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【5分でわかる】新NISA(シンNISA) ポイ活節約主婦が考える魅力・準備・取り組みかた
当然のことですが、投資は「余剰資金」で行うものです。
20代や30代といった若年世代では、まとまった資金を必要とするライフイベントはまだそう多くはないでしょう。
ですが、40代以上となってくると、子供の教育資金が大きくのしかかる時期に入る方が多いのではないでしょうか。
例えば、数年後に訪れる子供の教育資金を投資でまかなおうとすることは、避けるべきでしょう。
多くの場合、教育資金が1番かかるのは大学といわれています。
高校にしろ大学にしろ、教育資金はいつどのくらいのお金が必要となるか、ある程度想定できるものです。
生まれたばかりの子供の大学資金など、15年以上の投資期間が確保できる場合ならまだしも、数年後に確実に必要になる資金の準備を投資で行うことはおすすめできません。
投資には浮き沈みがあります。
当然のことながら、リターンの良い年もあれば悪い年もあります。
いざ大学入学を控えた時期に暴落相場に襲われてしまっては、目も当てられません。
使う予定のある資金は現金で確保しておき、それとは別の余剰資金で投資を行うことを強くおすすめします。
若年層と比べて、老後資金準備の期間が短いのが40代以上です。
若い時から着実に資産形成していた方なら焦ることはないかもしれませんが、これから始めようとしている方が陥りがちなのが、過度なリターンを求めた投資です。
「残された期間が短いから、安定的な投資では間に合わない」
「大きなリターンを得るためには、リスクを負うことを覚悟しないといけない」
そう考えてしまうのも無理はないですが、逆に残された期間が短いからこそ安定的な投資にこだわるべきだといえます。
当然ですが、リターンが高い投資はリスクも高くなります。
投資におけるリスクとは、一般的にいわれるような「危険」という意味ではなく、「値動き」のことをいいます。
つまりリスクが高いとは、値動きが大きいという意味になります。
大きく資産が増える可能性がある反面、大きく減ってしまう可能性も高くなるのがリスクの高い投資です。
若年層であれば、仮に資産の大半を失ってしまってもなんとか挽回できるチャンスがあるでしょう。
独身や子供のいない家庭であれば、また稼ぎ直せば良いだけの話です。
ですが責任が大きくなる40代以上では、取り返しのつかない事態に陥ってしまうことも考えられます。
40代以上は「大きな失敗は絶対に避けるべき」です。
残された期間が短いとはいえ、絶対に失敗できないのが40代以上です。
安定的な投資で着実に資産形成することを第一に考えましょう。
具体的には、
が、リスクを抑えながら資産の拡大を目指す王道の投資手法といえるでしょう。
特に初心者ほど、再現性の高い投資を実践するべきです。
また、投資信託といえどレバレッジ型の商品はおすすめできません。
レバレッジとは「てこの原理」を指します。
自身が保有する資金の◯倍の投資ができ、高いリターンを期待できます。
ですが高いリターンが期待できるということは、当然リスクもその分高くなります。
2021年頃に話題となった「レバナス」という投資信託をご存じでしょうか。
レバレッジを効かせて、NASDAQ100指数の2倍の値動きになるように設計された投資信託です。
2020年頃から始まったハイテク株ブームで大きく上昇、一躍人気となりましたが、2022年の大暴落でその値動きは散々なものとなってしまいました。
上昇が2倍であれば、下落も2倍です。
レバナスが再度高値を更新するにはどれだけの時間がかかるのか、誰にもわかりません。
世の中にはたくさんの投資商品があります。
王道の株式投資や債券投資以外にも、不動産投資や金などのコモディティ投資、FXや仮想通貨投資など挙げればキリがありません。
自身が理解できているものへの投資であれば、いざという時の対応策も想像ができるでしょう。
ですが、よく理解できていないものであれば対処の仕様がありません。
大きな失敗ができない40代以上の方は、理解できないものへ資産を投じることは避けるべきでしょう。
ビットコインが流行っているからといって、それだけの理由で投資してはいけません。
よく理解し、明るい未来の展望が描けてから初めて投資するべきです。
また、友人などの知り合いを通じて舞い込んできた投資話にも、絶対にのるべきではありません。
そういった話は詐欺であることがほとんどです。
たとえ信頼できる友人であったとしても、その友人自体もだまされていると考え、近寄らない方が得策です。
「うまい話が勝手に転がり込んでくることは、決してない」
ということは忘れないでください。
大きな失敗が許されない40代以上の方にとって、大切なことは「流行りすたりに振り回されない強い意志」を持つことです。
子供の教育資金が大きくかかる時期や、役職定年などで収入が落ちた時など焦りはあるかもしれません。
ですが、入金力が落ちている時ほど、焦らず余剰資金でコツコツと投資を続けることが最善の策だと考えます。
これが投資で資産を拡大させるための秘訣です。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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