税金以外のカード利用分は、従来通りカード利用月の翌月までに付与されます。

ラグジュアリーカードを税金納付でしか使っていない人は、付与率が半減してしまいますね。

税金とそれ以外のショッピングの利用比率を、2024年7月よりLuxury Card Onlineにて定期的に確認できるよう準備中です。

ちなみに、ラグジュアリーカードでSuica・PASMOチャージしても、これまで通りポイント付与されます。

4.【セゾンカード・UCカード】(来年1/11より)税金納付時の付与率が半減

≪画像元:クレディセゾン

年会費無料のカードが多いセゾンカード・UCカード、財布の中に入っている人も多いでしょう。

税金納付でもポイントが付与されますが、来年1月11日利用分より変更されます。

これまでは、1,000円納付ごとに永久不滅ポイントが1ポイント付与されましたが、来年1月11日からは2,000円納付ごとに1ポイントと、付与率が半減します。

SAISON MILE CLUBについては、1,000円ごとに10マイル(アメックスブランドのみ2,000円ごとにさらに永久不滅ポイント1ポイント)のところ、来年1月11日からは2,000円ごとに10マイルと、こちらも付与率半減です。

対象となる取引は、国税、都道府県・市町村取扱いの各種税金、税金決済に伴うシステム使用料および手数料で、ふるさと納税は含まれません

納税でお得なキャンペーンもあり

≪画像元:JCB

クレカによる納税には逆風が吹き荒れていますが、追い風のキャンペーンもあります。

10月16日~来年1月15日の期間中にエントリーの上で、「国税クレジットカードお支払サイト」にてJCB法人カードで1万円以上の国税を納付してください。

10分の1の確率で、JCBギフトカード1万円分が当たります。

  • カード番号が「354」から始まりカード表面に「CORPORATE」とあるJCB法人カード、
  • カード番号が「354」から始まりカード表面に「JCB CARD Biz」とあるカードが対象です。

この機会に、キャンペーンを利用してはいかがでしょうか。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 クレカ納税に改悪の嵐!地方税・ふるさと納税はカードによって扱いが異なる 4つの例を解説