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高齢者の非常用持ち出し袋の中身 平常時に用意すれば大きな出費も防げます
介護が必要な方で、介護者が一緒に旅行することができなくても、旅行介助ボランティアが同行するツアー旅行を利用して、非日常を体験することができます。
旅行介助ボランティアは、車いすやトイレなどの介助を行いますが、介助の際に抱きかかえることはできません。
そのため、旅行介助ボランティアを利用し1人で旅行をする方は、ある程度、身の周りのことができるレベルであることが望ましいです。
旅行の行程は、移動スピードやトイレ休憩など、身体の状態や動きに不安のある方に配慮されています。
普段は杖を利用している方でも旅行中は車いすを使いたいという方は、車いすのレンタルがあり、バスも車いすのまま乗り降りできるリフト付き車両が用意されています。
バリアフリー温泉宿に泊まる1泊2日ツアー料金の例は、
「HISユニバーサルツーリズムデスク【越後】バリアフリー温泉宿に泊まろう!ひなの宿ちとせに泊まる2日」
というプランで2名1室利用時で大人1人 14万8,000円などがあります。
介助ボランティアの方と同室で泊まる場合は、ツアー代金と同じ金額を負担する必要があります。
介護ボランティアの方のツアー代金まで負担するとかなりの金額ですが、ツアー旅行なので、家族以外の人とも交流ができるという良さもあります。
新しい出会いなどが減ってくる世代にとっては、良い刺激になります。
また、ツアー旅行の為、個人旅行ではなかなか立ち寄れないところにも行ける点が、メリットです。
≪画像元:HISユニバーサルツーリヅムデスク≫
家族旅行でも介護者や交通手段の手配、食事内容の確認と調整、車いすや手すり、バリアフリーの部屋の手配をしてもらえる会社もあります。
ツアー旅行ではない為、個人的に行きたい目的地がある時にぜひ利用したいサービスです。
このサービスを利用すると、新婚旅行や初めて行った家族旅行先など、あきらめていた思い出の場所にもう一度、家族と訪れることができます。
介護が必要になっても、新たに家族旅行の思い出ができるのは、素晴らしいことだと思います。
旅行先のホテルなどいつもと違う環境では、介護になれた家族の方でも、お風呂や排せつの介助がお互いに負担や怪我なくできるのか不安になります。
介護者が同行する旅行であれば、入浴やトイレの介助、おむつ交換を家族ではなく、プロの介護者に任せることができ、心身の負担なく、安心して旅行を楽しむことができます。
料金は、専属の介護者を雇うことになる為、通常の旅行代金よりも高くなります。
≪例≫ 1泊2日の場合の利用料金 介護1・2の状態の方 7万4,760円
実際に利用する場合は、上記の料金とは別に宿泊費や交通費などや介護者の宿泊費などの同行費がかかります。
決して安い料金ではありませんが、介護者が同行する旅行サービスを利用すると、心おきなく家族旅行を楽しむことができます。
≪画像元:あ・える倶楽部 トラベルヘルパー介護旅行 外出支援サービス(pdf)≫
体調に不安がある方でも、ツアーナースを利用すれば旅行を楽しむことができます。
ツアーナースは痰の吸引や経管栄養は行いませんが、救急時の応急処置を行えます。
応急処置後の対処が難しい場合は、家族に救急搬送の判断を仰ぎます。
体調への不安がありながらも家族旅行などができれば、かけがえのない思い出になります。
また、看護師の同行で、安心して旅行を楽しめます。
ツアーナースは、旅行だけでなく外出にも利用できます。
外出の場合でも、飛行機や新幹線などを使う場合や慣れない移動やすぐに病院に行くことができない移動中でも、ツアーナースが同行していることで、適切な対処をしてもらえるので安心です。
ツアーナースの料金は次のようなものがあります。
基本料金 8時間 2万6,400円(税込)+交通
宿直加算 1泊につき6,600円(税込)
体調に不安があっても、結婚式などのお祝い事には、何とかして参加したいと思われる方が多いのではないでしょうか。
そのような時に、ツアーナースを利用できれば不安なく外出やお祝い事に参加ができます。
≪画像元:日本ツアーナースセンター、料金について≫
今回は、介護が必要な方でも、旅行や外出ができる方法を紹介しました。
泊りの旅行だけではなく、日帰り旅行や海外旅行にも、対応している会社もあります。
また、結婚式や長距離の移動にも使えるサービスもあります。
サービス利用の前に、事前に医師への確認や打ち合わせなどが、必要になります。
旅行時に介護者と初めて顔を合わせる場合もあり、十分な事前準備をすることで、安全に旅行ができます。
料金を高いとも感じられると思いますが、あきらめていたことを不安なくでき、良い思い出ができる為の必要経費と考え、ぜひ利用を検討してみてください。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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