JR西日本の共通ポイント「WESTERポイント」誕生 貯め方・使い方も徹底解説
JR西日本関連の施設を利用しても、なかなかポイントが貯まらないと嘆いている人はいませんか。
その理由の1つに、貯まるポイントが分散されている点が挙げられます。
そんな不満を解決すべく、新たに「WESTERポイント」が誕生しますので、紹介しましょう。
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JR西日本の共通ポイント「WESTERポイント」、3/7よりスタート
≪画像元：JR西日本≫
3月7日より、JR西日本の共通ポイント「WESTERポイント」がスタートします。
これまで、JR西日本関連のポイントは、貯め方に応じて以下の3つに分かれていました。
・ ICOCAポイント：JR西日本のICOCAエリア内での列車利用、一部のICOCA加盟店での電子マネー利用で貯まる
・ J-WESTポイント：J-WESTカードの利用金額に応じて貯まる
・ WESPOポイント：JR西日本グループのショッピングセンターで貯まる
≪画像元：JR西日本≫
統合することでポイントを貯めやすくなり、貯まったポイントをさまざまな用途に使うことが可能です。
このうち、ICOCAポイントとJ-WESTポイントは、3月7日にWESTERポイントに統合され、残るWESPOポイントも4月10日に統合されます。
WESTERポイントの貯め方・使い方
これまでICOCAポイント、J-WESTポイント、WESPOポイントと3つに分かれていたポイントが、WESTERポイントに一本化されます。
ここでは、どのようにWESTERポイントを貯められ、使うことができるのかを見ていきましょう。
1.（4/1より）「インターネット列車予約」で貯まる
≪画像元：JR西日本≫
「e5489」「エクスプレス予約」では、4月1日よりWESTERポイントを貯められます。
「e5489」の場合、新幹線eチケットサービスで約1%還元、それ以外の新幹線付与対象商品は約0.5%還元、在来線のチケットレスサービスで約2%還元です。
「エクスプレス予約」の場合、新幹線のEX予約サービス・EX早特などで約1%還元、e特急券で約0.5%還元されます。
「e5489」できっぷ・アップグレードなどに使える
≪画像元：JR西日本≫
貯まったWESTERポイントは、「e5489」で以下のような商品・サービスに使えます（エクスプレス予約では利用不可）。
・ WESTERポイント特典きっぷ：通常の半分のポイントで山陽新幹線を予約可能
・ WESTERポイントアップグレード：1,000ポイントで山陽新幹線のグリーン車にアップグレード
・ WESTERポイント特急券：500ポイントを山陽新幹線の特急料金に充当可能
2023年夏ごろには、在来線でもWESTERポイントを使えるようになる予定です。
2.（4/1より）「日常サービス・旅行」で貯まる
≪画像元：JR西日本≫
商業施設・ホテル・レンタカーなどでは、原則として110円利用ごとにWESTERポイントが1ポイント貯まります。
先行して4月1日からは、DISCOVER WEST mall、+PLACE（スペース予約/決済ポータル）、tabiwa（JR西日本の観光ナビ）で貯められ、4月10日以降はWESTERアプリ・WESPOアプリの提示で街の店舗・施設でも貯められるようになります。
対象施設とスケジュールについては、こちらのPDFをご覧ください。
1ポイント＝1円以上の価値で使える施設も
貯まったWESTERポイントは、1ポイント＝1円として対象施設で利用可能ですが、以下のように1ポイント＝1円以上の価値で利用できる施設もあります。
・ ホテルグランヴィア京都平日ランチバイキングペア券：5,500ポイント（50%引き相当）
・ ルクア大阪ショッピングチケット：3,000円分を2,800ポイントで発行可能
他にもお得にポイント利用できる施設がありますので、こちらのPDFでチェックしてください。
3.「ICOCA」で貯まる
≪画像元：JR西日本≫
JR西日本の交通系IC「ICOCA」で、WESTERポイントを貯められます。
列車利用では、1か月間の時間帯指定ポイント適用区間の区間（グループ）ごとの4回目以降の利用1回ごとに、運賃の50%または30%のポイントが貯まります（4月以降は10%）。
また、1か月間の同一運賃区間の11回目以降の利用1回ごとに、運賃の15%のポイントが貯まります（こどもICOCAは小児運賃の15%。4月以降はいずれも10%）。
≪画像元：JR西日本≫
さらに、街のICOCA加盟店でICOCA電子マネーを利用しても、それぞれの加盟店での1か月間の利用に応じて、200円につき1ポイントが貯まります。
1ポイント＝1円としてICOCAにチャージ可能
貯まったWESTERポイントは、1ポイント＝1円としてICOCAにチャージ可能です。
≪画像元：JR西日本≫
3月22日にスタート予定の「モバイルICOCA」なら、いつでもどこからでもWESTERポイントをICOCAにチャージできます。
4.「J-WESTカード」で貯まる
≪画像元：JR西日本≫
より多くのWESTERポイントを貯めるのに、「J-WESTカード」は欠かせません。
普通にカード利用するだけでも、1,000円利用につき5ポイント（ゴールドカードは還元率1%）貯まりますが、以下の利用ではさらにポイント還元率がアップします。
・ モバイルICOCAやSMART ICOCAへのチャージ・定期券購入：最大3%還元
・ 「インターネット列車予約」の決済：通常の2倍還元
・ JR西日本グループショッピングセンターでの利用：最大4%還元
・ ショッピングセンターの全館ポイントアップキャンペーン時：最大8%還元
ポイントなどの移行スケジュールについて
ポイントや情報は、一気に移行されるわけではありません。
大きく3段階に分けて移行されますので、順番に説明しましょう。
【3月7日】WESTER会員の新規登録開始
「Club J-WEST会員」「J-WEST ID」は、「WESTER会員」「WESTER ID」に名称が変更され、Club J-WEST会員に登録済みの情報・IDは、WESTER会員側に移行されます。
また、「J-WESTポイント」は「WESTERポイント(基本)」に、「ICOCAポイント」は「WESTERポイント(チャージ専用)」に移行されます。
WESTER会員の新規登録は、3月7日に開始予定です。
【4月1日】ネット会員の移行
「tabiwa会員」「DISCOVER WEST mall会員」は、「WESTER会員」に移行されます。
移行方法などの詳細は、3月下旬ごろにWEBサイトにて案内されるので、確認してください。
【4月10日】WESPO会員は要チェック
「WESPO会員」は「WESTER会員」に名称が変更され、WESPO会員に登録済みの情報はWESTER会員側に移行されます。
4月9日時点の「WESPOポイント」は、「WESTERポイント(基本)」に移行されます。
WESTERアプリ、WESPOアプリのアップデートが必要となり、WESPOアプリはお客様情報の追加登録も必要です。
各種移行手続きについて
≪画像元：JR西日本≫
基本的には自動で移行されますが、一部移行手続きが必要なものがあります。
ログインURLが変更となり、初回ログイン時にはWESTERサービスに関する規約に同意の上、「WESTER会員」に移行する必要があります。
3月7日以降、以下の手順で移行させてください。
1. e5489や会員サポートページにログイン
2. 旧J-WEST ID・パスワードでログイン
3. ワンタイムパスワード送信先のメールアドレス選択
4. ワンタイムパスワード入力
5. 新しいパスワード（半角英数字記号を使った8文字～64文字）の設定および規約・ポリシーの同意
6. パスワード設定完了
3月7日以降は、ワンタイムパスワードによる2段階認証が導入されます。
3月7日～3月31日の期間に初回ログインすると、もれなくWESTERポイント100ポイントがもらえます。
さらに、抽選で最大1万ポイントが当たりますので、3月中にログインしましょう。
関西圏の住民にとっては待望のサービスか
これまでICOCAポイント、J-WESTポイント、WESPOポイントと3つに分かれていたポイントが、WESTERポイントに一本化されます。
ただし、JR東日本のJREポイントと比べると、いまいち貯めにくいかもしれません。
また、ポイントを使える商品・サービスもさらなる拡充が望まれます。
とはいえ、関西圏の住民にとっては大きな経済圏となるのは間違いないでしょう。（執筆者：キャッシュレス研究家 角野 達仁）
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