「東急田園都市線」でクレカのタッチ決済・QRコードによる乗車サービスを開始 ただし事前購入の必要あり
公共交通機関でのキャッシュレスといえば、Suica・ICOCAなどの交通系ICが筆頭です。
海外では、クレジットカードのタッチ決済で乗車できるところも少なくありません。
日本でも、クレカのタッチ決済が急速に拡大しています。
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「東急田園都市線」でクレカのタッチ決済・QRコードによる乗車サービスを開始
東急電鉄の田園都市線では、クレジットカードのタッチ機能、スマホのQRコードを使った乗車サービスに関する実証実験を、8月30日より開始しました。
交通系ICカードを持たない訪日観光客でも、既存のクレカのタッチ決済を使えればスムーズです。
また、半導体不足により交通系ICカードを入手しにくい状況が続いていますが、クレカ・QRコードでそれも解決できるでしょう。
乗車券を事前購入する必要あり
今回の実証実験では、改札を通過する都度、運賃分をクレカ・QRコードから引き落とすのではありません。
もちろんそのような公共通機関もありますが、東急では1日乗車券・企画券を東急のデジタルチケットサービス「Q SKIP」で事前購入し、クレカ・QRコードでそれを使う、という形です。
「TOKYU ID」の会員登録をしたらログインし、以下のチケットを購入してください（子どもも同額）。
・ 田園都市線・世田谷線ワンデーパス：680円
・ 田園都市線・世田谷線・東急バスワンデーパス：1,000円
・ 世田谷線散策きっぷ：380円
Visa、Mastercard、JCB、ダイナース、アメックス、Discoverの国際ブランドのクレカで決済してください。
有効期間内で未使用の場合に限り、購入履歴ページにて払戻手数料220円で払い戻し可能です（購入日から60日が有効期限）。
「クレカタッチ」で改札を入退場するには、タッチ決済機能のついたクレカで購入する必要があります。
しかし、Mastercardブランドでは改札を入退場できません。
また、Google Pay、Apple Payで購入した場合、クレカタッチでは乗車できません。
チケットの利用方法
「Q SKIP」で事前購入したチケットは、基本的にはクレカタッチ・QRコードのいずれかで利用できます。
QRコードでの利用方法
≪画像元：東急電鉄≫
まずはQRコードで利用する方法です。
マイチケットページに移動して乗車券を選択したら、表示されたQRコードを専用改札の読取機にかざしてください。
QRコードは自動更新されるため、紙への印刷やスクリーンショットでは利用できません。
クレカタッチでの利用方法
次は、クレカタッチで利用する方法です。
購入に使用したクレカが、タッチ決済に対応していることを確認してください。
乗車券詳細画面で「クレカタッチで使う」ボタンを押して、「クレカタッチで使うを設定中」となれば設定完了です。
あとは、専用改札の読取機にクレカをタッチしてください。
世田谷線・バスでの利用方法
世田谷線・バスはクレカタッチに対応していません。
乗務員または駅係員に券面を見せて乗車してください。
また、空港連絡バス、高速バス、溝の口駅～新横浜駅直行バスは対象外です。
相互直通先の利用方法
東急田園都市線は、東武鉄道のスカイツリーラインと相互直通運転を行っています。
東武→東急に入った場合は、東急の改札を出る際に乗車券詳細画面の「本日を有効日として設定する」ボタンを押してください。
東急線の専用改札で退場できます。
逆に東急→東武に入った場合は、東武の有人改札の駅務員に乗車券詳細画面を提示してください。
自動改札からは出られません。
Q SKIPにてチケットをTOKYU CARDで購入すると50%キャッシュバック
基本的にはどのクレカでも購入可能で、Mastercardブランド以外ならクレカタッチ乗車もできます。
しかしどうせなら、50%キャッシュバックを受けられるTOKYU CARDで購入するといいでしょう。
8月30日～10月31日の期間中、Q SKIPにてチケットをTOKYU CARDで購入すると、2024年1月10日（または12日）にもれなく50%分がキャッシュバックされます（上限2,000円分）。
前述の3種類のチケットが対象です。
東急カード株式会社発行のクレジットカードが対象ですが、以下は対象外です。
・ 法人カード
・ JALカードTOKYU POINT ClubQ
・ ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード
・ スーパーICカードTOKYU POINT PASMO「三菱UFJ -VISA」
また、TOKYU CARDであっても、Mastercardブランドではクレカタッチでの利用ができません。
今後ますます拡大予定
クレカタッチやQRコードは、Suica・PASMOと比較して反応速度が若干遅いですが、余裕を持てばさほど気になりません。
導入路線・駅も田園都市線を皮切りに、今冬には東横線・目黒線・大井町線・池上線・東急多摩川線の各駅と東急新横浜線の新綱島駅、来年春にはこどもの国線各駅、来年度内には東急新横浜線新横浜駅と、専用改札が続々と導入されます。
購入可能なチケットの種類も拡充予定で、今冬以降にはや企画乗車券、東急線沿線のおでかけ施設や東急グループの各施設と乗車券の連携サービス、来年度には有料座席指定サービス「Q SEAT」の座席指定券も発売予定です。
タッチ決済対応クレカによる後払い乗車サービスについても、来年春以降の実施が検討されています。（執筆者：キャッシュレス研究家 角野 達仁）
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