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イオンラウンジが3年ぶりの再開!ただし事前予約制、ゴールドカードは条件付きに 変更内容を詳しく解説
ひとつのサービスの改悪は、さまざまな部分に影響します。
カード1枚の問題ではありません。
直接的、間接的な影響まで見ていきましょう。
QRコード決済のLINE Payは、三井住友カード発行のVISAブランドのみ組み合わせ(チャージ&ペイ)が可能です。
その1枚、Visa LINE Payクレジットカード(通称:LINEクレカ)の新旧還元率から確認します。
・ 直接決済 … 1.0%
※ オンライン決済も含む
・ LINE Pay(チャージ&ペイ) … 0.5%
※ 請求書払いも含む
・ 直接決済 … 1.0%
※ 変更なし
・ LINE Pay(チャージ&ペイ) … 0.5%
※ 請求書払いは対象外
※ LINEポイント総額60万ポイント抽選キャンペーン開催(5月に詳細公表予定)
・ 直接決済 … 1.0%
※ 変更なし
・ LINE Pay(チャージ&ペイ) … 還元なし
「オンライン決済を含む」という注釈は、通常は不要です。
ただLINEのカードの場合、「Visa LINE Payプリペイドカード」も、「Visa LINE Payクレジットカード(p+)も、現在オンライン決済でポイントが付きません。
それらとの区別のために入れておきました。
経過措置が終わる2023年7月からは、Visa LINE PayクレジットカードでLINE Payを使うメリットが消滅します。
LINE Payを使い続けたい場合は、別のカードであるVisa LINE Payクレジットカード(p+)や、三井住友VISAカードを持てばいいでしょう。
ただ、LINE Pay自体決して流行りの決済ではありません。
同じグループになったPayPayに切り替えることをおすすめします。
なおヤフーグループの決済については、今後還元率は次の通りとなります。
・ LINE Payを現金、銀行チャージで使う → 0.5%
・ LINE Payを三井住友カード(チャージ&ペイ)で使う → 0.5%
・ LINE PayをVisa LINE Payクレジットカード(チャージ&ペイ)で使う → 還元なし
・ LINE PayをVisa LINE Payクレジットカード(p+)(チャージ&ペイ)で使う → 月1万円の決済まで5.0%
・ Pay Payを現金、銀行チャージで使う → 0.5%
・ PayPayをVisa LINE Payクレジットカードで使う → 1.0%
・ Pay PayをVisa LINE Payクレジットカード(p+)(チャージ&ペイ)で使う → 還元なし
・ PayPayをPayPayあと払いで使う → 1.0%
LINE PayとLINE陣営のカードの組み合わせでは、月に上限のある「p+」以外では残らず損をすることになります。
現金チャージのほうがましなのです。
さらに整理をします。
・ LINE Payは、基本的に現金で使うものとなる(「p+」を除く系列クレジットカード排除の)
・ にもかかわらず、三井住友VISAカードとの強いつながりは維持。税金も三井住友VISAカードによるLINE Payで、手数料無料のカード払い可能
・ Visa LINE Payクレジットカードは、PayPayと組み合わせたほうがまだいい
実に混沌とした制度設計になるわけです。
Visa LINE Payクレジットカードはもともと、鳴り物入りで登場した1枚でした。
当初の還元率は3.0%だったのです。
3.0%は一時的な数字とアナウンスされており、その後2021年5月に2.0%で落ち着きました。
それが1年後の2022年5月には1.0%となり、現在に至ります。
当初からLINE Payに組み合わせられる(チャージ&ペイ)貴重なカードであったものの、還元率は合計で0.5%でした。
もともと、カード直接還元率のほうがQRコード決済より高くなるいびつな設計でしたが、それでも、税金をLINE Payで支払ってポイントが付くメリットはあったのです。
今回ついに、LINE Payで使うことが無意味になってしまいました。
6月30日までは暫定的にチャージ&ペイの還元率は0.5%で維持されますが、税金等の請求書払いでは、5月からポイントは付かなくなります。
実店舗とオンラインで1.0%の還元率になるVisa LINE Payクレジットカードを、慌てて解約する必要はありません。
公共料金引落しをはじめとする、キャッシュレスの裏方として活かせばいいでしょう。
ただし、新規に取得する1枚としては、もはや存在意義をほぼ失ったと言えます。
Visa LINE Payクレジットカードの乗り換え先を考えてみます。
LINE Payを今さら現金で使いたくないという場合、PayPayに乗り換えましょう。
VISA LINE Payクレジットカードも、LINE Payと組み合わせても無価値ですが、PayPayとなら1.0%の還元率となります。
ただ、どうせPayPayを主にするならクレジットカードも合わせるといいでしょう。
・ PayPayカード
PayPayカードもVisa LINE Payクレジットカードと同じく直接決済時の還元率1.0%です。
さらに、PayPayと組み合わせてPayPayあと払いに使った場合も1.0%なのはメリット大です。
・ 三井住友ゴールド(NL)
・ Visa LINE Payクレジットカード(p+)
逆に、LINE Payを有利に使い続けることを考えた場合、三井住友ゴールド(NL)がおすすめです(Visaブランドを選ぶこと)。
このカードは、年間100万円使うと年会費永年無料となります。
三井住友銀行一体型のOliveゴールドでも同じです。
ハードルがやや高いものの、毎年100万円使う人なら実還元率1.5%となります。
LINE Payのチャージ&ペイも、今後ルールが変わらなければ実質1.5%の高い還元率で使い続けることができるわけです。
さらに還元率が高いのは、昨年登場したVisa LINE Payクレジットカード(p+)です。
こちらは直接決済で0.5%とやや劣りますが、LINE Payに組み合わせれば圧倒的に高い5.0%の還元率となります。
ただし月1万円の決済まで(ポイント還元で500ポイントまで)という制限付きです。
月始は「p+」で、1万円を突破したら三井住友ゴールド(NL)にすると最強です。
違うキャッシュレス系列のほうが優れた組み合わせになることもあります。
今回の改悪によって、LINE界隈ではこれが如実になりました。
LINE Payを使いこなすなら、三井住友VISAカードを持つべきで、逆にLINEのクレジットカードがあってもLINE Payには意味がない状態となっています。
状況が変わっているのに気づかないでいると損をします。
損していることに気づいたら、「違うカードを持つ」「LINE Payをやめる」など、何らかのアクションを起こしましょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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