「今より豊かになりたい」

ほぼ全ての人類が思い描いている願いではないでしょうか。

それは現代の話だけではありません。

人類が始まってからずっと続いている願いです。

さまざまなテクノロジーにより社会は発展を遂げるも、こと「豊かになる方法」についてはずっと語り継がれているものがあります。

100年近く読み継がれているお金の名著「バビロンの大富豪」から「黄金に愛される7つの教え」を紹介したいと思います。

10%還元、10%オフ、ポイント10倍 結局どれが1番お得なのか

1. 収入の10分の1を貯金せよ

現代でいうところの「先取り貯金」です。

収入の10分の1を貯めれば、確実に資産は大きくなっていきます

貯め続けることができれば、破綻することはありません。

シンプルですが、とても大切なことです。

これを実践するためには、家計の収入と支出のバランスを確認する必要があります。

「そんな使っているつもりはないんだけどな・・・」

しっかりと貯金できていない方がよくいう口癖です。

家計簿をつけることが手間だと思う方は、家計簿アプリでも結構です。

収支をしっかりと把握し、少なくとも収入の10分の1を貯金できる家計に改善しましょう。

「たった10分の1を貯金したところで…」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、最初は小さなことでも、長期間続けることによって大きな資産へと変わります。

サラリーマンの生涯賃金から考えると、ゆくゆくは2,000万円以上の資産を貯めることができます。

貯金だけでも老後資金の準備ができる計算ですので、侮ってはいけません。

2. 欲望に優先順位をつけよ

人間の欲望に際限はありません。

「パーキンソンの法則」をご存じでしょうか。

第一法則:仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第二法則:支出の額は収入の額に達するまで膨張する

今回の話では第二法則が当てはまります。

つまり収入の多寡に関わらず、際限なく使っていると、貯金するどころかきっちりと使い切ってしまうということです。

収入の10分の1を貯金し、残りの10分の9で叶えられない欲望はあきらめなければなりません

いわゆる「支出管理」です。

自身、家族にとって本当に必要なものを取捨選択することが必要となります。

優先順位の低い支出を切り捨てても、生活の満足度はさして下がりません。

お金をかけるべきところと、そうではないところを見極める力を身につけることは、生涯に渡って助けとなるでしょう。

3. 蓄えたお金を働かせよ

ただお金を持っているだけがお金持ちなのではなく、正しくお金を働かせることによって、自然とお金が流れてくるシステムを作ることに価値があります。

本当のお金持ちは、お金の働かせ方を熟知しています。

昔は情報がなかったため、お金を働かせることが難しかったかもしれません。

ですが、今の時代は違います。

誰でも簡単に情報を得ることができますし、非課税の投資制度も充実しています。

特別な人ではなくとも、普通の人でもお金を働かせることができる世の中です。

知っているか知らないかではなく、行動するかしないかが分かれ道となるでしょう。

つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度を活用して、インデックスファンドへ投資することが、現代における1番堅実なお金の働かせ方だと考えます。

4. 危険や天敵からお金を堅守せよ

詐欺と名のつく犯罪は後を絶ちません。

また、犯罪ではなくとも、グレーな投資商品や儲け話で損をしてしまう話もよく耳にします。

投資商品、保険、仮想通貨、不動産など身の回りの至るところに、危険や天敵が存在しているということです。

もちろんこれらの商品が全て詐欺ということではありません。

見極める力が必要です。

お金を働かせていく中で「相場」の感覚が身につくはずです。

  • 毎月10%の配当を確実に受け取れます
  • 1か月で元本が倍になる投資です
  • 元本保証で年利30%を約束します

など、通常の投資ではあり得ない数字だと感覚的にわかるようになります。

相場がわかれば詐欺商品に引っかかることもないでしょう。

貯めたお金を失いさえしなければ、いつかお金持ちになれます。

しっかりと堅守することが必要です。

世の中には、皆さんが思っている以上に詐欺話が多いと考えておく方がよいでしょう。

5. より良きところに住め

これは価値の高い家、豪邸に住めという意味ではありません。

  • 家を建てて一人前
  • 周りも買っているから私も買う
  • 新築マイホームが当たり前

自身の考えではなく、周りや世間に流されて家を買うことはおすすめできません。

価値観に合っている家、幸せを感じられる家に住むことが大切です。

新築、中古、マンション、戸建てといった形式的な良し悪しで判断するのではなく、本当に幸せを感じられるところが「より良きところ」です。

日々の生活の幸福度は、お金を貯めるモチベーションに大きく関わります。

お金持ちほど日々の暮らしに満足しているものです。

6. 今日から未来の生活に備えよ

人はいつか病気になりますし、いつか老います。

また、自身の健康とは関係ないところでも予期せぬ大きな支出が襲いかかることもあるでしょう。

将来のために蓄えておかないと、将来の自身と家族が困ります。

将来貯めようと思っても、今できなければ将来もできません

今から貯める、備えることが必要です。

もちろん「お金を貯める」だけの話ではありません。

  • 運動習慣を作る
  • たばこやお酒をひかえる
  • 規則正しい生活リズムを身につける

といった健康面の備えも重要です。

7. 自分こそを最大の資本とせよ

大富豪でない限り、1番お金を生み出すのはあなた自身の労働力です。

給与所得にしろ、事業所得にしろ、自身で働くことが富を生み出す源泉となります。

例えば1,000万円を年利5%で運用しても、得られるお金は年間50万円です。

対して会社員の平均年収は400万円強あります。

資産を増やすためには、自分こそが最大の資本であると認識しましょう。

本業以外に副業で収入を上げることもできますし、節約にチャレンジして支出を減らすこともできるでしょう。

また、必要な知識、能力を身につけるための自己投資も大切でしょう。

資産から得られる収入には相場があり、限界があります

ですが、自分という資本から得られる収入に限界はありません

普遍的な教えを「実践する」ことが豊かになる道

いかがでしたでしょうか。

お気づきの通り、今も昔もいわれていることはほぼ同じです。

つまり豊かになる方法というのは、時代と共に大きく変わるものではなく、普遍的な変わらぬ法則があるということではないでしょうか。

これらの教えを守れば、今よりも確実に豊かになれるでしょう。

漫画版「バビロン大富豪の教え」に面白いシーンがあります。

大勢のバビロニア人たちが大富豪の講義を受けている最中、ある質問が投げかけられます。

バビロンの大富豪:「富める者と貧しき者の間にある最も大きな壁がわかるか?」

多くの聴衆たちが自身の考えを発言するも、どれも「違う」と大富豪は一蹴します。

そんな中、主人公が意を決して発言します。

主人公:「動く者と動かざる者の差だ!」

バビロンの大富豪:「その通り!」

現代日本においては、知識は皆平等に得ることが可能です。

あとは行動するか、行動しないか

これが豊かになるかならないかの差となります。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

お金の名著【バビロンの大富豪】に学ぶ黄金に愛される7つの教え

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 お金の名著【バビロンの大富豪】に学ぶ黄金に愛される7つの教え