クレジットカードの有効期限を徹底解説 お手持ちのカードの確認方法と自動更新されない4つのパターンに注意
クレジットカードには有効期限があり、期限を過ぎたカードは使えません。
それはわかっている人も多いでしょうが、どれくらいで期限を迎えるのか、どのような手続きをすればわからない人もいるでしょう。
そこで今回は、クレジットカードの有効期限について徹底解説します。
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クレジットカードの有効期限は「5年」が相場
クレジットカードの有効期限は、「3年～5年」が一般的です。
「期限なんてなくてもいいのに」と思う気持ちもわかりますが、有効期限が設定されているのには理由があります。
まず、クレカの磁気ストライプ部分やICチップ部分は、使用による劣化を避けられません。
継続的に使用できるようにするには、定期的に交換するのがベストです。
また、犯罪の巧妙化に対応するかのように、クレカの防犯機能も進化しています。
その恩恵を受けるには、定期的に新しいものに交換する必要があるのです。
さらに、更新タイミングで審査も行います。
クレカの有効期限は「5年」と限らない
しかし、クレカの有効期限は「5年」と限りません。
学生カードなど、保有に条件のあるカードでは、保有資格を失うとカードが失効します。
学生カードの場合、卒業すると有効期限のケースが多いです。
外資系クレカなどは、サービス終了とともに問答無用で終了してしまいます。
また、
- 信用力の乏しい新規契約者や
- トラブルを起こした人は、
1年程度しか有効期限がない場合もあるようです。
一方で、一部のJCBカードでは、2018年11月より有効期限が7年のカード発行を開始しました。
有効期限の確認方法
クレジットカードの表面に、「有効期限」と書かれている欄があると思います。
そこに「09/22」などと刻印がされていますが、それが有効期限です。
09/22は2022年9月を表し、国際規格の表記になっています。
盗み見対策で、最近ではカード裏面にカード情報を集約しているケースも多いです。
裏面も確認して、有効期限をチェックしてください。
さらに対策が進んだクレカには、裏面にも何も記載がありません。
その場合は、クレカのアプリなどで確認しましょう。
有効期限が残っているカードでも使えない場合が
カードの有効期限が切れると、そのカードはもちろん使えません。
しかし、有効期限が残っているにもかかわらず、カードを使えない場合があります。
例えば、オンライン宿泊予約サイト「一休.com」では、「有効期限月がチェックアウト日の翌月以降」のカードを利用可能です。
2023年3月にチェックアウト予定の旅行予約なら、カードの有効期限は2023年4月以降でなければなりません。
早めに更新カードを送ってもらうことも可能
通常、カードの有効期限が切れる1～2か月程度前に、新しいカードが送られてきます。
簡易書留などが一般的ですが、普通郵便で送ってくるカード会社もあります。
- カードが送られてくる頃は海外にいる
- 引っ越しを予定している
- オンライン宿泊予約をする
などの理由で、早めに更新カードが欲しいこともあるでしょう。
カード会社によっては、更新カードの発送を早めてくれます。
三菱UFJニコスでは、更新カードの発送を早めるように問い合わせれば、対応可能です。
早めに発送してもらっても、更新後のカードの有効期限は変わりません。
自動更新されない場合も
基本的に、有効期限切れのカードは自動的に更新されます。
ただし、以下の場合はその限りではありません。
1. 更新の際の審査落ち
自動更新はされますが、無条件で更新はしません。
少なくても、更新の際にはカード会社で審査を行います。
その審査に落ちてしまうと、更新カードは届きません。
楽天カードとアメックスは、更新のタイミング以外にも頻繁に審査を行っているようです。
2. カードの利用がない
これは筆者の体験談なのですが、カードの利用がなくても更新されない可能性があります。
それは年会費無料カードなのですが、利用しないカード保有者に対して新たなカードを送るのは、コストばかりがかさむものです。
有効期限の2か月ほど前に、「利用がないとカードを更新しない」書面が届きました。
そこで慌ててそのカードを利用したところ、有効期限の当月に更新カードが無事に届きました。
3. カードの条件を満たさなくなった
学生専用カードや年齢制限のあるカードでは、卒業したり制限年齢をオーバーしたりすると、更新されません。
その場合は、同じカード会社の「一般カード」が届くのが一般的です。
例えば、ANAカード＜学生＞は、学校を卒業すると「ANAカード＜一般＞」に自動で切り替わります。
大学院進学などで学生生活を続ける場合は、カード会社に問い合わせると、有効期限の延長に対応してくれるようです。
4. カードの仕様変更
カード会社でカードの仕様変更をすると、変更前のカードは自動更新されません。
例えば、SPGアメックスは「マリオットアメックス」にブランド変更されました。
SPGアメックスは有効期限内は使えますが、有効期限を迎えるとマリオットアメックス・プレミアムとなり、SPGアメックスは届きません。
まずはカードの有効期限を確認しよう
今回は、クレジットカードの有効期限について解説しました。
クレジットカードの新規入会キャンペーンがひんぱんに行われる年末年始や年度末・年度初めは、有効期限を迎えるカードが多くなります。
お手持ちのクレジットカードの有効期限、今いちど確認してみてください。（執筆者：キャッシュレス研究家 角野 達仁）
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