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還付金の振込時期に最も影響するのが、申告書の提出方法です。
確定申告書の提出方法は、
の2種類があり、還付手続きはe-Taxが優先して行われます。
確定申告を期限ギリギリに書面で提出した場合、還付金が振り込まれるのは2か月後の5月頃になることも珍しくありません。
一方、e-Taxで申告した方については、3週間程度で還付手続きが行われますので、同じタイミングで申告書を提出したとしても、振込時期に1か月以上の差が生じることもあります。
確定申告書を期限内に複数回提出した場合、最後に提出された申告書を有効な申告として取り扱います。
提出した申告書に計算ミスがあったとしても、期限内に訂正した内容の申告書を提出すればペナルティを回避できます。
しかし期限内に還付申告書の提出を複数回行った場合、税務署は何度も申告書の内容をチェックしなければいけません。
チェック項目が増えれば確認作業に時間を要しますので、結果として還付金が振り込まれるのが遅くなります。
特例制度を適用する場合、多くのケースで添付書類の提出が求められます。
住宅ローン控除は、ローン残高等の額に応じて税額控除を適用できる制度ですが、適用する際に必ず提出しなければならない書類がいくつもあります。
法律上で添付が定められている書類を1つでも提出していない場合、書類の提出が確認されるまで還付手続きは行われません。
また申告書と添付書類を別々に提出したときは、申告書と添付書類を照合するのに時間がかかりますので、還付するのが遅くなってしまいます。
還付手続きは、遅くても申告書を提出してから2か月以内に完了することがほとんどです。
2か月が経過しても還付金が振り込まれない場合、何かしらのトラブルが発生していることが想定されます。
計算ミスが発覚すれば還付手続きはストップしますし、法定添付書類が提出されていない場合も税金は還付されません。
申告内容や添付書類に問題がなかったとしても、税務署内のトラブルで還付手続きが滞っていることも考えらえます。
そのため、確定申告書を提出して2か月経過しても音沙汰がなければ、管轄税務署に連絡して状況を確認することも検討してください。(執筆者:元税務署職員 平井 拓)