クレジットカードには、旅行保険やショッピング保険などの補償が充実しています。

同じキャッシュレスであるスマホ決済には、そのような補償がありません。

補償が充実しているクレカといえばアメリカン・エキスプレス(アメックス)ですが、そんなアメックスの保険に変更があります

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6/1よりスマホ保険がパワーアップ

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

6月1日より、アメックスの「スマートフォン・プロテクション」(スマホ保険)がパワーアップしました。

まずは、変更点を解説しましょう。

家族カード会員のスマホも対象に

5月31日までの対象スマホは、基本カード会員のスマホ1台のみでした。

6月1日からは、基本カード会員または家族カード会員のスマホ1台が対象となります。

これまでは壊れても自腹だった家族カード会員のスマホ、今後は補償されます。

ただし、被保険者はあくまでも基本カード会員ですので、家族カード会員のスマホに事故があった場合でも、基本カード会員から事故の連絡をしてください

購入後24か月以内 → 36か月以内に延長

5月31日までの対象スマホは、購入後24か月以内のものでした。

6月1日からは、購入後24か月以内のスマホが対象となります。

より長い期間にわたって補償してくれると、スマホを大切にしようとする気にもなります。

免責金額が減額

ショッピング保険やスマホ保険には、免責金額(自己負担額)がつきものです。

5月31日までは、1事故につき1万円(破損、火災、水濡れ)、または1万5,000円(盗難)でした。

6月1日からは、1事故につき5,000円(破損、火災、水濡れ、盗難共通)になります。

これまで、ちょっとした破損では免責金額の1万円を超えず補償されなかった修理代も、今後は補償される可能性が高くなります。

変わらない点もある

変わらない点もあります。

まず、保険事故発生時点、直近3か月連続で通信料を対象カードで決済しているスマホが対象です。

また、補償対象は4月1日からの1年間で1台のみ、1年間に基本カード会員のスマホ1台、家族カード会員のスマホ1台が事故に遭っても、いずれか1台しか補償されません

年間総支払限度額についても、変更はありません。

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≪画像元:アメリカン・エキスプレス

カードのランクは異なっても、年間総支払限度額以外に異なる点はありません。

その年間総支払限度額別に、対象カードを分類してみました。

・ 3万円:アメックス・グリーン、ヒルトン・オナーズアメックス・プレミアム、Marriott Bonvoyアメックス・プレミアム、ANAアメックス・ゴールド、デルタスカイマイルアメックス・ゴールド

・ 5万円:アメックス・ゴールド、ANAアメックス・プレミアム

・ 10万円:アメックス・プラチナ

月会費制でリーズナブルなアメックス・グリーンと、年会費6万6,000円のヒルトン・オナーズアメックス・プレミアムが同じというのは、アメックス・グリーンのコスパの高さが際立ちます。

ショッピング保険との違い

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

アメックスのショッピング保険は、スマホも対象です。

上述のスマホ保険との違いは、以下の通りです。

・ ショッピング保険の方が対象カードが多い

・ ショッピング保険の方が年間総支払限度額が最高500万円と多い(スマホ保険は最高10万円)

・ ショッピング保険の方が対象台数が多い(スマホ保険は1台のみ)

・ スマホ保険は利用料金の支払いが条件(ショッピング保険は対象カードでの購入が条件)

・ スマホ保険の方が補償期間が長い(ショッピング保険は購入日より90日間)

・ スマホ保険の方が免責金額が少ない(ショッピング保険は1万円免責)

7/12より返品保険の内容が変更

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

アメックスには「リターン・プロテクション」(返品保険)というサービスもあります。

これは、アメックスで購入した5,000円以上の商品の返品を購入店が受け付けてくれないとき、購入日より90日以内に限りアメックスが購入金額を補償して利用者に返金するサービスです。

補償の上限は1商品につき3万円、カード1枚につき年間15万円です(家族カード・追加カードも対象)。

対象カード

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

アメックスが発行する多くのカードが対象です。

月会費制のアメックス・グリーンも対象なのはうれしいですね。

返品のサイズ・重量、返品方法、オークション商品について変更

≪画像元:アメリカン・エキスプレス

7月12日より、返品保険の内容が一部変更されました。

これまで、商品のサイズ・重量について特に規定はありませんでしたが、「アメックスの指定宅配業者で返品できるサイズ・重量に限る」と変更されました。

サイズ・重量は「梱包した状態で3辺(縦・横・高さ)の合計が200cm以内、かつ重さが30kg以内」です。

大型家具などは返品できなくなるかもしれないので、購入の際は入念な計測が必要ですね。

また、「オークション品、個人が出品し売買をメインとするサイトで購入した商品」も対象外となります。

保険利用の際はまずアメックスに相談を

スマホ保険は、改定に伴い補償がパワーアップしました。

一方の返品保険は、若干改悪となったでしょうか。

いずれにせよ、これらの保険を利用したい場合、早めにアメックスに連絡をするといいでしょう。

購入日からの期限が保険で決まっているのはもちろん、手続きが若干面倒だからです。

審査がある場合もあり、余裕を持って手続きした方がよさそうです。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【アメックスの保険に変更あり】スマホ保険はパワーアップ、返品保険は条件が厳格化