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2023年以降に年金を繰下げ受給すると、負担増の罠にかかりやすくなる 理由と対策を解説
前払いがお得と聞いても、あらかじめお金を用意しなければなりません。
気軽に決断しにくいので、ポイ活として捉えてみるとどうでしょうか。
まずは前納の考え方から見てみます。
筆者も、選べるポイントアップショップに「国民年金」を登録し、エポスゴールドカードで毎月引き落としています。
選べるポイントアップショップは公共料金だけではありませんが、定期的に支払うものなのでおすすめです。
その効果は、
年間100万円使う前提だと、国民年金の引落し額について還元率2.6%となります。
ファミリーボーナスを考えなくても2.5%(以下はこの数字を用いる)です。
前納でもポイント3倍が適用されます。
もうひとつ、見逃せない効果があります。
筆者は「選べるポイントアップショップ」に現在次の3店舗を登録しています。
・モバイルスイカ
・東京ガス
・国民年金
国民年金の前納分は4月末の請求のため、エポスの場合「5月27日」に引き落とされます(2023年土曜のため、29日)。
その後2年間は選べるポイントアップショップに登録しておく意味がなくなるので、国民年金と別のショップとを入れ替えることが可能です。
具体的には、東京都の水道料金が最も額が高いので、これを登録してポイント3倍にします。
3か月登録しておけば入替え可能なので、2年後に国民年金を登録して支払います。
前述の通り毎月払いでも確実にお得ですが、年金保険料そのものを安くできればさらに節約につながります。
以前から前納を検討していたのですが、今回ついに実行することにしました。
・6か月前納 … 810円削減(2年間での削減額3,240円)
・1年前納 … 3,520円削減(2年間での削減額7,040円)
・2年前納 … 1万4,830円削減
圧倒的に2年が安くなります。
2年前納の引落額は、38万7,170円です。
銀行口座振替だと、38万5,900円とさらに安くなりますが、エポスゴールドカード払いのほうが総合的に得になります。
2年前納分の38万7,170円を「選べるポイントアップショップ」登録の上エポスゴールドカードで支払う金銭的価値を見積もります。
【前提条件】
・今までポイント還元率1.0%のカードで毎月引き落としていた
・2年前納と同時にエポスゴールドカードポイント3倍の適用を受ける
・エポスゴールドカードを年間100万円利用する
年間100万円による実質還元率2.5%と、従前の1.0%との差は1.5%となります。
エポスカードはポイント付与が決済ごと200円単位なので、数字を丸めて考えます。
カードを替えることで、2年で6,000円ほど得をします。
割引額と併せれば、2万830円です。
さらに、ポイントアップの対象を別のショップに切り替えることで、そちらでも差額1.0%を得られます。
40万円近くを一度に支払いますから、この年はエポスゴールドカードの年間100万円達成が極めて容易となります。
このカードは、年間100万ギリギリで止めたいのです。
そうすると、モバイルSuicaやau PAYなど、エポスゴールドカードで通常まかなっているチャージを他のカードに振り替える必要が生じてきます。
選べるポイントアップショップに登録していない公共料金等も、若干他に移す必要が生じます。
受け皿としてはOrico Card THE POINTなど便利ですが、還元率が下がるのはやむを得ません。
筆者は日頃から、
・クレジットカードの入会キャンペーン、リボ払いキャンペーン利用
・自己アフィリエイト、ポイントサイトの活用
・QRコード決済大型還元(10%~30%)への参加
・特定日における特定商業施設でのカード決済(割引)
こんな活動を取り組んでいます。
国民年金の2年前納で得られる2万円程度の価値ですが、キャンペーン報酬の高いクレジットカードを2枚作って得る額と同等です。
そう考えると、狙わない手はありません。むしろ、今までためらっていたことを大いに反省しています。
公共料金において、前納で安くなる仕組みには他にNHK受信料があり、こちらはすでに数年前から1年前納をしています。
エポスゴールドカードは、即時発行も可能なカードです。
年会費が5,000円ですが、こちらも無駄にならない方法があります。
公式サイトから申し込んで、審査通過後、全国のエポスカードセンターに出向けば申し込んだその日のうちに入手できます。
マルイ・モディ以外のショッピングモール内カウンターの場合、即日交付を受けられるのは地元商業施設の提携エポスカードのみで、ゴールドカードは受け取れません。
地元にマルイ・モディがない場合、またはカウンターに行けない場合は、郵送してもらえます。
おおむね1週間で到着します。
エポスゴールドカードは、年会費無料の「エポスカード」からグレードアップして入手する方法が、一般的には推奨されています。
エポスカードを1年以内に50万円使うと、年会費無料でのゴールドインビテーションが届きます(基準について公式なアナウンスはなし)。
この方法だとゴールド年会費を1度も支払う必要がなく、お得に思えます。
国民年金支払いのため最初からゴールドカードを取得すると、年会費は5,000円です。
エポスゴールドカードを、発行後1年(入会月により締め月が異なる)で100万円使いましょう。
ボーナスポイントが1万(円相当)もらえる結果、還元率0.5%のエポスカードからスタートするより得になります。
年会費は、年間50万円利用で翌年から請求されなくなります。
2月末までにエポスゴールドカードを入手できれば、「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」にカード番号の記載ができます。
用紙はWebからダウンロードして印刷し、管轄年金事務所に郵送します。
クレジットカード引落しの書類は、すべて同じものです。フォームの中に、前納の選択肢があります。
国民年金の前納は、圧倒的に有利なエポスゴールドカードがおススメです。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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