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【PayPay】8月より改悪 制度が変わるまでに考えておきたい対応策4つ
「ポイントは利用目的に応じてためるもの」と思っていないでしょうか。
この思い込みから破っていきます。
ネットの掲示板を見ていたら、「Vポイントをためる意味がわからない。何に使うの?」という投稿がありました。
「三井住友銀行の振込手数料」などと回答が寄せられていましたが、質問も回答も現代からズレているなと感じました。整理します。
・ 質問者 … ポイントは「利用目的に応じてためるもの」だと考えている
・ 回答者 … ポイントに広い使い道があることを知らないか、提示できていない
Vポイントは三井住友カードと三井住友銀行のポイントですが、そもそも利用時の目的を見据えてためる性質のものではありません。
キャッシュレス決済のリターンである、金銭的価値を持ったポイント還元自体が目的なのです。
ポイントの最終的な使い道など、失効する前に考えればいいことです。
そして、どのポイントでもこれは同様です。
ほんの数年前まで、お財布の中にさまざまな店舗のポイントカードが溢れていた人は多いでしょう。
果たして役に立つかどうかもわからないポイントを大事にためていた人がたくさんいました。
再び似た時代がやってきたように思います。とりあえずポイントは付けましょう。
ただかつてのポイントカードと違い、現在の共通ポイントには次のメリットがあります。
・ ポイントの使い道が豊富
・ ポイント失効の可能性が大きく減少
まず現代のポイントのメリットを見ました。
ここから、ポイントに関する行動ルールが導けます。
○とりあえずなんでもためておく
×どれか1種類選ぶ(→ 機会損失)
もちろん、メインのポイント(経済圏)はあっていいと思います。
しかしひとつを選び、他を切り捨てるのは無益です。
考え方については、もうひとつ。
○「ためる」と大げさに考えない。ポイント獲得機会をムダにしないことが重要。
×たくさんためるのは管理が大変(→ 思い込み)
ポイントを複数ためるにあたっての最大の障害は「有効期限」ですが、次に見る通り期限を延ばすのは難しいことではありません。
・1年~3年程度で失効するものが多い
・失効する前に共通ポイント(dポイント等)に等価で移行すればいい
・等価で移行できない場合(例:Vポイント)は、キャッシュバックやポイント直接利用等等価で消化する
・使っている限り(獲得、または利用、またはそのいずれか)有効期限のないものが多い
・上記に該当しないdポイントも「4年」と有効期限が長い
共通ポイントを1種類に絞ることは、特定の経済圏に囲い込まれることを意味します。
自分の考えで絞り込むのはまったく自由です。
数あるポイントを管理できなくてそうするのもまったく構いません。
ただ絞り込んだ以上、ポイント獲得機会を必ず逸しているのだという自覚は持ったほうがいいでしょう。
楽天経済圏に任意に囲い込まれており、他のポイントを整理している人を想定してみます。
あるとき、いつも利用しているPRONTOに長蛇の列ができていたので、その日はドトールコーヒーショップに入るとします。
ドトールでは、2023年8月から共通ポイントが4種類に増えましたが、楽天ポイントは含まれません。
この際Tポイント、Ponta、dポイントなどをアプリで持っていたら、提示するほうが自然です。
使う頻度は関係ありません。
この提示によって、共通ポイントはその後1年間有効になるのです(期限に決まっているdポイントを除く)。
現在少額しかなくても、やがて使い道があるかもしれません。
共通ポイントにも種類がありますが、それほど多いわけではありません。
次の通りです。
・ 楽天ポイント
・ Tポイント(2024年Vポイントと統合)
・ Ponta
・ dポイント
他にもPayPayポイントやWAONポイントなどありますが、基本は上記のものです。
先に述べたとおり、いずれもたまにアクションがあれば(たまる、使う)、失効しませんし、これに該当しないdポイントも期限は4年です。
どうせ使わないのだからムダだという考え方が、機会損失を招きます。
共通ポイントを、少しずつためておくだけでも役に立つことがあります。
次のケースです。
・ マイナーなポイントから移行する
・ 新しいクレジットカードを作ると、それまでの端数のポイントが全部使える
・ 経済圏を引っ越す
マイナーと表記しましたが、世間に開かれていない会員限定のポイントプログラムは多数あります。
ポイントサイトや、電鉄系、電力・ガス系のポイントなどです。
これらのポイントをメインで使っているポイントと別のポイントに、等価で移行できることがあります。
世間に開かれていないポイントも、ムダになりません。
それから、まったく使っていないポイントの経済圏には入りにくいと感じることもあるでしょう。
ですが少しずつでもポイント利用実績があると、その経済圏のクレジットカードを新規に加える際、非常にスムーズです。
最後に、ポイントを絞り込んでいる人に限って、自分の選んだ経済圏から離れる気がありません。
それも思い込みです。いつでも誰でも、利便性を追求し、引っ越していいのです。
さまざまなポイントを使っていれば、簡単に引っ越せます。
ポイ活というと積極的なものを思い浮かべがちですが、あまり使わないポイントを保持しておくのも立派なポイ活です。
管理が複雑になると思うのは気のせいです。
そして、こうしたポイントは必ず役に立つ日がきます。
チャンスを逃さないようにしましょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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