原則、けがや病気での通院は200円、入院は無償の助成制度が始まります。

東京都ではこれまで中学3年生まで医療費の助成がありましたが、令和5年4月からは18歳まで対象が拡大されます。

物価高が家計を圧迫する中、子どもの医療費の負担が減って助かる人も多いでしょう。

同じ都内でも、23区は所得制限がなく200円の支払いが不要となるなど制度が異なります

本記事では、高校生等の医療費助成制度「マル青」が適用を受けられる仕組みと利用方法を解説していきます。

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マル青とは

マル青は、高校生に相当する年齢の人が医療機関を受診するときに、原則、通院時の窓口負担は200円、入院時は無料で受診できる制度です。

東京都内の市区町村に住んでいることが条件ですが、高校に通っている必要はありません。

助成期間は、18歳になった年度末(3月31日)までです。

この助成を受けるには保護者の所得が一定金額以下であることが必要です。

夫婦共に所得がある場合は、所得の高い方の金額で判定されます。

所得要件の目安(東京都小平市の場合

税法上の扶養家族(人)給与収入の目安
0833万3,000円
1875万6,000円
2917万8,000円
3960万円

(扶養家族が1人増えるごとに、目安金額は38万円を加算)

この金額から、社会保険料控除や医療費控除などの各種控除が差し引かれるので、詳細はお住まいの市区町村へ聞いてみましょう。

 

マル青の医療証が届いていない方は市区町村へ確認を

お住まいの市区町村から、すでに新しい医療証が送られてきた家庭もあるでしょう。

まだの人はお住まいの市区町村へ確認してみましょう。

マル青では、これまで中学3年生までに適用されていた医療費の助成が、高校卒業の年齢まで拡大されました。

制度を整理すると次のとおりです。

制度名対象
乳幼児医療費助成制度(マル乳)0歳~就学前
義務教育就学児医療費助成制度(マル子)小学1年生~中学3年生
高校生等医療費助成制度(マル青)高校1~3年生相当の年齢

※高校等へ進学していなくても可能

これまで小学校就学前の乳幼児にはマル乳医療証が、小学校1年生から中学校3年生までの児童には、マル子医療証が発行されていました。

令和5年4月1日からは高校1〜3年生の年齢の子どもにマル青医療証が発行されます。

いずれの助成制度も内容は同じです

マル青の助成を受けるには、医療証を医療機関の窓口に提出しなければなりません。

お住まいの市区町村からは、新小学1年生にはマル子医療証が、新高校1年生相当の方にはマル青医療証が送られてきます。

高校2・3年生の方は申請が必要な場合があるので、まだ届いていない場合は市区町村へ問い合わせましょう。

マル青の利用方法

マル青の対象となる医療費は、加入している健康保険で保険適用される自己負担の分です。

ただし、健康保険組合から支給される高額療養費や家族療養費附加金等は除かれるので注意しましょう。

対象となる医療費

・入院時の食事代

・小児慢性疾患・養育医療 ・育成医療等の場合は、医療費助成の自己負担限度額

マル乳やマル子・マル青とも助成を受けられるのは、保険診療の範囲で自己負担する分です。

保険診療外の健康診断料や予防接種・容器代・文書代・差額ベッド代・選定療養費等は対象となりません

助成される金額は、医療保険の自己負担分のうち次のものです。

 

・通院(医科・歯科など)は、1回につき200円(上限額)を除いた額

・入院・調剤・訪問看護・補装具は全額

 

都外の医療機関で受診した場合等は、いったん窓口で支払った後で市区町村の窓口で払戻しの申請をすれば助成が受けられます。

東京23区内はさらにお得

この制度の詳細は都内の市区町村で若干異なります。

特に23区内では、保護者の所得制限が撤廃され、窓口負担の200円が不要なので通院や入院が無償です。

制度の詳細は、お住まいの市区町村に問い合わせてみましょう。

問い合わせ窓口は、東京都福祉保健局のサイトで確認できます。(2級ファイナンシャル・プラニング技能士 二角貴博)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【怪我、病気での通院は200円に?】「令和5年4月開始のマル青(あお)」新高1~高3(東京都)は該当 新高2・3は申請が必要な場合もあり