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【高齢者の窓口】介護だけじゃなく、金銭的な困りごとでも相談できる「社会福祉協議会」
社協では、高齢者への配食サービスだけではなく、定期的な高齢者の会食を企画しているところもあります。
公民館や市民センターなどに集まって、調理ボランティアにより作られた食事をいただきます。
・ 開催日 毎月第2木曜日
・ 対象者 70歳以上のひとり暮らしの高齢者
・ 内容 昼食を会食の形での提供とボランティアによる余興
参照:御殿場市社会福祉協議会 ひとり暮らし高齢者ふれあい会食会
会食だけでなく、余興も楽しむことができることで、知らない方とでも緊張せずに、食事をとることができます。
定期的に食事と余興などを楽しむことができる社協が開催する会食事業は、身近で日常生活に楽しみを得られる手軽なイベントと言えます。
子ども食堂は、家庭で満足な食事をとることが難しい子どもを対象とした食堂ですが、それを一歩進めた、いろいろな背景を持つ地域の人のための食堂を開設しているところもあります。
・ 開催日 第3金曜日
・ 対象者 周辺住民
・ 参加費 ひとり100円
・ 内容 ボランティアによって調理された夕食を会食の形で提供
参照:ながおか市民協同センター CO-LIGHT
新町みんな食堂の特徴としては、フードバンクやスーパー、農家などから提供された食材をボランティアの方が調理し、食事に来る人もその手伝いを行っている地域で運営していく食堂です。
子どもから高齢者までさまざまな人が参加可能で、アットホームな雰囲気となっています。
集まった人がそれぞれできることをして運営しているので、高齢者の方にとって自分の役割を持つことや居場所づくりとしても役立ちます。
みんなで協力することで、互いのコミュニケーションを取りやすくなり、孤食の解消のみならず地域での知り合いが増え、日々の楽しみが増えることにもつながります。
安価な参加費で食事のほか、人とのつながりが得られる地域食堂は、ひとり暮らしの高齢者にとって参加してみる価値は大きいものといえます。
また、鳥取市では地域食堂を地域共生社会の取り組みとして行っており、地域食堂を利用する人が持つ課題を早期発見・対応する役割を持つ場としています。
地域食堂のアットホームな雰囲気の中で、困りごとの相談ができることは相談者にとってうれしいポイントです。
安価な料金で利用できる地域食堂は、食事の問題だけではなく、個人の困りごとの解消や人とのつながりを持つことができる、お得なイベントと言えます。
参照:とっとり市報HTML版
参加した高齢者同士で朝食を作り、交流していく「シニア食堂」も開催されています。
NPO法人東葛地区婚活支援ネットワークが開催していますが、婚活支援とは一線が画しています。
栄養バランスの良い食事を参加者で作り、食後にはヨガやゲームなどが行われます。
栄養バランスの良い食事をみんなでワイワイと作っていくと、食べる楽しみだけではなくコミュニケーションやレシピを覚えて自分で作る楽しみを持つこともできます。
食事は、生きることの基本になります。
自分にあった健康的な食事づくりをマスターし、参加者と交流を深めていくことができるシニア食堂は、アクティブなシニアにピッタリの事業と言えます。
参照:NPO法人東葛地区婚活支援ネットワーク シニア食堂
高齢者の会食の場として、社協の会食事業、地域食堂、シニア食堂、それぞれに特徴があります。
会食でバランスの良い食事をとるだけではなく、人との交流をして楽しく食事をとることも目的のひとつになっています。
バランスの良い食事をとることは高齢者にとって重要ですが、気のおけない人たちと食事をとる楽しさも忘れてはいけないポイントです。
ワイワイと楽しい話をしながら会食をすると、また明日から頑張っていくエネルギーを得ることができます。
久しぶりに家族に会ったり電話をする際に、ちゃんと食べているかと必ず確認するのではないでしょうか。
食事は、生きることと深くつながりがあることから、おろそかにはできない活動です。
まずは、お住まいの地域で行っている事業を調べ、どの事業が自身やひとり暮らしのご家族に合っているかを考え、是非参加してみましょう。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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