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株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
大発会とは年初の最初の取引日のことです。
通常、土日とかぶらなければ1月4日が最初の取引日となります。
2023年は1月4日が水曜日のため、この日が大発会となります。
例年、大発会はご祝儀的な相場となることが多く、株高となる傾向が強いです。
また「大発会で大きく上昇した株はその年のテーマ株になる」といった噂まで流れているほど多くの投資家が注目するのが大発会です。
2022年の大発会は日経平均終値510円高となり、4年ぶりに大発会終値が昨年大納会(年末最終取引日)終値を上回ることとなりました。
2022年はそのまま上昇気運が続くかと思いきやさまざまな内的・外的要因から乱高下を繰り返す相場となりました。
果たして2023年はどのような相場となるのでしょうか。
2022年大発会において終値ストップ高を記録したのが以下の8銘柄です。
【1439】安江工務店
【1789】ETSホールディングス
【3189】ANAP
【5704】JMC
【5817】JMACS
【5922】那須電機鉄工
【7254】ユニバンス
【7369】メイホーホールディングス
また、一時ストップ高を記録したのが以下の3銘柄です。
【4667】アイサンテクノロジー
【4888】ステラファーマ
【6265】コンバム
計11銘柄が2022年大発会ストップ高銘柄となりました。
コード | 銘柄 | 大発会終値 | 12月23日終値 | 差 | 割合 |
1439 | 安江工務店 | 1,124円 | 1,100円 | −24 | 98% |
1789 | ETSホール | 865円 | 589円 | −276 | 68% |
3189 | ANAP | 442円 | 340円 | −102 | 77% |
5704 | JMC | 549円 | 684円 | 135 | 125% |
5817 | JMACS | 544円 | 433円 | −111 | 80% |
5922 | 那須電機鉄工 | 11,070円 | 7,850円 | −3220 | 71% |
7254 | ユニバンス | 1,088円 | 346円 | −742 | 32% |
7369 | メイホーホール | 1,514円 | 1,118円 | −396 | 74% |
4667 | アイサンテク | 2,057円 | 1,516円 | −541 | 74% |
4888 | ステラファーマ | 1,070円 | 412円 | −658 | 39% |
6265 | コンバム | 2,740円 | 2,000円 | −740 | 73% |
今年1年、日経平均が乱高下を繰り返しつつも12月後半に入って大きく下落。
2万6,000前半まで下げていることを考えると今はかなり厳しい状況といえるでしょう。
大発会ストップ高銘柄でも当時終値を超えているのはJMC1銘柄のみと寂しいことになっています。
いくつかの銘柄のその後の動きを追ってみたいと思います。
12月23日終値が大発会終値を超えている唯一の銘柄JMC。
3Dプリンタによる試作品作成と砂型鋳造が柱。主要顧客は自動車、電機、医療機器業界などとなっています。
大発会から大きく上昇、4月下旬に年初来高値を記録するもその後は横ばいを繰り返すも徐々に下落。
10月に安値をつけてから回復基調にあるも12月に再び大きな下落となっています。
話題の3Dプリンタということもあり今後の期待値は高いと考えます。
果たして2023年はどのような動きを見せてくれるのでしょうか。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
建設コンサル、人材派遣、介護など4事業手掛ける子会社多数有する会社。
2021年6月上場とまだ日が浅いこともあり注目株となりました。
大発会から大きく上げるも失速。
8月に入って年初来高値をマークしましたがその後は下落基調となってしまいました。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
がん放射線治療用ホウ素医薬品が柱のバイオ企業。
薬剤「ステボロニン」の再発悪性神経膠腫(脳腫瘍)への使用で、先駆け審査指定制度の対象となっていたため人気化しました。
ですが期待もむなしく5月に承認申請を断念するとの発表があり、大きく下がった株価は今なお戻っていません。
バイオ企業の特徴として、薬剤承認等の期待で大きく値が上がることが多いですが、逆にその期待が外れてしまった場合の暴落も凄まじいものがあります。
ボラティリティが大きいのがバイオ企業の特徴なので、材料となるニュースの進捗を丁寧に追いかける必要があるでしょう。
≪画像元:Yahoo! ファイナンス≫
例年からいうと大発会でストップ高をつけた銘柄はその年において人気化する傾向がありました。
もちろん2022年においても話題となり、大きく上昇する銘柄も存在しましたが、年末にかけて失速している感が否めません。
さまざまな要因が考えられますが、直近では12月20日に発表された日銀の金融緩和修正が株価に逆風となったことは記憶に新しいでしょう。
2023年においてもさまざまなリスクが想定されます。
大発会ストップ高銘柄は確かに強いし、人気化します。
ですが盲目になることなく、日々の情報収集を欠かすことは避けたいものです。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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