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【PayPay】8月より改悪 制度が変わるまでに考えておきたい対応策4つ
まだ現金派の人もいます。
キャッシュレスアイテムを使えるのに使わない人なら、理屈を持っています
「キャッシュレスは一見得に見えるが、使いすぎる結果損している」です。
専門家にもこんな意見がありますが、最初に潰しておきます。
完全キャッシュレス生活を実現している立場から申し上げますと、「そもそも現金を使わないので、比較対象がない」です。
キャッシュレス生活でも、プリペイドカードや、現金チャージのQRコード決済がいいという意見もあります。
使いすぎなくていいというのです。
ですが、これもクレジットカード等の後払いが比較対象にあっての話であり、完全キャッシュレス派からすると大した違いはありません。
キャッシュレス派にもさまざまなレベルがあるわけですが、あまり高度なスタイルを設定しても説得力に欠けます。
初級編として、こんなユーザーを想定してみることにします。
誰でもすぐ始められるレベルです。
Orico Card THE POINTは還元率1.0%の優れたカードです。年会費無料です。
特に優れているのは、キャッシュレスアイテムとの組み合わせです。
JCBもありますが、できればau PAYにチャージ可のMastercardブランドをおすすめします。
Orico Card THE POINTをメインカードに設定します。
このカードで気を付けたいのは、ポイント(オリコポイント)の有効期限が1年しかないことです。
まめに共通ポイントに移行(等価)しておけば大丈夫です。
還元率0.5%のクレジットカードもまだ多数ありますが、1.0%なら単純に倍のリターンがあります。
モバイルICOCAやモバイルPASMOもありますが、全国でおすすめしたいのがモバイルSuicaです。
電車に乗らない人にも使って欲しいアイテムです。
Orico Card THE POINTなら、モバイルSuicaへのチャージ時還元率が、通常の決済と同じ1.0%です。
Androidユーザーに限りますが、後述するau PAYでは、「au PAYのSuica」が使えます(通常のモバイルSuicaと同じもの)。
「au PAY残高をモバイルSuicaにチャージ」することで、ポイントがつきます(0.5%)。
Orico Card THE POINTのMastercardブランドならau PAYにチャージできるので、2段階チャージで、Suicaチャージを1.5%の還元率で使えます。
QRコード決済のau PAYは、一部のカードからチャージすると、チャージ時のポイントが得られます。
Orico Card THE POINTのMastercardブランドは、この貴重な1枚です。
月に5万円までというチャージ限度が設けられているものの、チャージが通常と同じ1.0%の還元となります。
au PAY自体の決済時還元率は0.5%なので、Wポイントで1.5%ということになります。
Orico Card THE POINTと2種類のキャッシュレスアイテムでの、具体的な還元額を見てみます。
使う金額と、決済方法の比率を決めておきましょう。
・ 月の利用金額 … 8万円
・ Orico Card THE POINT直接決済 … 1万6,000円(全体の20%)
・ au PAY … 3万2,000円(全体の40%)
・ モバイルSuica … 3万2,000円(全体の40%)
au PAYとモバイルSuicaについては、チャージをクレジットカードでするので、決済別の還元額を出すと次の通りとなります。
・ Orico Card THE POINT(1.0%) … 800円相当
・ au PAY(決済時0.5%付加) … 160円相当
・ モバイルSuica … (決済時付加なし) … 0円
8万円決済の場合、月合計960円相当となります(Androidなら1,120円)。
「意外と大きい」と思う人も、「その程度か」と思う人もいるでしょう。
ただ「年間1万1,520円」と考えると、価値があるのではないでしょうか。
ところで、これはあくまでも基本の使い方です。
さらに還元額を上げる方法は無数にあるので、次に応用編を見ていきます。
参照:e-Stat「1世帯当たり1か月間の収入と支出」
前述の方法は、簡単に支払える電子マネー(Suica)とQRコード決済も使う、バランスのいいものです。
カード1枚あれば始められるので、おすすめします。
さて、もう少し上級者を目指してみましょう。
次の工夫で還元額はさらに上がります。
特に、スーパーやコンビニにおいては数々の方法があります。
・ よく使うスーパーの系列クレジットカードを持ち、併用する
・ コンビニ用に、「三井住友カード」「三菱UFJカード」を導入する
・ 月1万円、VISA LINE Payクレジットカード(p+)でLINE Payを使う
始めやすい方法3種類を挙げてみました。それぞれ解説します。
なお、ここで取り上げるクレジットカードの年会費はすべて無料(年1回利用があれば無料の「実質無料」含む)です。
スーパー系列のクレジットカードを持つと、特定の日に5.0%程度の割引が受けられます。
一例です。
・ イトーヨーカドーの毎月8の日に「セブンカード・プラス」
・ イオンの20日、30日に「イオンカード」
・ マルエツの日曜日に「マルエツカード」
気を付けたいのは、特定の日以外での還元率は0.5%なので、こればかり使っているのが正解ではないということです。
もちろん特定の日以外にもクーポン割引などがあって得するケースもありますが、その機会は決して多くありません。
還元率の高いカードとの併用が重要です。
月のうち特定日4日間に、スーパーに対応した各クレジットカードで合計8,000円利用したと仮定すると、その5%の還元額は400円となります。
セブンイレブンとローソンでは、常に強いカードがあります。次の通りです。
・ 三井住友カード(スマホタッチ決済)で7.0%~12.0%還元
・ 三菱UFJカードで5.5%~15.0%還元
三井住友カードは、2023年7月からの数字です。
基本の7.0%還元に、家族ポイント最大5.0%が加わります。
銀行一体型の三井住友Oliveの場合、取引状況においてさらに最大5.0%の上乗せがあります。
コンビニで月4,000円、10.0%還元のカードで決済したとすると、還元額は400円です。
新たにクレジットカードを持つことを嫌がる人も多いものですが、中には生活を劇的に替えてくれる1枚もあります。
「VISA LINE Payクレジットカード(p+)」は、QRコード決済のLINE Payにセット(チャージ&ペイ)して使うと、驚異の5.0%還元です。
ただし、月500ポイントという上限があります。決済金額で言うと1万円です。
スーパー、コンビニではLINE Payが使えるお店が大部分です。
オリンピックのように、ユーザーが読み取る方式のPayPay加盟店でもOKです。
いっぽう、オオゼキのようにLINE Pay加盟店でなく、PayPayが店舗読み取り式のお店では使えません。
毎月1万円VISA LINE Payクレジットカード(p+)を使うと、500円の還元があります。
簡単に始められる3種類の方法をご案内しました。
これらを使った分、Orico Card THE POINT(au PAYとモバイルSuica含む)の利用額が減りますので、その分をマイナスします。
・ スーパー系列カードを月8,000円利用 … マイナス100円
・ コンビニで月4,000円 … マイナス50円
・ VISA LINE Payクレジットカード(p+)で月1万円 … マイナス120円
マイナス額は合計で月270円となります。
キャッシュレス生活でのお得を見てみました。
カード1枚とQRコード決済、電子マネーを1種類ずつ使う初級編と、さらに応用編です。
スーパー、コンビニで月8万円利用する人の還元額はこうなります。
初級編 … 960円
応用編 … 1,990円(960+400+400+500-270)
応用編にすると、初級編の倍となりました。
Androidなら、au PAYのSuica活用でさらに還元が増えます。
さて、ここでは詳細は避けますが、最上級編もあります。
年会費を発生させないための努力が必要ですが、興味がある方は次の記事もご参照ください。
月8万円でこれだけ利益が得られるのですから、いつまでも理屈をつけてキャッシュレスを避けていてはいけません。
工夫次第でまだ還元額は上がります。
ぜひ初級編からチャレンジして、キャッシュレスの勝ち組になってください。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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