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【40代以上がやってはいけない投資3つ】資産を確実に拡大させるための秘訣とは?
投資の世界でのリスクは別の言い方をすると「ボラティリティ」とも言われます。
ボラティリティとは「価格の変動性」のことを意味します。
つまり投資における「リスク」とは「危険なもの」を指すのではなく「価格が動く幅、収益の不確実性」を意味します。
「リスクが高い」とは「値動きが大きい」という意味で使われるということです。
リスクが高いという言葉は大きな損失だけでなく、大きな収益を得られる可能性があるときにも使われるという点が一般的な感覚とは違うかもしれません。
もちろん投資の世界においても「リスク=危険」という意味で使われることもあります。
どちらの意味で使われているかはその時々で判断するしかありませんが「リスク=避けるべき危険なもの」ではないということは覚えておいてください。
「リスク=避けるべきもの」ではないことはご理解いただけたかと思いますが、そうはいってもなるべく不確実性は負いたくないと考えるのが普通かもしれません。
ではリスクがない、つまりノーリスクの商品は存在するのでしょうか。
残念ながらノーリスクの商品はないとお考えください。
どの商品にも少なからずリスクはあります。
世の中で一番リスクが少ないと思われている銀行預金にもリスクはあります。
それはインフレリスクです。
インフレリスクとは物価が上昇することによってお金の価値が目減りすることをいいます。
現在の普通預金金利は大手銀行で0.001%程度、ネット銀行でも0.1%程度のものがほとんどです。
対して今の日本では30年ぶりにインフレが進行し、3%を超える物価上昇が起きています。
物の値段の上昇の方が預金金利よりも高いということは、同じ金額で買える物が少なくなっているということになります。
つまりお金の価値が落ちているということです。
金額的に減ることはありませんが、預金しているお金の価値は目減りしているという点に注意が必要です。
こういった方々も分の悪いリスクを引き受けているということになります。
ハイリスクな投資といわれている代表例がFXや仮想通貨取引などです。
値動きが大きい投資として想像しやすいかと思います。
大きな利益を得て一攫千金の可能性もありますが、逆に大きな損失を被ってしまい、最悪の場合全財産を失ってしまう可能性もあります。
まさにハイリスクです。
投資初心者ほどセンセーショナルな広告に目が行きがちですが、大きな利益を得られる投資家はほんの一握りです。
堅実な投資を行った上でもなお十分な余剰資金がある場合を除いて手は出さないほうが無難でしょう。
全てのリスクを回避することはできません。
高低の差はあれど、どんなものにもリスクはつきものです。
ではどのように資産保全、運用したら良いのか。
答えはリスクと上手に向き合い、適切なリスクテイクをすることです。
分散投資を心がけ、低リスク商品とリスク商品を組み合わせることが大切です。
例えば低リスク商品として銀行預金に半年分〜数年分の現金を確保しておき、リスク商品として投資信託で運用するといったような形です。
いざという時に引き出し可能な現金を確保しておくことによって投資信託の値動きへの耐性を持つことができるでしょう。
投資信託では長期的に成長が見込める米国株式や全世界株式インデックスファンドなどを購入しておけばさらに安心です。
米国株式は短期ではリスクが高い商品ですが、長期的に見ると一貫して成長している実績があります。
多少の値動きの変動があっても「長期で見れば成長している」ことを知っていれば慌てることもないでしょう。
短期的な値動きへの耐性を持てれば資産拡大の可能性は高くなります。
さらに余剰資金があり、高いリスクを受容できる場合には個別株式取引やFXなどに資金を投じるのも選択肢の一つです。
リスクが大きくなる分、利益も大きくなる可能性もあります。
ですがあくまでも余剰資金(無くなっても良い資金)で行うべきだということは忘れないでください。
自分自身と相談し、自身に見合ったリスクテイクが肝心です。
S&P500や全米株式などのインデックスファンドは様々なところで推奨されている投資商品です。
過去の実績や経費率、これからの期待値などから考えても有望であることは筆者も否定しません。
ですが読者の中には
といった考えをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが「全世界株式インデックスファンド」です。
最大のメリットは自動的に投資先をリバランスしてくれるという点です。
現在では約60%が米国への投資となっていますが、仮にこれからインドが台頭してくれば自動的にインドへの投資割合を上げてくれます。
同様にヨーロッパ諸国が台頭してくればそこへの投資割合を自動的に上げてくれます。
このまま米国一強が続いても、インドやヨーロッパ、はたまたアフリカ諸国が台頭してきても、それらの成長を取りこぼすことがないのが全世界株式インデックスファンドです。
大勝ちはできないかもしれませんが、ハズレない投資を実践することが可能です。
いざという時の現金と長期的に成長が見込める全世界株式インデックスファンド、投資初心者でも実践しやすい資産運用の代表例といえるでしょう。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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