クレジットカードは、シーンによって使い分けるのが最適です。

三菱UFJカードも、通常還元率は低いカードでありながら、特定店舗で威力を発揮する1枚です。

1年に1回使えば年会費無料なので、1枚ぜひおすすめします。

この三菱UFJカード、2023年7月31日までコンビニ等での還元率が10.0%でした。

還元率アップ期間が終わり、8月からは本来の5.5%に戻っています。

それでも、まだまだ利用価値があります。

同様にコンビニ等で威力を発揮する、三井住友カードとも比較します。

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三菱UFJカードの還元率アップ終了

もともと期限付きで、三菱UFJカードのコンビニ等での還元率が10.0%となっていましたが、予定通り終了し、2023年8月から5.5%に戻っています。

ちなみに期間中の特設サイトには、期間終了後、新たなキャンペーンを始める場合がある旨、今後に期待を持たせる内容が掲載されていました。

すぐに始めるのか、間を空けるのかは明記されていませんでした。

現在特設サイト自体が期間終了で消滅しているため、今後の還元率アップの復活は期待薄かもしれません

それでもなお価値があります。

コンビニ等で5.5%還元

元に戻った三菱UFJカードの還元率について再確認です。

還元率の大前提に注意

三菱UFJカードの還元率は、数字通りに信用しないほうがいいでしょう。

グローバルポイント1につき5円相当と換算すると、0.5%となります。

ただ、この方法での交換先は、以下3種類しかありません。

・ amazon電子ギフト券

・ ビックカメラ

・ ベルメゾン

いっぽう共通ポイントやキャッシュバック等、交換単位も小さく使いやすい方法は、1ポイント4円相当です。

公式サイトに出てくる数字はすべて8掛けし、基本の還元率を0.4%と考えたほうがいいかもしれません。

もちろん、amazonやビックカメラのユーザーならそのまま0.5%で構いません。

還元率アップのお店

三菱UFJカードは以下の特定店舗で使うと、還元率が5.5%となります。

・ セブン-イレブン

・ ローソン/ナチュラルローソン/ローソンストア100

・ 松屋/松のや/マイカリー食堂

・ ピザハットオンライン(オンライン決済)

・ コカ・コーラ自販機(タッチ決済、QUICPay、Coke On Pay決済)

自販機やオンライン決済を除いて、基本的に支払方法に制限がありません

次のいずれの方法でもOKです。

・ カード現物差し込み決済

・ タッチ決済(三菱UFJカードの場合、現物決済となる)

・ Apple Pay

新たな店舗が加わった

松屋グループの、「松のや」と「マイカリー食堂」がこのたび加わりました。

松屋グループではモバイルオーダーが断然おすすめで、アプリで支払先に三菱UFJカードを設定しておきましょう

モバイルオーダーの会員制度による最大5.0%の還元と、三菱UFJカードの還元と両方が適用されます。

古いタイプのクレジットカード決済のできない券売機でも還元が受けられます。

リボ払い「楽Pay」設定による5.0%上乗せ実施中

10.0%還元が、元に戻っただけとはいえ5.5%に低下した三菱UFJカードですが、まだ還元率アップの方法があります。

リボ払い「楽Pay」を設定すると、前述の特定店舗において5.0%還元がアップします。

リボ払いの手数料を支払う必要はありません。上級者ではあります。

こちらは2023年7月までにもあったサービスです。

すでに設定している人からすると、「15.0%が10.5%に低下した」ことになります。

キャンペーンエントリーが必要

リボ払い「楽Pay」による5.0%のポイントアップはキャンペーンです。

公式サイト、アプリから登録してください。

気を付けたいのは、2023年7月までこのサービスを使っていた人も、あらためてエントリー必要となっていることです。

リボ手数料を支払わないコツ

リボ手数料(金利15.0%)を支払っていては、ポイントアップの5%などすぐ消えてしまいます。

リボ払いの仕組みは複雑ですが、手数料を支払わないための簡単なコツをお知らせします。

・ 指定金額は最大限(10万円)に上げる

・ 指定金額の半額を、使っていい上限と決める

三菱UFJカードのリボ払い「楽Pay」の場合、締め日(15日)で締められた利用金額の全額を、翌10日の支払日に支払ってしまえば、リボ手数料は発生しません(初回手数料無料)。

自分で設定する指定金額を10万円にして、ひと月5万円の範囲で使っていれば、支払いを待つ金額の合計が指定金額を超えません。

万一超えた場合は、支払額「増額」の手続きをして、指定金額を超える額を支払日後に残さないようにしましょう。

これを守っていれば、実質一回払いでいつまでも5%アップの適用を受けられます

三井住友カードと比較しよう

特定店舗で還元率アップになるライバルが、三井住友カードです。5%以上の還元となります。

特に、セブン-イレブンとローソンは完全に被っています。

松屋グループについては三菱UFJカードのみ還元がありますが、三井住友カードにはライバル、すき家での還元があります。

還元において、三菱UFJカードと三井住友カード、どちらが優れているのか確認します。

三井住友カードの特定店舗還元

三井住友カードの、還元対象となる特約店です。

・ セブン-イレブン

・ ローソン/ナチュラルローソン/ローソンストア100/ローソンスリーエフ

・ マクドナルド(モバイルオーダーは対象外)

・ ドトールコーヒーショップ/エクセルシオール カフェ

・ サイゼリヤ

・ ジョナサン/ガスト/バーミヤン/その他すかいらーくグループ飲食店

・ すき家

・ はま寿司

・ ココス

・ かっぱ寿司

・ セイコーマート/タイエー/ハマナスクラブ/ハセガワストア

・ ポプラ/生活彩家

店舗数では、三井住友カードが勝ります

気を付けたいのは「ローソンスリーエフ」で、このブランドについて三井住友カードのみ還元対象で、三菱UFJカードは対象外です。

なお、どちらのブランドも、次の店舗(一例)は還元対象外のことがあります

・ 複合商業施設内

・ 駅ビル内

・ ガソリンスタンド併設

・ SA、PA等内

三井住友カードはタッチ決済(できればスマホ)で支払う

三井住友カードの場合、「タッチ決済」が還元の前提として必須です。

カード差し込み決済や、iD等では還元がありません。

そして2023年7月から「スマホのタッチ決済」で2.0%の上乗せが実現しました。

スマホタッチなら最低7.0%還元となります。

ポイントは、次の条件次第でさらに上がります。

・ 家族ポイント(最大5%)

・ Olive特典(最大6%)

三井住友銀行一体型のOlive会員の場合、最大で18.0%です。

ご参考までに、Oliveの筆者の場合、ポイントアップは「家族ポイント(1名)」と「アプリログイン」のみでそれほど多くないものの、それでもスマホタッチ決済9.0%となっています。

コンビニ対決:三菱UFJカード vs 三井住友カード

三菱UFJカードも三井住友カードも、現代生活に欠かせない1枚です。

どちらも持つことをおすすめします。

両方持っていたとして、「セブン-イレブン」「ローソン」ではどちらのカードを出したほうがいいでしょうか

還元率は互角

還元率の比較です。

・ 三菱UFJカード(一括払い) … 5.5%

・ 三菱UFJカード(楽Pay登録) … 10.5%

・ 三井住友カード(スマホタッチ決済) … 7.0%以上

数字はどちらがいいともいえません。

家族ポイント対象者(本カード会員)が多く、Olive特典をフル活用している人なら、11%を超えてくることもあります。その場合は三井住友カードでしょう。

ちなみに三菱UFJカードの場合、基本的なポイント利用を想定している場合、8掛けで考えたほうがいいという点は先に述べたとおりです。

三井住友カードの場合、共通ポイント等の移行は三菱UFJカード同様減額されますが、キャッシュバックやポイント決済が等価なのは有利です。

スマホ利用の有無

カード現物がいいか、スマホ決済を好むかは人によりますが、一般的にはカードを持ち歩かなくていい点でスマホ決済が便利です。

三菱UFJカードはApple Payで支払っても還元対象ですし、三井住友カードもスマホのタッチ決済に2.0%の上乗せメリットがあります。

ただ三菱UFJカードは、Android非対応です。

Androidユーザーが三菱UFJカードで還元を受けるためには、必ず現物が必要です。

ポイント付与の単位

還元率の数字だけ見ていると互角なのですが、実はポイントの計算方法に大きな差があります。

・ 三菱UFJカード … 特約店ごとに月の利用合計額1,000円単位で付与

・ 三井住友カード … 特約店の月の利用合計額200円単位で付与

三菱UFJカードの場合、「セブン-イレブン」と「ローソン」で使った額を合計してもらえません。

仮に、どちらも月合計990円の買い物しかしなかった場合、5.5%または10.5%還元と言っても、ほぼ無意味ということになります(基本の0.5%のみ)。

切り捨てられる端数が非常に多いという点には気を付けましょう。

松屋グループ各店舗の利用額も合計してもらえません。

松屋で月に2,400円使い、松のやで700円使った場合、切り捨て合計3,000円に対するポイント付与ではなく、あくまでも松屋の2,000円に対して付与されるということです。

コンビニでは三井住友カードがいい

2種類のカード、還元率の数字そのものは拮抗していても、ポイントの付与方法は大きく違います。

両社が重複する店舗では、還元率にかかわらず計算方法の有利な三井住友カードをおすすめします。

松屋等で三菱UFJカード決済の場合、「月1,000円単位」を意識すると少しポイントが付きやすいかもしれません。

5%を超える還元となるのは、QRコード決済のクーポンよりも大きなものです。

機会を逃さないよう、三菱UFJカード、それから三井住友カードを日常で使いこなしましょう。

どちらのカードも入会キャンペーン実施中です。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 三菱UFJカードのコンビニ10%還元いったん終了 三井住友カードと比較