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【40代以上がやってはいけない投資3つ】資産を確実に拡大させるための秘訣とは?
まずは2024年から始まる新しいNISAの概要を見てみたいと思います。
≪画像元:金融庁≫
現行NISA制度との大きな違いは以下の点です。
これまでの制度からは大きく変化し、新しく生まれ変わったといえるほどの進化でしょう。
多くの方の頭を悩ませるのが
・ つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
・ 年間投資枠の拡大
の2点ではないでしょうか。
現行制度ではつみたてNISAか一般NISAのどちらか一方しか選択することができませんでした。
ですのでつみたてNISAを選択した場合は積立投資、一般NISAを選択した場合は一括投資とある意味で投資手法がはっきりと分かれていたかと思います。
投資できる商品もつみたてNISAでは金融庁が認可した投資信託のみです。
ETF(上場投資信託)や個別株投資をしたい場合は一般NISAを選択するほかありませんでした。
ですが新しいNISAではこれが併用可能となり、積立投資をしながら同時にETFや高配当株へも非課税投資ができるなど、その自由度が格段に増したといえます。
また、投資枠も大幅に引き上げられたことにより「どの程度の金額を投資に回すのが正解なのか」も悩ましい点です。
つみたてNISAでは年間上限額が40万円(月約3万3,000円)と多くの家庭にとってまだ現実的な金額でした。
「つみたてNISA満額投資」を目標に掲げていた家庭も多いと思います。
ですが新制度ではつみたて投資枠だけでも120万円と3倍になっています。
成長投資枠を加味すると最大360万円の非課税投資が可能となります。
これはつみたてNISAの9倍の金額です。
「できるだけ多くの資金を投資した方が良いのか」
「節約してでも早く非課税枠を使う方が得だと思う」
「無理のない金額で続ける方が安心なのかな」
難しい問題です。
これまで見てきた通り、新しいNISA制度では年間で投資できる金額が大幅に引き上げられます。
最大金額で投資すると5年間で1,800万円の非課税保有限度額を使い切ることも可能です。
ですが絶対に無理をするべきではありません。
多くの家庭にとっては360万円はおろか、年間120万円の投資も「しんどい」のではないでしょうか。
無理をして途中でやめてしまうことや、売却してしまうことになっては本末転倒です。
コツコツと継続できる金額で投資することが正解です。
おそらく来年からは「〇〇万円新NISAに投資してみた!」の様な一種の煽り投稿が増えることになるかと思います。
つみたて投資枠と成長投資枠の満額である360万円を投資することが普通の様な風潮になるかもしれません。
ですがそれができるのは間違いなく「ほんの一握りの人・家庭」です。
それだけ多くの資金を投資に回すことは「できないのが普通」です。
「私は私、他人は他人」と割り切って外野は気にしないことが大切です。
投資金額については他人を参考にしないことを強くお勧めします。
投資で失敗する一番の原因は途中でやめることです。
これからも相場の暴落や急な出費など予期せぬことが起こるでしょう。
そんな時でも耐えることができる余裕のある資金で投資をしましょう。
新しいNISAではさまざまな商品に投資可能です。
特につみたてNISAをしている方からすると急に選択肢が増えたことになります。
ETFや個別株への投資も可能になるので悩むのも無理はありません。
中級者以上であれば自身でリスク範囲を定め、投資商品を選ぶことができるでしょう。
ですが初心者の場合は「つみたてNISAと同じ投資信託へ投資する」で問題ありません。
つみたて投資枠だけでなく、成長投資枠でも投資信託での投資が可能です。
つまり投資信託への投資だけで1,800万円使い切ることもできるのです。
と思われている方もいますが、それは違います。
初心者の時からETFや個別株投資を行う必要はありません。
投資に慣れてきて、中級者以上になった時に初めてそういった商品に投資をすればよいのです。
つみたてNISAで投資しているファンドは高い確率で優良ファンドでしょう。
多くの方が全世界株式やS&P500、全米株式インデックスファンドへ投資しているかと思います。
これらのファンドは長期的に成長が期待できるファンドです。
シンプルな投資手法が結局ベターなのです。
新しいNISAが始まるからといって、投資する金額、銘柄まで新しくする必要はありません。
まずはこれまでと同じ投資手法で十分です。
金額についても余力がない、もしくは不安な方は無理して上げる必要はありません。
投資初心者の多くがつみたてNISAをしていることでしょう。
それと「同じやり方」で問題ありません。
現行制度でも新しいNISAでも「続けること」が何よりも大切です。
多くの方にとって
から始めることが最善ではないでしょうか。
難しく考えてしまい、投資をやめてしまうことは避けなければなりません。
新しいNISAはつみたてNISAの延長で捉えるとわかりやすいと考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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