全国のJRの普通・快速列車が1日あたり2,410円で乗り放題となる「青春18きっぷ」。

毎年春・夏・冬の時期に5回分1万2,050円で発売され、観光やレジャーの交通費を抑える手段としてすっかり定番になりました。

しかし、全国には他にもたくさんのお得な乗り放題きっぷが存在します。

この記事では、格安旅行マニアの筆者が選りすぐった、2023年春の行楽におすすめの「元が取れる」乗り放題きっぷをご紹介します!

※この記事では、北海道〜関東エリアまでのきっぷを「東日本編」として取り上げます。「西日本編」は別記事を参照ください。

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1. 北海道フリーパス

おとな2万7,430円で、JR北海道内の在来線特急列車の普通車自由席およびジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が7日間乗り降り自由となるきっぷです。

普通車指定席も6回まで利用できます。

北海道は広く、また、都市と都市を結ぶ列車の本数も限られているため、札幌近郊以外の場所を普通・快速列車のみで移動するのは至難の業です。

通常期の片道自由席運賃で、

  • 札幌〜稚内が1万560円、
  • 札幌〜釧路が9,460円、
  • 札幌〜函館が8,910円

となっているため、1週間のうちにいくつかの街を周遊するような旅行を計画している方であれば、充分元が取れることでしょう。

GW期間・お盆期間・年末年始期間を除く通年、購入・利用が可能です。

ちなみにこちらの「北海道フリーパス」、北海道のふるさと納税の返礼品としても採用されています。

ふるさと納税の場合は、寄附金額10万円だそうです。

2. 北海道&東日本パス

おとな1万1,330円、こども5,660円でJR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線および北越急行線の普通列車(快速含む)普通車自由席およびBRTが7日間乗り降り自由となるきっぷです。

春・夏・冬の時期に発売されます。

季節限定で、普通・快速列車のみ乗り放題になるきっぷという点で「青春18きっぷ」にも似ていますが、

  • 1人が7日間連続で使わなければいけないところ、
  • JR北海道とJR東日本のエリアでしか利用できないところ

は大きく異なります。

一方、

  • こども料金が設定されていることや、
  • うまく利用すれば1日あたりの単価が18きっぷよりも安くなること(約1,616円)、
  • 18きっぷでは乗ることのできない一部の第三セクター線にも使える

など、北海道&東日本パスならではのメリットもあります。

また、北海道新幹線の新青森〜新函館北斗間に限り、4,000円の「特定特急券」を別途購入すれば、北海道新幹線の普通車の空いている席を利用できます。

筆者が以前こちらの北海道&東日本パスを利用した際は、都内の自宅から甲信越方面への1泊2日の旅行と、南東北への2泊3日の旅行と、2回に分けて利用しました。

旅行と旅行の間の2日ほどは都内におり、結果としてきっぷを使わなかったのですが、それでも充分に代金の元を取ることができました。

また、筆者の個人的なおすすめは、北東北方面への旅行に使うことです。

盛岡〜八戸〜青森間は「いわて銀河鉄道線」と「青い森鉄道線」という第三セクター路線となっており、この区間を別途きっぷを購入すると片道5,590円かかります

これを、北海道&東日本パスを利用することで、追加料金なしに気軽に乗り降り可能となります。

3. JR東日本 週末パス

おとな8,880円、こども2,600円で、連続する土休日の2日間、フリーエリア内のJR線のほか、14の鉄道会社線の普通・快速列車が乗り降り自由となるきっぷです。

別途特急券を購入すれば、新幹線や特急にも乗ることができます(週末パスを乗車券運賃に充当できます)。

関東甲信越・南東北までかなり幅広いエリアが対象となっていること、伊豆急行線や富士急行線といった、いくつかの私鉄路線も対象になっているのも見逃せません。

こども料金が割安なのも、家族旅行に使いやすいですね。

片道分だけ特急券を追加購入し、行きはあちこち立ち寄りながら目的地に向かい、帰りは新幹線で帰ってくる、といった使い方もできます。

このきっぷは、利用する前日までの購入が必須となります。当日購入はできませんので注意してください。

この春の行楽におすすめのきっぷ特集はいかがでしたか。

ぜひあなたの行き先や目的に合うものを見つけて、お得な旅を楽しんでください。(執筆者: 星澤 美衣)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【東日本編】青春18きっぷだけじゃない!2023年春の行楽におすすめの元取れ乗り放題きっぷ