近頃は「ワンプレートおせち」の人気が高まっています。

ワンプレートおせちとは、1枚の皿に盛るおせち料理です。

重箱へ詰めずに済むから手軽なうえ、見映えが良くフォトジェニックなところが人気のポイント。

初めから1人分ずつ盛りつけられているため、取りわけの手間もかかりません

しかもワンプレートおせちは、食材の節約にも役立ちます。

この記事では、ワンプレートおせちが節約につながる理由や、メニュ―選びのヒントを紹介していきます。

また、実際に2種類のワンプレートおせちを用意して材料費を計算してみました

おせちの準備に迷っているなら、ぜひ参考にしてみてください。

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ワンプレートおせちが節約になる3つの理由。

ワンプレートおせちが節約につながる理由は、3つあります。

理由1:いつものお皿で大丈夫

1つ目の理由は、重箱を用意せずに済むことです。

重箱は、普段使いすることの少ないアイテム。

筆者宅の重箱は、年に1度のお正月にしか使用の機会はありません。

すでに重箱をお持ちなら問題ありませんが、新しく購入するのは少しもったいない気がします。

その点、ワンプレートおせちなら、いつものお皿で大丈夫です。

仮におせち用に新たに購入するとしても、普段使いしやすいお皿を選べば無駄になることはないでしょう。

理由2:隙間が気にならない

2つ目の理由は、隙間が気にならないことです。

おせちを重箱に詰める場合は、隙間が開きすぎないようにある程度の品数と分量を準備しないといけません。

でも、ワンプレートおせちならお皿に1品ずつちょんちょん並べるだけでもサマになります。隙間が開いても気にならないから、予算に合わせて品数や分量を調節できるのです。

理由3:無駄のない量を用意できる

3つ目は、食べきる量だけを用意できることです。

近頃は、昔のようにおせち料理を三が日の期間中つまむことは少なくなっています。おせちは雰囲気だけ味わって、あとは焼肉やお鍋などのあたたかいメニューを食べたいという人も少なくありません。

そうなると、重箱にしっかり詰まったおせちは余ってしまうでしょう。

その点、ワンプレートおせちなら1食分から用意できます。

料理を余らせて処分したり、無理して食べたりせずに済むから、食材が無駄になりません。

つまり、特別な器を用意したり必要以上に食材を購入したりせずに済むから、ワンプレートおせちは節約につながるのです。

では、ワンプレートおせちには、どんな料理を用意すると良いのでしょう。

次は、ワンプレートおせちのメニュー作りのヒントとなる、組み合わせ方法を紹介していきます。

ワンプレートおせち、どんなものを用意する?

基本的に、おせち料理は次の5種類の品目で構成されています。

・ 祝い肴

・ 口取り

・ 焼き物

・ 酢の物

・ 煮しめ

祝い肴とは、いわゆるお酒のおつまみです。

おせち料理では、数の子・黒豆・田作り・たたきごぼうなどが祝い肴に当たります。

口取りとは「口取り肴」の略語で、見た目が華やかなものや甘みのある料理。

かまぼこ・伊達巻・栗きんとん・昆布巻き・錦玉子などがあります。

焼き物は焼いた料理のことで、おせち料理では鯛・ぶり・えび・はまぐりなどの魚介類が一般的です。

近年ではローストビーフや八幡巻きのような、肉料理も定番化してきています。

酢の物は、紅白なます・酢れんこん・菊花かぶ・酢だこなどがポピュラーです。

そして煮しめとはよく煮詰めた煮物のことで、筑前煮や手綱こんにゃくなどがよく使用されます。

ワンプレートおせちのメニューに困ったら、この5種類から1品ずつ選んでいくと簡単です。

筆者は5~6品のワンプレートおせちを実際に用意し、かかった材料費も計算してみました。

5~6品で作るワンプレートおせち。材料費は?

5~6品目のみのシンプルなワンプレートおせちを2種類用意して、材料費を計算してみました。

【例1】材料費約301円のワンプレートおせち

こちらは材料費約301円のワンプレートおせちです。

基本の5種から1品ずつ、次の料理を盛り合わせました。

祝い肴 黒豆

口取り 昆布巻き

焼き物 鶏肉の八幡巻き

酢の物 紅白なます

煮しめ レンコンと手綱こんにゃく

黒豆は、135g入り298円の市販品を購入しました。

30gほど使用したので、約66円になります。

昆布巻きも購入品で、2本入り429円でした。

使用したのは2分の1本ですから、約107円となります。

自作の八幡巻きには、100g 138円の鶏もも肉を約300gと、にんじんといんげんを使用しています。

約420円の材料費で6切分の八幡巻きを作り、1切れお皿にのせました。

大根とにんじんで作った紅白なますは、500g分作って約100円です。

小皿に盛ったのは50gほどなので、材料費は約10円となります。

煮しめには、レンコンとこんにゃくを使用しました。

お皿にのせたレンコンは約40円、こんにゃくは8円ほどの分量です。

5品の材料費を合計すると、301円。

こちらの画像のワンプレートおせちは、約301円の材料費で作れました。

【例2】材料費約411円のワンプレートおせち

こちらのおせちは、お皿のサイズの関係でツープレートとなってしまいました。材料費は約411円。

盛り合わせたメニューは次の通りです。

祝い肴 田作り

口取り 栗きんとん・かまぼこ

焼き物 えび

酢の物 紅白なます

煮しめ 筑前煮

田作りには、400gで429円のごまめを使用しました。

プレートにのせた分量なら、約40円分となります。

栗きんとんは、240gほどで213円のさつまいもと120g入り498円の栗の甘露煮で作りました。

ピンポン玉サイズの栗きんとんが12個できたので、1つ分の材料費は約59円です。

かまぼこは、90gで116円でした。10等分にカットしたものを2切れ使用したので、およそ23円分なります。

頭付きのえびは6尾で950円でした。使用したのは1尾ですから、約158円です。

紅白なますは、1例目と同じものですから約10円となります。

筑前煮に使用したのは、鶏もも肉・こんにゃく・里芋・シイタケ・にんじん・レンコン・ごぼうです。

約1,460円の材料費で、直径22cm(2.6リットル)の鍋に8分目の量の筑前煮ができました。

画像の筑前煮の分量は、およそ120gです。

全体量の12分の1ほどでしたので、約121円分となります。

2例目のおせち6品の材料費は、合わせて411円となりました。

年末になると価格が上がるものもありますので注意

今回用意してみたワンプレートおせちの材料費は、筆者が購入した材料の、購入したときの価格となります。

えびや黒豆などは種類によって価格差が大きいですし、年末になると価格が上がるものもありますのでご了承ください。

おせち料理の材料費節約を目指すなら、年末価格になる前に食材を購入して保存しておくこともおすすめです。

食材の保存方法はこちらの記事に詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

メリットだらけのワンプレートおせち

「お正月におせちがないと寂しいけど、そんなにたくさんは必要ない」

そんな風に感じている人にとって、ワンプレートおせちはメリットしかありません。

食べたい品を食べたい分だけ用意できますし、お正月気分は十分味わえるからです。

無駄がないから手間も少なく、材料費も節約できるワンプレートおせち。

次のお正月は、ワンプレートおせちに挑戦してみてはいかがでしょうか。

食べきる分だけ用意できるから、食材が無駄にならないのもありがたいですね。

来年のお正月はワンプレートおせちに挑戦して、前向きな節約してみてはいかがでしょうか。(執筆者: 桧山 あい)

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