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【2024年~従業員数51人以上の企業に適用範囲拡大】パート社員が「社会保険」に加入するメリット
高齢者の就労と言えば「シルバー人材センター」が思い浮かぶ方が多いでしょう。
シルバー人材センターとは「自主・自立・共同・共助」を理念とした会員組織で、地域社会に密着した「臨時的かつ短期的又はその他の軽易な業務」を家庭や企業、公共団体等から引き受け、会員の能力や希望に合わせて提供しています。
登録できる方は、原則60歳以上の健康で働く意欲のある方です。
仕事は基本的に、センターから請負または委託の形になり、就業が「生きがいを得るための就業」となっている為、一定した収入を保証するものではありません。
仕事の完成後に、報酬が支払われます。
仕事内容は、家庭教師や庭木の剪定等の技術分野や技能分野、家事サービス等のサービス分野、事務分野等多岐にわたります。
収入としては、全国平均で月8~10日就業した場合、月額3~5万円程度です。
参照:公益法人 全国シルバー人材センター事業協会 お仕事をしたい方Q&A
シルバー人材センターで、終業することのメリットは、
・ 今まで行っていたことを活かせる
・ 自分の希望に沿った働き方ができる
というように、仕事の内容など充実面で有効です。
デメリットとしては収入面にあり、
・ 仕事が常にあるわけではないので収入を予測できない
という点になります。
シルバー人材センターでの仕事は、今までの経験を活かして自分のペースで就業したい方におすすめです。
概ね60歳以上の方を対象とし、65歳以上の方を重点的に支援する窓口で、全国300か所のハローワークに設けてあります。
窓口では、シニア世代を採用したいという企業の求人情報を提供しています。
また、履歴書や職務経歴書の書き方や面接の受け方等のガイダンスを受けられます。
さらに職場見学が行われる場合もあります。
ハローワークの「生涯現役支援窓口」がおすすめな方は、積極的に働きたい方やこれまでのキャリアを生かして働きたい方です。
履歴書や職務履歴書作成のアドバイスも受けられるので、求職活動を安心して行うことができます。
しかし、すぐに希望する職種や収入を得られるわけではないので、求職活動が長引く可能性もあります。
ファミリーサポートセンター事業とは、援助を受けたい人と援助を行いたい人が会員となり、地域で相互援助活動を行う事業です。
援助を受けたい人を依頼会員、援助を行いたい人を提供会員と言います。
援助内容は、子どもの預かりや子どもの送迎です。
援助は有償で、各ファミリー・サポート・センターによって料金は違います。お金のやり取りは、依頼会員と提供会員の間で直接行われます。
ファミリー・サポート・センターが依頼会員・提供会員の条件に合わせてペアリングします。
双方が合意した後に、援助活動が開始されます。
提供会員として活動するには、自治体やセンターの実施する講習を受ける必要があります。
提供会員として、活動する上で注意しなければならない点は、次のとおりです。
・ 依頼会員と支援内容をしっかり確認しておく必要がある
・ 子供の預かり等では体力が必要な場合もある
提供会員としての活動がおすすめなのは、子ども好きな人、体力に自信がある人です。
参照:一般財団法人 女性労働協会 ファミリーサポートセンター事業
さっぽろ子育てサポートセンター(札幌市ファミリー・サポート・センター事業)
今回は、高齢者が働いて収入を得る方法を3つ見てきました。
金銭的な不安があると、安心した生活を送ることが難しくなります。
働く目的は収入を得る為ではありますが、それだけではなく、時間を意識して生活を送ることで充実した一日を過ごすことができます。
また、他者とのかかわりを持つことができますので、生活の張りにもつながります。
少しでも収入を得ながら、やりがいのある仕事を見つけることができれば、これからの人生も楽しく過ごせること間違いなしです。
身体が元気で持て余している方はぜひのぞいてみるだけでも立ち寄ってみてください。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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