高騰する電気代が家計を直撃していますが、「水道代」の値上げも無視できません。

昨年から今年にかけて、全国で水道料金の引き上げが続いています。

今回は、暮らしの中で今すぐ試せる、効果的な「節水テク」を10つ紹介します。

水の使い方を見直して、水道代を少しでも減らしましょう。

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水道料金は今後も値上げが続く

水道料金は一律ではなく、水道事業体によって違いがあります。

水道料金の基準は、「基本料金」と「従量料金」の2つ。

原水の質や水源、地形によっても処理にかかる費用が異なるため、水道料金に差が出てくるのです。

感染症が広がり水道代免除の取り組みが地域ごとに行われているのも、このため。

2022~2023年にかけて水道料金の改定を行い、実質的な値上げとなった自治体も多数あります。

≪画像元:EY新日本有限責任監査法人(pdf)≫

EY新日本有限責任監査法人に調査結果によると、2043年度までに全国平均で約43%の水道料金値上げが必要になるという調査結果も

少子化による人口減少による水道事業の収益減少や、水道施設の更新・維持管理にかかる費用のコスト増な度を想定すると、水道代値上げは避けられないのかもしれません。

手軽で効果アリ 節約主婦の「節水テク10選」

暮らしの中で、とくに水を使う用とは「入浴」「トイレ」「洗濯」「洗い物」の4つです。

参考までに、それぞれの用途で手軽に実践できる10の節水方法をまとめました。

〈入浴〉

1. お湯はりの量を減らす

冬になると湯船につかることが増えるため、水道代がある程度上がるのは避けられないことです。

気を付けるべきなのは、お湯はりをする際の「湯量」。

筆者は、節電と節水を兼ねて子どもと一緒に入浴を済ませるのですが、子3人と大人合わせて4人でつかると、少ない湯量でも十分湯船につかれます。

入った時にちょうど良い水位になるよう、湯量を少なめに設定するとお湯のムダ遣いが減り、節水に効果的です。

2. シャワーの止水スイッチを活用する

シャワーの手元についている「止水スイッチ」は、必要な時だけお湯が出せて便利です。

いちいち栓を閉めるよりも簡単に止水できますので、しっかり使いこなしましょう。

身体を洗うときは止めて、流すときは開ける。

小さいことですが、こまめに止水を行うことで、水の使用量が減らせます。

〈トイレ〉

3. 大と小を使い分ける

トイレのレバーは、大と小で流れる水量が全然違います。

必要な時に必要な分だけ水を流すことを意識し、大・小のレバーを使い分けましょう。

4. トイレットペーパーを使いすぎない

トイレットペーパーの使用量が多いほど、流すための水量も増えます。

ついガラガラっと取り出してしまいがちですが、トイレットペーパーも最低限の量に抑え、使用量を減らすよう気を付けましょう。

トイレットペーパーを適量使う習慣が付けば、水道代と日用品費の節約にもなり一石二鳥です。

2枚重ねのダブルペーパーを使っている方は、シングルへ買い替えるだけでも使用量は減らせます。

〈洗濯〉

5. まとめて洗濯をする

洗濯物はできるだけまとめて回すと、洗い・すすぎに使う水の量が減り、節水になります。

ただし、容量の8割程度を目安に。

詰め込み過ぎると洗濯機が故障する場合があり、汚れもしっかり落とせませんので注意してください。

6. 残り湯を活用する

湯船にお湯をはることが多い今の時期は、残り湯を洗濯に活用しましょう。

残り湯洗濯をすれば、一気に数十リットル単位の節水が叶います。

ただし、残り湯の雑菌は放置するほど繁殖していきますので、“その日の残り湯はその日のうちに”使い切ってください。

7. 少量の場合は手洗いを

洗濯物が少ない時は、できるだけ手洗いすることもおすすめ。

汚れ物が出る度に洗濯機をまわすと、水道代だけでなく電気代もかさみます。

手洗いをする際は、洗剤に付け置きして汚れを落としてから、水をためつつ洗いましょう。

〈洗い物〉

8. 使ったお皿をお湯につけておく

食べ終わった後の食器は、すぐに洗うのではなく少しお湯に付け置きしておくと効率的です。

付け置きすることで汚れが浮き、さっとこするだけで簡単に落とせます。

大きな汚れやギトギトの油は、付け置き前に古布やペーパーで拭き取ると、より節水になります。

9. すすぎはまとめて

食器洗いは、「落とす → 洗う → すすぐ」の順に進めると効率的です。

まずは拭き取りやつけおきで汚れを落とし、その後に洗剤を付けたスポンジでこすります。

この時、お皿を都度すすぐよりも、まとめてすすいだ方が水道代は節約できます。

こまめにすすぐと、どうしても水がムダになってしまい、水の使用量が増えてしまいがちです。

すすぐときはまとめて、水をためられる桶を利用すると、より節水につながります。

10. 洗剤は適量を使う

洗剤の量が多すぎると、すすぐのに時間と水量がかかります。

スポンジにつける洗剤は少量で十分です。

スポンジでしっかり泡立ると、少しの洗剤でもしっかり汚れは落とせます。

節水は家計の節約につながる

水の使用量を減らすことを意識すると、おのずと電気代や日用品費の節約にもつながり、一石二鳥です。

節水による効果は小さなものでも、年間にすると数千円~1万円以上の出費減につながることもあります。

まずはできることから実践して、シャワーヘッドの付け替えなど節水効果が大きな対策についても検討してみてください。(執筆者: 三木 千奈)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 電気代高騰に隠れた「水道代値上げ」 入浴・トイレ・洗濯などで効果アリの「節水テク10選」