- 週間ランキング
高齢者の運転免許「返納」について 手続きの流れとその後の移動手段を紹介
特殊詐欺だけでなく、悪質なセールスの対策もできる電話として「迷惑電話防止付き電話機」があります。
「迷惑電話防止付き電話機」の種類はたくさんありますが、今回は、「Panasonic VE-GD27」を例にして紹介します。
この機種は、「迷惑防止」を設定すると、通話を録音するという内容のメッセージを相手に流します。
かかってきた側には、録音メッセージが完了したあとに呼出音が鳴ります。
そのほか、注意喚起のアナウンスが流れます。
そして、電話に出ると自動的に通話を録音します。
≪画像元:Panasonic≫
NTTのナンバーディスプレイサービスに申し込みが必要ですが、迷惑電話着信拒否を最大300件の登録が可能です。
電話機を変える必要がありますが、簡単な設定で迷惑電話対策ができます。
ナンバーディスプレイサービスを利用している場合、特定の方法で登録してある相手には、迷惑防止の機能が働かない為、わずらわしさを感じさせることはありません。
電話機を変えると操作方法が分からなくなる可能性がある方には向きませんが、1回設定をしておけば、迷惑電話防止ができるので、家族が遠方にいて頻回に会えない方などにおすすめです。
≪画像元:Amazon≫
電話機ではなく、電話機に取り付けて迷惑電話を防止する方法もあります。
全国防犯協会連合会の推奨品となっている「山善 防犯通話録音機 YDR-200AT」を紹介します。
受信音が鳴る前に、防犯通話録音機が名前を名乗るように促し、通話を録音することを知らせます。
電話を切りたいがタイミングを計れない等の困りごとがある場合には、通話拒否ボタンを押すとメッセージが流れ、通話を切断することができます。
YDR-200ATを電源につなぎ、お使いの電話とモジュラージャックに、YDR-200ATをモジュラーケーブルで接続すると利用できるようになります。
工事や工具なしで、取り付けできる点がメリットです。
価格も、迷惑電話防止機能付き電話機よりも安価で、導入しやすいです。
≪画像元:山善ビズコム≫
多くの高齢者の方が固定電話の契約をしているNTTが、提供している特殊詐欺対策サービスもあります。
サービス内容としては、現在利用している電話機はそのままで、特殊詐欺対策アダプタを設置し、通話を録音。
録音した内容に特殊詐欺等の疑いがある場合には、事前に登録しておいた方に対してメールや電話で通知し、注意喚起をします。
≪画像元:NTT西日本≫
通話開始時には、通話を録音する旨を相手に知らせます。
続いて、サービス利用料の例をご紹介します。
特殊詐欺対策サービス 月額440円
回線使用料 月額1,870円
工事費用 8,800円
工事費や月額利用料金はかかりますが、家族へ特殊詐欺の電話がかかってきていることが分かるメリットがあります。
利用する本人の状態によっては特殊詐欺対策機器を導入するだけで、本当に大丈夫なのだろうかと心配もあるでしょう。そのような方におすすめめのサービスです。
特殊詐欺は、自分はひっかからないと思っても、いざかかってきた時には冷静ではなくなり、簡単にだまされてしまうことがあります。
普段から、怪しい電話がかかってきた際には、すぐ切る等の心がけを持つことは大切ですが、物理的に対策をとる方が確実で、ご家族も安心できます。
参照:警視庁犯罪抑止対策本部、藤沢市
迷惑電話防止機能付き電話や電話機に取り付ける機器は、市区町村が補助金を出している場合がありますので、お住まいの市区町村に確認し、補助金を利用しての設置をおすすめします。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
健康保険で訪問マッサージは利用できる? 料金やメリットデメリット 老々介護の「介護する側」にもおすすめ
「介護保険+障害者手帳」で費用負担を軽減 認知症も対象に含まれます
【100均】お薬・サプリメントの管理や小物収納にも役立つ「サプリメントケース」紹介