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「シャリっと林檎ジュース」は、さらっと飲みやすいタイプのジュースとは正反対の飲み物です。
わかりやすく言えば、リンゴを家庭のおろし金でゴシゴシすりおろした状態にちかいでしょう。
瓶に直接口をつけて飲むよりもスプーンですくって食べるほうがいいかもしれません。
ごくごく飲めるドリンクではありませんが、味は逸品です。
手ごろな値段のリンゴ100%ジュースとは全く違った青森県産りんごならではの甘さと酸味があります。
りんごの食感がしっかりとあり、1本155gで十分に満足できました。
暑い夏の水分と糖分補給はもちろんですが、夏バテして食欲がないときや発熱時に備えておきたいドリンクです。
「シャリっと林檎ジュース」は、2023年3月から8月までJAL国際線のビジネスクラスで採用されています。
りんごの果実感たっぷりなドリンクは、豪華な機内食のデザートとしても十分に役割を果たせるでしょう。
「山形ミックス」は、筆者にとって初めての味でした。
桃でもなく、りんごでもなく、オレンジでもないけれどフルーツの味であることに間違いはない味です。
はじめに梅酒のような香りがして、口に含むと桃の甘さの中にさくらんぼの酸味を感じます。
砂糖や甘味料が入っていないため、甘いドリンクではありますが後味はさっぱりとしています。
材料に使われているフルーツは、りんごと西洋なしとさくらんぼと桃と柿です。
おそらく、さくらんぼと柿が味に深みを与えて個性を強くしているのでしょう。
使用しているフルーツはすべて山形県産です。
国産のフルーツを使ったドリンクは高価なため自分で買うことはあまりありませんでした。
1本160gで172円は、一見高いように感じるかもしれません。
しかしお中元売り場では、国産フルーツを使ったジュースが1本125g 200円以上で売られています。
カルディには「山形ミックス」と同じシリーズで「山形代表」も1本160g 172円で新発売されています。
「山形代表」は、山形県産の桃100%のジュースです。
濃縮還元ではなく、桃を絞ったそのままの果汁を缶に詰めたストレート果汁です。
桃は旬の時期でも1個300円から400円する高価なフルーツです。
172円で山形県産の桃の味を堪能できることはかなりお得ではないでしょうか。
筆者が訪れた店舗では在庫がなく購入することができませんでしたが、オンラインショップでは取り扱いがあります。
暑い夏は、水分と塩分だけでなく糖分の補給も大切です。
「チョコミントドリンク」は、水分塩分糖分の3つと満足感を涼やかに補給できるドリンクです。
名前の通りミントをしっかりと感じます。
一口目をごくりと飲み込むと口の中はスースーと涼やかになり、二口目を口に含むとミントの清涼感によって一層冷たさを感じます。
ベースとなるチョコレートドリンクとミントのバランスがよく、ミントチョコレートを食べるよりもチョコレートの風味とミントの爽快さを感じます。
さすが業務用飲料を多く手掛ける守山乳業の商品です。
1本で156kcalです。アイスクリームを1個食べれば約300kcalになります。
暑い夏は、つい高カロリーのアイスクリームをたくさん食べてしまいますが「チョコミントドリンク」ならば1本でアイスクリーム1個を食べたような満足感があります。
「冷たいえんどう豆のスープ」は個性が強いスープです。
冷製スープといえば、じゃがいものビシソワーズやコーンスープ、かぼちゃのポタージュが一般的です。
えんどう豆(グリーンピース)は、好き嫌いが分かれる傾向がありますが、えんどう豆好きな筆者にとっては「おいしいスープ」でした。
コーンスープやかぼちゃのポタージュと比べると甘みは少なく塩味を強く感じます。
また、豆独特のざらっとした舌触りもあります。
ざらっとした舌触りが気になる場合は、豆乳を加えるとサラリと飲むことができました。
暑い夏は、肉や魚などのタンパク質を食べることが億劫になり、つい炭水化物やサラダでお腹をいっぱいにしてしまいます。
えんどう豆にはたくさんの栄養素が入っています。
豆乳や牛乳とあわせればタンパク質も摂ることができます。
夏の朝食に加えれば、1本で栄養面のカバーもできるのではないでしょうか。
気温が上がってくるとスポーツドリンクのようにサラリと飲みやすいドリンクを飲みがちです。
しかし糖分が入ったドリンクは飲みすぎてしまうと体に負担がかかります。
紹介したドリンクは1本だけで満足できる個性が強いドリンクばかりです。
体のためにも財布のためにも個性派ドリンクを試してみてはいかがでしょうか。(執筆者:美大卒 式部 順子)